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同人誌作りの同人誌、発行します

同人誌の装丁や、小説を書くプロセスについてなど、何度かnoteでまとめてきたのですが、それらを再編し、写真やコラムを書き下ろした同人誌を発行します。

今週末のコミティアで手に取れるほか、DL版などもあります。

今まで発行した本の紙・印刷所のプランなどの詳細、それからコラムが5ページあります。

諸事情でコラムが多めになったのですが、せめてなるべく役に立つようにと思い、部数の設定の仕方から原稿の進め方、小説を書くことについての本の紹介まで、今まで書いたことのないようなことを多く盛り込みました。

参考書ではないですし、ものすごい特殊装丁があったりするわけではないですが、体験記として気軽に読んでもらえたら嬉しいです。

なぜこういう本を作ろうと思ったか


3年少し前、同人誌を作ろうかと思っても、紙についてどう選べばいいかなどは完全に好みやカンでやっている状態で、実際だいぶ失敗もしました。

印刷所はたくさんあり、望めば商業出版そっくりなものも、それ以上に凝りまくった装丁でも、何でも作れます。
予算を無視することだって自由です。

ただ、そもそも「装丁を凝る」って何をするの……?(箔押し? 特殊紙? でも紙って変わったものを選べばいいの?)というところから、3年前はよくわかりませんでした。

同人誌を作るに際しての情報はたくさんあるようで、意外とやってみないとわからないことが多い……というのが率直な印象です。

そんなわけで、誰かの役に立つかはわかりませんが、今まで経験したことを詰め込んだ本を作ることにしました。

あと、そろそろ何か新しいことをしたかったから……!

ここのところ、J.GARDENというBLオンリーのイベントにのみ定期的に参加しています。

もちろん楽しくはあるのですが、出ることが当たり前になってきて、やっていることが毎回同じような気がしてきたり(もちろん出す本は違うのですが)していました。

特にオリジナルで本を出すようになってから、部数がよりシビアなのでとにかく赤字を出さないようにしたい……という思いが先に立ちすぎている感もありました。

コミティアに参加するのも初めて、フルカラー本やこうしたメイキング本・ノンフィクションのものを発行するのも初めて、いつもと違うデザイナーさんに依頼と、初めて尽くしです。
少部数だけどクオリティ重視でオフセットで刷っていますし、赤字は気にしないことにしました。

緊張もするけれど、ちょっとだけ視界が開けたような気がします。

やってみないとわからないけれど、やってみることのハードルは下げられる

「やってみないとわからない」というのは多くの場合事実ですが、情報次第で「やってみる」のハードルが下げられることもあると思います。

同人誌作りに限らないとは思うのですが、物作りの話は「とにかくやってみればいいよ」となりがちです。

もちろん私もそういうことを口にするし、それはそうなのですが、誰かの体験記を読むだけでも意外と気持ちは変わるものだと思います。

作り手と読み手が気軽にスイッチする同人界隈は基本的にはとても面白くて、もっと色んな人が気軽に本やものを作るようになって、裾野がどんどん広がっていけばいいなと思っています。

下記リンクから通販、DL版もあります。(余裕ができたら有料noteでサイト閲覧版みたいなものも作って見たいです)

コミティアは創作系サークルさんがそろっていて見て歩くだけでも楽しいですし、たぶんコミケよりは過ごしやすいかと思いますので、ご都合の合う方はぜひお越し下さい!


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