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リスクを分散するメリット

以前、キャリコンは稼げないという内容の記事を書きましたが、

これは否定的な考え方をしているわけではなく、意識的に自分の強みを増やし、同時にリスク分散するという意味で、キャリコン一本ではなく、他のものと掛け合わせる必要があると考えているからです。

「リスク分散」というと資産運用の話で出てくる言葉なような気がしますが、いろいろなところで頭に置いておくといいと思っているので、今日はリスク分散について書きます。

お金のリスク分散

まずはわかりやすいところでお金のリスク分散。
今我が家ではお金の勉強ブームで、私はFP、夫はお金の基礎本、長女は子ども向けのお金の基礎本、次女はアンパンマンのレジ(←これは遊びか)に時間を使っているのですが、お金のリスク分散って大事だなと今更ながら。

昭和頭の私は貯金が一番安心、と思ってしまいがちなのですが、銀行に貯金しているだけでは減る!ということをやっとリアルに納得できて、昨年くらいからNISAとか小規模企業共済とか保険とかいろんなところに分散し始めました。

銀行の金利が0.001%と考えると、100万円あっても1年で増えるのはわずか10円程度。
それなのに、現金が必要で1万円をコンビニATMで引き出そうものなら1回あたり220円もかかる(時間帯・銀行によって違いますが)!
って思ったら、それを繰り返していたら恐ろしいですよね。どんだけマイナスなんだ…。
株の売買等ができるほどのスキルは持ち合わせていないので、投資するとしてももっぱら投信ですが、それでもお金のリスク分散は必要不可欠だなと思います。
もっと早くから学んでおきたかった…

収入のリスク分散

お金のリスク分散と似たような話で収入のリスク分散も考えていくと、選択肢の幅が広がります。
たとえば、ざっくりした例ですが、結婚相手で年収1,000万円の人を探すのは大変だけれど、相手の年収へのこだわりを捨てて結婚して、仮に自分が400万円、パートナーが600万円稼げば世帯年収は1,000万円になります。
トータルして希望している生活水準は叶うわけです。
あとは、現職で給与が低い…と悩んでいるなら副業を始めてみるとか、フリーランスで月々の収入をアップさせたいと考えるのなら掛け持ちで仕事を受けてみることもできます。
収入源を複数持っておくことで、万が一パートナーに何か働けない事情が起きたり、仕事の打ち切りがあったりした場合も、収入が全くのゼロになるリスクは避けられます。

パートナー間のリスク分散

男性の育休取得が以前より広まっている中で、男性の産後鬱も問題になっているそうです。環境の変化でのストレスというのは男女問わず起こりえます。
語弊を恐れずに言うと、周りの理解があればある分、弱音が吐きづらくなり、両親ともに育児にコミットす「べき」と考えて息苦しくなる人もいるかもしれません。

パートナーとの対話を密にしていれば、必ずしも両親ともに育児にコミットすることだけが解ではないと思います。母親が育児と家事に専念、その分父親が仕事でガッツリ稼ぐ、というのも間違いではないし、父親が育児をしている間に母親が家で仕事しながら手が空いた時に家事、でもOK。二人とも仕事と育児を両方やって家事は代行に頼むという選択もあり。
家族の形は家族の数だけ種類があるので、お互いに無理しすぎて共倒れしないように対話をしていくのが大事です。

一方で、四六時中同じことをしていると切羽詰まってしまうこともあります。
そういう時は普段の役割をチェンジしてみるのも手。たとえば、毎日子育てで自分の時間が持てない母親に変わって普段仕事で帰りが遅くて子供と接してあげられない父親が週末に子どもと過ごす。
「疲れているのにごめんね」
「普段子育てを任せきりでごめんね」
なんてお互いに引け目に感じ合わずに、子育てをプラスに捉えてお互いの気分転換を楽しめるといいなと思います。

気持ちのリスク分散

ちょっと曖昧な言葉かもしれませんが、気持ちのリスク分散も大事です。
特に完璧主義な人ほど意識してほしいのが、こっちがダメでもこっちが良ければいいじゃん!という気持ち。
相談者の方とのよくあるやりとりで「どれも中途半端なんです…」から始まって話を聴いていくうちに「あ、でもそういえばこれはできました」ということが必ず出てきます。
自分で自分を認めてあげるのって難しいことだけれど、あれもこれも完璧になんてそもそも無理、と割り切って、気持ちのゆとりを作ってあげるのが大事です。自分への戒めもかねて(笑)

リスク分散自体がなんとなく逃げのように感じる方ももしかしたらいるかもしれませんが、リスク分散って、リスクを最小にして、リターンを大きくすることです。

一つのことに依存するより、掛け合わせることで強くなることもあります。
今の時代、「どちらか一つ」というOR思考でなく、「どちらも」というAND思考で進められることは多いです。
いいところどりしながら、人生を豊かにしていきたいですね。

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