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日記:2024年4月24日 曇りのち雨

・砂塚ユートさんお誕生日おめでとうございます!(素振り)そんな訳で気付けばあっという間にバースデー前夜である。昔は純粋に楽しみで、今は目前に迫る三十路の影に怯えて落ち着かない。ついでに日記を書き始めてから2ヶ月が経つ。ここまで光陰矢の如しというか実際、黄猿が射掛けてんのかと思うくらいに凄まじい速度で時間が過ぎている。日記自体、日々を噛み締めるために始めた側面もあるはずだが、むしろ始めてからより一段と加速したような気がする。そういう皮肉か?

・いつになく市中をパトカーが走り回っていた。複数台はいたので、何やらただ事ではない気配。そういえば昨日は昨日で若者数人がボディチェックを受けていたっけ。卑しくも野次馬根性はわりと旺盛な方なので少しばかり関心をそそられるが、ここ数日の睡眠不足の負債がいよいよ無視できないレベルに達したため断念。そうでなくとも貴重な昼休憩をそんな事に費やしている場合ではない。しかし実際、一度くらいはニュースバリューのある大捕物を目にしてみたくはある。無論、自分には安全な範囲で。

・貴重な、と言っておいてさっそく矛盾するが、今日は移動の時間も加算されているため、わりと自由度の高い昼であった。折角なので久しぶりに麺でもシバこうかと思ったのだが、今日に限っていまひとつ堪え性のない腹がすぐにも栄養を寄越せと鳴くため、結局、手近な「なか卯」に飛び込んでしまった。牛丼チェーンの中では比較的、丼物のバリエーションに富み、なおかつ度々、絶妙に俺の好みに沿った期間限定商品を展開してくるため油断ならない。

オニオンサーモン丼(並¥790)

・……などと評価しつつも、実際に食べてみると「なんか思てたんと違うーーー」となる所までが様式美だったり。残念ながら今回もそこは外さなかった。味はともかく俺にとっては致命的なまでに量が足りない。正直そんな事は入る前から分かりきっていたが、かといって並盛の次の位が大盛ではなくいきなり特盛となっている上、値段も1000円を超えてしまうのでどうしようもなかった。流石にここでそんな価格を擲つくらいなら最初からラーメン食ってた方が良いに決まってるから……。

・なんなら中途半端に食べて胃が活発になり、余計に腹が減った気がする。ヽ(`Д´)ノもう来ねえよ!ウワァァン

・昨日の散策もまったく無駄足だった訳でもなく、副産物として「ザ・ジョジョランズ」の新刊を得ていた。ついこないだ連載が始まったと思えば、もう3巻まで刊行されているというのだから驚きだ。前作「ジョジョリオン」は話が進んでいるのかどうか曖昧なまま、気が付けば10年近くも気を持たされ続けてきたために尚更そう感じる。また終始ミステリー調だった前部と比べても今回の主人公の行動動機は極めて明瞭かつシンプルである。

・「ジョジョの奇妙な冒険」第9部に当たる本作は、泥棒と麻薬の密売で路銀を稼ぐシリーズ屈指のろくでなし主人公ジョディオ・ジョースターが“大富豪”に成り上がる野望を描いている。トランスジェンダーの兄ドラゴナを始めとした個性豊かな非行少年たちと共に、あの岸辺露伴の別荘から600万ドル相当のダイヤを盗み出す所から物語が始まる。

・今のところジョディオには歴代ジョジョのような血統に由来する因縁や情状酌量に値するだけの暗い過去といったものは示唆されておらず、日々、反社会的行為で金を稼ぐのもひとえに私利私欲の為という、見ていて逆に胸が空くほど折り紙付きの悪党である。そんな少年誌時代に踏襲されたテーマ“黄金の精神”に真っ向から唾を吐きかけるが如き存在のジョディオだが、たまたま盗みに入った家から劇中のキーアイテムを託されたために「受け継ぐもの」として主人公の資格を得る事になる。まだまだ物語は始まったばかりなので具体的な動向はこれからであるが、家族を大切にする気高さや、悪事に手を染めていても妙に爽やかという、観光客から荷物をガメて売っぱらっていた頃のジョルノにも通じる部分もあり、彼は彼でまたジョジョらしくはあるのだろう。

3巻時点でもっとも頼りになる味方キャラの紹介

・相変わらずスタンド能力には癖があり、部を追うごとに段々とネーミングにもそれが反映されつつある。(“THEMATTEKUDASAI(ザ・マッテクダサイ)”など)上記のパコに至っては「筋肉で物を挟める」というきんに君の隠し芸みたいな出オチっぷりである。しかし3巻ではその能力でナイフを防いだり、また純粋に筋肉を鍛えている事から近接戦闘に長けるというので獅子奮迅の活躍を魅せていた。この辺りの応用幅は流石の手腕である。

・惜しむらくは、紙面上だとページの合間に挟まって分かりづらい描写が少なくない事である。殊更にデジタルを意識しているのかどうかは定かでないが、これも「ジョジョリオン」の頃からかなり増えた、読みづらさに拍車を掛ける要因の一つである。画風の変化と同様に戻す、戻さないの話ではなく、今の荒木先生が最善最適を模索して導き出された手法であろうから素人としてはあまり擦りづらい所ではあるのだが。


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