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書きたいものを書いて心が折れないために

前にこういう記事を書きました。

やりたいことをやる!

それは大正義です。でも、人にもし「出す本が赤字になりそうだけど」と相談されたら、私はまずは、全力で赤字を避けることを勧めます。よほどタフな人でない限り、やっぱり赤字はしんどいと思うからです。

「書きたいものを書く」「やりたいことをやる」と言えば聞こえはいいです。実際、例えばヘンリー・ダーガーは一人で戦う少女たちの残酷絵巻を描き続けました。生前はとくに誰にも発見されることなく、たまたま死後に評価され、名前が有名になっています。

でも、それは20世紀のことです。彼だってもしtwitterがあったらやっていたんじゃないでしょうか?

評価が簡単に可視化され、他者と比較可能な状況で、人からの評価を気にせず書きたいものだけを書く、なんて普通の人には難しいです。ずっと赤字で、売り上げや反響がないと心が折れます。普通そうです。

そういう状況で、なるべく気にせずにやりたいことだけをやるためには、気にしないようにするなんていう精神的なことではなく、よりどころを増やす必要があると思います。

複数の作品を出す

1冊の本や記事にこだわらず、単体で赤か黒かを判断しない。10冊出して9冊黒字なら、10記事書いて1つに反響があれば、たぶん続けられます。

複数のジャンルに手を出す

買う/読む側だけでもいいので、なるべく広い視点を持つ。正直、売れるか/読まれるかどうかはジャンル次第なところもあります

長いスパンで考える

売り上げも反響も出した直後だけで判断しない。忘れたころに丁寧な感想を頂くこともあります

応援してくれる人に頼る

FANBOXやfantiaのようなクリエイターを支援するサービスがあります。このnoteでもサポートを頂けることもあります。もちろん一冊の本の印刷費を賄えるほどではないですが、赤字に潰されないための支えにはなります

書きたいものだけをみんなに書いてほしい、でもそれだけでは続けられないこともあると思います。だから、きれいごとだけじゃなくて色んな方法で、とにかく心が折れないようにしてほしいです。

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