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「パートナーをダメ出し」する関係はおかしい?私がモラハラから抜けられた話

最近、私の周りで「その彼氏(彼女)、モラハラでは?」と思う話をよく聞く。

モラハラじゃない?別れないの?と言うと「自分が悪いから…」と、気づかない人が多い。

「彼氏(彼女)に怒られるんだよね。でも自分が悪いから…」

これはモラハラを受けている人、認められない人が悪いのではなく、モラハラを受けると「相手が正しいから、自分が悪い」思考に陥ってしまうのはしょうがないことだと思う。

なにを隠そう、私もモラハラの被害者だった。

今思うとおかしい関係だと思うことばかりだけど、当時の私はまったくわからなかった。

それは「自分が悪い」「この関係を手放せない」と、一種のマインドコントロールをされていたから。

いま、パートナーとの関係に悩んでいる人、一緒にいるとつらくなってしまう人は、少しだけでもこのnoteを読んでほしい。

ちょこっと補足
私の昔話をしますが、ある程度誇張があったり、私にも否があったりすることもあります。当時の記憶があやふやな部分もあると思うので、過去のエピソードは事実をもとにしたフィクションとして楽しんでいただけたら幸いです。


それってモラハラでは…?

「自分の彼氏(彼女)は優しいところもあるし、モラハラじゃない!」と思う方もいるはず。でも、なかには気づいていないだけで実はモラハラを受けていることがある。

そもそも、モラハラ(モラルハラスメント)とは、言葉や態度、身振りなどによって人を不安に陥らせたり、巧妙に支配したり、人格や尊厳を傷つけるなどの精神的な暴力や虐待の総称だ。
参考:Schoo for Business

つまり、言葉や態度で相手を不安にさせたり、傷つけたりすることは「モラハラ」になる。

たとえば、私は昔からモラハラ彼氏に容姿について言われることが多かった。

「ブス」と言われたり、他の女の子と比べられたり。体型についても「ガンダムみたい」とか「後ろ姿がブサイク」とか言われ続けていました。「ダサい」「センスがない」とも。(実話)

今考えると、別にブサイクと言われるほどの顔はしていないし、デブと言われるほど太ってもない。(思い出したらムカついてきた……笑)

そもそも、そもそもよ?

普通の倫理観を持った人間だったら、仮にも好きで付き合ったパートナーに、そんな心無い悪口、言わなくない?

他にも、「お前は〇〇だからダメなんだ」とダメ出しするとか、すぐに不機嫌になる(そして態度に出る)とか、壁や机を叩くことがあった。

ふと、モラハラの特徴を調べてみたら、私が過去にされていたことばかり。▼

  • 自分の思い通りにならないと不機嫌になる、不機嫌な態度をとる

  • パートナーをダメ出しする

  • 人前でパートナーを褒めない、けなす

  • 感情的になる、ものに当たる

  • 行動の制限をしたり、束縛をする

でも、当時は「自分が家事ができないから悪いんだ」と責めていたけど、よく考えたらおかしくない?ということもあった。▼

なぜモラハラが生み出されるのか?

大前提、モラハラは悪いことなんだけど、モラハラをしてしまう人も“被害者”だったのでは?と思うことがあった。

それは家庭環境。特に、私が付き合った人の場合は親が厳しくて亭主関白な家庭だった。きっと夫婦間で相手のことを悪く言ったり、子供を褒めなかったりしたのだろう。

「うちの父親に褒められたことがほとんどないんだよね。でも、テストで100点を取ったときに1回だけ褒めてもらったことがあって嬉しかったなぁ。俺もそんな親になりたいんだ」

ゾッとした。

いろんな家庭の教育方針があると思うが、褒めてもらった経験が1度しかない…?何よりそれを、なんの疑いもなく「美徳」と思っている彼は、きっと自分の子供にも同じことをするんだと思った。

補足
そもそも「親から褒めてもらえる」という経験のある人は、恵まれているのだとは思っています。世の中にはいろんな家庭がある中で、いわゆる毒親だったり、複雑な家庭環境で過ごした人がいるから、褒めてもらえるのが当たり前、という価値観を押し付けるわけではありません

ただ、それを「美徳」と語り「自分もこういう親になりたい」と思ってしまう思考について言及しています。

モラハラから抜け出せない

「そんなひどいことをされているなら別れればいいじゃん」

そう言うと決まって返ってくるのが、この言葉だ。

「でも、今の彼(彼女)と別れても次にいい人が見つかるかわからないし…」

そう言ってモラハラから抜け出せない側にも、理由があると思う。

一般化するわけではないが、自己肯定感が低く、自分に自信がない。元々自己肯定感が低い人もいるし、中にはモラハラと付き合うなかで徐々に自己肯定感が下がってしまった人もいる。

一方、モラハラする人は「外面が良い」ことが多い。だから、友達ウケもいいし、両親ウケもいい。実際に元彼も「優しそうな人だね」と言われることが多かった。

また、表面的には自信に溢れていて魅力的に見える。だから、自然と「相手はすごい人。だからいつも正しくて、自分は間違っているんだ」という思考になってしまう。

私も、元彼のことを「一緒にいるとつらいこともあるけど、彼はすごい人だしスペックも高い。だから別れても次にいい人が見つかる保証がない」と本気で思っていた。

正直、この思考から抜け出すことは難しい。でもひとつ言えるのは、実際にモラハラ彼氏と別れて、ダメ出しをしてこない、自分に合った人と出会えた。(しかも2度も)

異性なんて、億単位でいるわけなんだから、いま目の前にいるパートナーが最良な確率は低いよね。

そして、あなたは「ダメな人」なんかじゃない。きっと良い出会いもあるし、幸せになれる。

「これってモラハラかも?」と気づくきっかけになれたら。

私が今回、モラハラについての記事を書いたのは、何よりモラハラされている人に気づいてほしいと思ったから。

私も、当時の親友にずっと「そんなに泣いてるなら、別れなよ」と言われ続けたけど、そのまま4年間付き合っていた。

目が覚めるまでは、人に「別れた方がいい」と言われても気づけない。本当に、気づくきっかけがないとそのままズルズルと大切な時間を消費するだけだ。

変わるきっかけは、きっとあなたが“気づく”こと。

だから、少しだけでいい。このnoteを読んだり、友達に言われたりして「あれ?」と思うことがあったら、まずは自分と相手を客観視してほしい

相手は自分をコントロールしてない?自分は相手に依存してない?
あなたはいま、パートナーと一緒にいてつらくない?

何より、あなたのことを大切に思って、心配してくれる人が周りにいるはず。

このnoteが、私の経験が、あなたが一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

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