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自宅に「知らないお爺さんのご遺体」が運ばれてきた話①

これまで怒涛のシリアスnoteを書いてましたが丸山えり。ちょっぴりこれまでと趣向をかえてクスリと笑えるエッセイ(じぶんの人生訓)を書いてみようかな〜と思ってます。

「移住したい」・・・思い立ったが吉日!?

東京暮らしが詰んでいる。と感じたある年、私はとある田舎移住サイトに出会い、「生活コストを極力抑えてのびのび日々ストレスに晒されることなく田舎で暮らせる」という事に感銘を受け、あまり考えずに勢いで移住した。2018年のこと。

ストレスを作らない=働かないという選択

そもそも「家賃」。それがなかったら、人の生活コストは非常にコンパクトになる。東京に暮らしていた時、世帯収入に対しての家賃の比率は約20%。池袋まで電車で10分の家賃は85000円。2人暮らしの2LDK。私が体調を崩し、働くことをあきらめると、この設定は途端に無理ゲーになった。
人間らしく豊かに生きる=ストレスを軽減させる=QOLを上げるため働いているのに、働くということ自体がストレスなのだったら本末転倒ではないか。と、当時のパートナーと合意のもと、移住を決定したのだった。
当時、私は「自然の中で畑を耕し暮らすこと」が「人間らしい暮らし」であると信じきっていた。この信条は、この時までに蓄積された、捻れた私の「世の中との戦い」だったのだが。この話はまた後日。


不動産屋を通さない家探し

人間らしい暮らし。電気、ガス、水道は既存のインフラに頼らず、自分たちでどうにかし、古民家で暮らす。お金を極力介さない、自給自足・物々交換の暮らし。そんなことを実践しているサイトに出会った。
小さい頃から田舎の古い家が好きだった私(トトロに出てくるおうちみたいなね。)は、すぐに食いついた。その後いろんな人の手を借りて、いろんな出会いがある中で今度はパソコンの中ではなく、生身で生きる【年間家賃20000円】のとある夫婦に出会った。その夫婦を私はすぐさまベンチマークした。爆走すると止まらないのが私の強みであり最大の弱み。不動産屋さんなんて、通さないのだ。自分の足で探すのが、この「THE 田舎暮らし」の醍醐味だ!人伝に、「あそこに古い古民家がある」ということを知れば、誰のお知り合いなのか、というところを近隣に聞いたり、知り合いに聞いたりして、突き止める。そこから自分で交渉。それが、古民家をさがすすべ。

・・・私はまだ知らない。
この世の中から「不動産屋さんというお商売がなくならない」理由を。
「書類がない」ということが、どれだけ自分の生活を脅かすのか、ということを。勢いで生きるということの「代償」を・・・・。

続く・・・・・


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