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誰もがコンテンツを作れる時代だからこそ、押さえておきたい2つのこと

こんにちは。えるまーです。
普段仕事で企画をすることが多いのですが、

「どんなコンテンツを作ったらいいのか」

ということによく悩みます。

YouTubeを観ればそれぞれの趣味嗜好に特化したありとあらゆるコンテンツがあふれています。
何万人という人が見るチャンネルもたくさんある中で、似たようなコンテンツを作りたくはない。けれど、どうやってそんなもの作れるのか?

そして、誰もがコンテンツを作って発信できる時代だからこそ、これだけは知っておいた方がいいことは何かないか?


そんな悩むわたしにコンテンツの作り方を教えてくれたのがこの本でした。

ちなみに著者の高瀬敦也さんはフジテレビで「逃走中」をはじめ、多くの番組の企画・編成・プロデュースを歴任してこられました。

今回この本の中で取り入れたいと思った部分について紹介いたします。

①コンテンツを取り扱う範囲を狭めてわかりやすくイメージさせる
②生活者の気分・気持ちを考える
③最後に

①コンテンツを取り扱う範囲を狭めてわかりやすくイメージさせる

コンテンツを作る際に、より多くの人に見てもらおうとすると、取り扱う範囲が広くなってしまいます。

例えば、ただ漠然と「お金について今日は話をします」と言っても、それを見る人はいったい具体的に何のことについて話すのかぴんと来ません。

お金の起源から話すのか、節約の仕方なのか、貯金や資産運用なのか多岐にわたります。しかし、「今日は老後もお金に困らない貯金の仕方について話します」と言えば、老後の年金に心配がある人は関心のわく話になるはず。

このように、コンテンツの扱う範囲を狭めることで、内容も明確になり、誰を対象にしたものなのかはっきりします。

カメラレンズひとつとっても、単焦点か広角か望遠かによっても種類が変わりますし、それらを別々に「●●レンズの選び方」とすることで、そのレンズを探す人に届きやすいコンテンツになります。

どの対象にコンテンツを届けるかということが少しピンと来なかったり、イメージしづらい場合は、今あるコンテンツを細分化し、扱う範囲を狭めることで何か見えてくるものがあるかもしれません。

②生活者の気分・気持ちを考える

コンテンツは作る側の意図があって作られるものでもありますが、必ずそこにはそれを受け取る側がいます。
もちろん作る側がかなりの熱量をもって作って売れるコンテンツもあるかもしれませんが、作る側が「きっとこうだろう」と思って作ったところで、それが必ずしも当たるとは限りません。

あくまでもそれを受け取る側のニーズに合致していないと空振りする可能性があります。

「相手のニーズを把握する」

ということはコミュニケーションやビジネスなど様々な場所で強調されることではありますが、そう簡単に把握することはできません。

この本では相手のニーズを把握する前に大事なことは
「相手の気分を考える」
と書かれています。

「どういう人に興味をもってもらいたいのか?」
がある程度定まったら、
「この人はどういう気持ちでいるんだろう?」
「どんな気分の時にこれを見たいと思うだろう?」

と想像をふくらませます。
2021年の9月に発表されたiPhone13シリーズではカメラに「シネマティックモード」というものが新たに追加されました。

今までは写真の背景ボケだけでしたが、これからは動画の背景ボケもでき、また被写体が動くときにフォーカスが自動で被写体に合わさるというものです。

これが出てきた背景を少し個人的に深堀してみました。

YouTubeが一般大衆化し、誰でも動画コンテンツをあげられるようになったものの、人気ユーチューバーは揃って高価な機材を使っていたりします。

スマホのカメラできれいな写真を撮れても、YouTubeで何か発信をする時にスマホでは背景のボケなど、少し物足りないところも出てきます。

特に昨今SonyをはじめとするVLOGカメラやGoProやOSMO Pocketもそういった機能をカバーしており、手ごろな価格で買えるようになりました。

しかし、Vlogを気軽に始めたいという人にとってはこういった気持ちも出てくるのではないでしょうか。

「わざわざ買って失敗はしたくない」
「スマホだけじゃなくカメラも買って荷物は増やしたくない」
「もっと気軽にスマホでもVlogとれたら楽なのに」

そういう人たちにとっては高価なカメラやVlogカメラの機能を備えたiPhone13は魅力的になるかもしれません。

今まで別途カメラを買うか迷っていた人にとっては、

「なんだ、これならカメラ買わなくてもいいじゃん」
「スマホ変えるタイミングで買えばいいね」

と手に取りやすいものになります。
iPhone13だけでなく、シャオミも同じシネマティックモードのスマホを同時期に発表しているので、こういった生活者の気分・気持ちを汲んだところがもしかしたらあるかもしれませんね。

このように相手の感情に寄り添って、訴えかけるコンテンツを作ることができれば、それは相手にとってありがたいものになると思います。

③最後に

今回学んだこの2点は今後のコンテンツ作りにおいてしっかり軸にしたい内容でした。ちなみにこの2点を集約した言葉が文中で紹介されています。

「コンテンツをどこから見るか、誰から見るか」

コンテンツを扱う範囲を全体から俯瞰するのか、それとも細かく分けて考えるのか。

コンテンツを作る側の視点から見るのか、受け取る側から見るのか。よりその人の気持ちや気分からそのコンテンツを見た時にどうあるべきなのか、どういうものが果たして相手にとってヒットするものになるか。

そういったことを考える上で大事な一文であると思います。

誰でも自分のオリジナルコンテンツを作り、発信できる時代だからこそ、この言葉を忘れずにしていきたいです。

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