介護の1STステップ「包括センター」
かなり前のことなんだけど、近所に50代の息子さんと80代のお婆ちゃん(母親)が2人で住んでた。
ボクはお婆ちゃんとよく挨拶を交わしたり世間話をするぐらいには仲が良かったんで、その親子の内情を少しだけ知っていた。
簡単に言うと、息子さんがお婆ちゃんにとても冷たく当たってて時には声を荒げて怒ったり、軽くだけど平手打ちをしてた。(目撃したこともある)
やや認知症があったお婆ちゃんだったけど、息子さんの冷たい態度がボクには納得いかんかった。
だからと言って他人の家の内情に干渉はすべきでないと弁えていたから何も余計なことは言わなかった。
それが今は息子さんの気持ちが分かるようになってきた。
年老いた親の面倒をたった一人で世話するって、やったことのない人には想像できないぐらいの辛さ、嫌さ、しんどさがある。
ボクは流石に手を出すところまでは行ってないけど、声を荒げて怒ったことは何度かある。
それで後から布団の中で罪悪感に苛まれながら眠りにつく。
いろいろと調べていくと、どこの家庭でも同じことになるらしい。
だから、親の介護は子供だけでやっちゃいけない。
親も子も、どちらも不幸になるから。
一般感情には反するけど、早めの段階で国の福祉に頼った方が良いみたいだ。
ついつい「親を見捨てるなんてダメだ、子供が最期まで面倒見るんだ」と考えがちだけど、それはたいがい上手くいかないらしい。
親も子もボロボロになって不幸になるのが、お決まりのパターンみたいだ。
最近になってようやくわかって来たよ。
自分だけの力では無理なんだ。
あれこれ調べてみたら「包括センター」というところが最初に叩くべき門らしい。
近いうちに、まだ自分がしっかり考えられる余裕のあるうちに相談に行こうと思ってる。
ただただ、切なく、そしてやり切れんよ…
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