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本当に芸術や絵に必要な才能とは何か

最近アール・ブリュットという、正統派の教育を受けたことがない人による芸術を特集したドキュメント番組を見た。

これが自分にとってすごく衝撃的で、芸術って本当はこういうことなんだなという感銘を受けずにはいられなかった。


よく「子供こそ真の芸術家だ」というように、子供はとにかく色鉛筆やクレヨンと画用紙があれば自由に絵を内にある衝動のままに描き、学校の図工の時間にはいろんなものを作ったり絵を書いたりしたりする。それどころか大人ががらくただと考えるものすら何かの材料にしてしまう。

そういえば自分も昔はガラクタがあれば秘密基地の材料にしようと考えたが、今では何も思わなくなっている。

今は様々な専門技術や知識を学ぶことができるのだからエネルギーさえあればあの頃以上に高度な秘密基地が作れるはずだが、それをなぜかしないのが大人だ。


創作衝動というのは年を重ねるごとに徐々になくなっていき、子供の頃には宝の山に見えたダンボールやガムテープも大人になれば何も思わないものにしか感じなくなる。いつの間にか大人は絵を描かなくなっていくし秘密基地も作らなくなる。


またそのドキュメントでは自閉症の人が黙々とひたすら絵を書き続けたり、何かの創作をしているのだが彼らの作り出す世界は絵を書いている自分でも絶対真似ができないというようなほど高度でそのイマジネーションに尊敬の念を抱かずにはいられなかった。

純粋に絵を描く人間として彼らを尊敬している自分がいた。

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