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外国人と結婚する方法を聞かれたから…

先日、こんな質問を受けた。
「私も外国人と結婚したいです!どうやったら結婚できるんですか?」と。
こういうとき、回答に本当に困るのだ。
本気で答えてほしいのか、ジョークとして乗っかればいいのか……。
しかし聞いてきた人が、お年頃の女性であればあるほど私は本気で答えたくなってしまい、どうも説教臭くなってしまう。
だから、そっとここで本気で回答してみたいと思った。

恋愛と結婚は、何だかんだ言ってやっぱり違う

例えば私は、本当はオスオスしい人が好きである。
決断力があって行動力があって、リーダーシップが取れて頼もしい、何でも任せることができて強い人…そういうオスっぽい人が好きだ。
だけど私にそういう強い人は合わない。
なぜなら私も大人しい方ではないからだ。
例えば実際に、相手の男性がリーダーシップを発揮して色々決めてくれたとしても、私はそれをきっと不満に思う。
「どうして勝手に決めちゃうの?」
「私、これあんまり好きじゃないのに…」
「〇〇の方が良かったんじゃないかな?」
相手の男性はオスだからプライドも高いので、そこで不機嫌になればもう喧嘩は止められない。
私の場合は、こういった男性と一緒にいるとき、常にテンションが高い位置で固定されることとなる。
どういうことかというと、楽しい時はものすごく楽しいが、ケンカをしても高いボルテージを維持したまま一緒に過ごすことになるのだ。
そうするとどうなるか。
疲れる……非常に疲れるのだ。
結婚は日常だ。こんなジェットコースターのような激しい相手と一緒にいれば、生活なんて成り立たない。

自分が好きな相手と、自分に合う相手は違う

何と言っても、これは声高らかに言いたいことだ。
私はオスっぽい人が好きだが、そういう人が必ずしも私自身に合うタイプであるとは限らない。
オスオスしい男性は頭の回転も速く、完璧主義者であったり、人にも自分にも厳しいタイプであったり、自分中心で自分が一番ということが多い。
そういう相手では私たちは結局ケンカになってしまう。
私に合う相手は「私を優先してくれる人」なのだ。
そういう人であればケンカにはならない。
そうであれば日常穏やかに暮らしていける。
大爆笑をするわけではないけど、「今日はいい天気だね」とほほ笑んで過ごすことのできる相手。
そういう相手だと気づいたのだ。
その代わり、リーダーシップは自分が取らなくてはいけないし、決断するのも自分、家族を守るためのリスクマネジメントも自分。
「私を優先してくれる優しい人」に、頼もしい勇敢な夫を求めるのは無理なのだ。

つまりここで取捨選択する必要がある。
自分が好きなタイプの男性は自分に合うのかどうか、もし合わないのだとしたら、自分は好きなタイプと恋愛をしたいのか、それとも合うタイプと結婚をしたいのか、だ。

外国人という条件が、本当に一番の条件なのか

「外国人と結婚したい」という人に、私は毎回言いたくなる言葉がある。

「日本円を持って、日本よりも貧しい国に行けば、いくらでも結婚してくれる人はいると思うよ」

結婚がビジネスになる時代である。お金で結婚してくれる外国人なんてたくさんいるはずだ。
その上で私が気に入らないのは、「外国人」と濁すな、ということだ。
「外国人」と言ってる人には、すでにそこに自分が理想とする外国人が頭の中にあるわけで、おそらく森の中に住むナンチャラ族を思い浮かべて「外国人」という人は少ないはずだ。
その次に、〇〇人とある程度決まっているなら、その国に行ってしまえばいい、と答えたい。
あらゆる国にはホームレスという生き方をしてる人がいて、地下鉄の駅にいたり、路上に座ってたり、小銭目当てでスーパーの目の前で客の出待ちをしている。
その人たちにだって国籍があるわけで、その人を養う条件で結婚してもらえばいい。

質問してくる彼女たちが、そういう生活を望んでるわけじゃないことは分かってる。
でもだったら、彼女たちの結婚相手に求める条件は「外国人」ではないのでは?ということだ。
しっかり働いてくれて、強くて、優しくて、美しい外国人がいたとして、その人と結婚できたとしても、例えば自分を全く愛してくれないとしたら?
その人がもしかしたら日本のビザ目的で、誰でもいいから日本人と結婚したかった、結婚して配偶者ビザをもらえたらもう奥さんには書類上配偶者でいてもらえばいい、だから恋人を外に作る……そういう人だとしたら?
「外国人」と結婚することが彼女たちの幸せならそれでいいだろうけど、結婚するからには愛し愛されたくないですか?と私は訊きたい。

そうやって考えていくと、「外国人と結婚したい」は何とも浅はかで頭の悪そうな一言であり、自分を押し下げしまう一言だと私は思う。

結婚こそ論理的に考える

自分に合うタイプが分かったとて、そういう人が実在するのか、実在しても自分のことを好きになってくれるのか、そして結婚までたどり着けるのかはまた別の話になってくる。
また、自分に合うタイプを、自分自身が好きになれるかという問題も出てくるわけだ。
そうであれば、最初から「外国人」というあえて狭まるような枠組みで結婚相手を見つけようとしない方がいいと思うのだ。
そもそも「外国人と結婚したい」という人に、自分の外国人の大切な友達を紹介したいとは思わないでしょう。
結婚したいのであれば、論理的にまずは自己分析をしっかりし、自分の将来像や未来計画を踏まえた上で、結婚したいのかどうか、するのであればどういうタイプが合うのかを客観的に考える方がいい。
そういうのが苦手であれば、周りの人に聞いてみるのもいいと思う。
どちらにしろ、結婚のことを考えるときに、焦ったり欲を出したり、相手の男性に対して狩り本能を発揮したり、情に流されたりしようものならおそらく痛い目見るのは言わずもがな。

結婚したって色々あるのだ。結婚前の色々を一緒に乗り越えられる人を探してみてほしいと思う。

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