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日本語が読めるけど、意味わかんないではしょうがないと言われた

バイオリンの先生が、娘におっしゃった言葉です。

「日本語の本をつっかえずに読めるようになっても、日本語の意味や文脈がわからないのでは面白くない」という意味で使っていました。

たしかに。
日本語の本を、日本語の「音」として読めるようになっても、意味がわからないと面白くありません。本の面白さは、意味を理解したその先にあります。読んだ人がそれぞれ解釈し、本からメリットを得たり生活に活かせたりできるかが大事だと思います。

音楽も一緒です。
「楽譜が読めて何とか音を正確に出せても、音楽になっていないのではしょうがない」という意味で、例えてくださいました。

音色を自分なりにつくれるようになってからが、面白いということ。人と合わせたり、音色を良くしたり、自分の心情を乗せて作り上げたりすることが楽しいのです。

今日も試行錯誤が続きます。
自分好みの音色が見つかることを祈って。バッハが流れるひととき、多少つっかかっても癒やされています。



とはいえ、読譜だけでも一苦労です。
バイオリンの楽譜を見て、娘が一言。曲の後半で、どうしても3ポジションになるところがわからないというのです。

バイオリンのポジションは、左手の人差し指をどこに押さえるかによって変わります。

私も読譜は得意ではありません。
ですが、同じ「ミの音」でも楽譜に付された指番号が違っていれば、何となくわかります。

耳で音階をたどり、3ポジションに上がるところを確認します。同時に、3ポジションから戻るところも確認。たよりになるのは、耳から聞こえてくる音色だけ。

まるで謎解きのようなひととき。謎解きを終え、無事にポジション移動もマスター。とりあえず、日本語が読めるところまで終了しました。

これから音色を確認しながら、作り上げるお楽しみが待っているということですね。

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