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誰もがそのままで面白いって、素敵だな

誰もが面白いか……。
笑福亭鶴瓶さんの特集があると知って
本屋さんで『暮しの手帖』を手に取った。

鶴瓶さんのことばに
あー私の生き方は良かったんだと
自分の人生を振り返り
重ねられる出来事がたくさんあることに
ほっとできて、嬉しくなった。

雑誌をほぼ買わない民ながら
立ち読みして、家に帰り 
やっぱり手元においておきたいと
数日後に買いにいくという、珍しい現象も面白かった。

鶴瓶さんのことばで感じた、自分の今までの振り返り。

心動いたこどばたち


「人を知るには、自分を開くこと」

21歳で看護師になり、私の病院はリーダー制ではなく受け持ち制。
ケアだけでなく、その患者がどこに向かって人生を生きるのか
本人の思いや治療方針を医師に確認するのも新人だろうが
ケアも含めて、すべてをおこなうのが基本だった。

その頃は在宅医療と緩和医療がはじまったばかりで
最期をどこでむかえたいかを聞いていくようになっていた。
それもあって、90代のほぼ寝たきりのおじいさんに
「最期はどこですごしたいですか? 家ですか? 病院ですか?」
と、聞いたときに驚かれたことを覚えている。

そのおじいさんは、もう家には帰ることはできないと思い
そんなことを言われて驚いたみたいだった。
その後、そのおじいさんはどうなったかは覚えていない……w
(回復して退院したきがする…w)

年代や性別を超えて自分の知っていることを伝えていかなればいけない。
優しいだけじゃ無理だし、偽りのことばは届かない。
自分を開かないと、目の前の人の本心は分からないと動いてきたことと鶴瓶さんのことばと重なった。
自分の経験や感じた思いを真っ直ぐに伝えると、向こうからことばが届く。その時間、その人を感じる瞬間が人と関わる面白さだと懐かしく感じた。

「誰もがそのままで面白い」

病院の生活は、その人や家族にとって緊急事態の状態。
いつもの当たり前がなくなり生活が変化する。
そのことを感じながら、その人の生活史を聞き
病気と共にその人を看るようにしてきた。

その人の大事はその人にしかないものだから
ひとりひとりの人生を感じさせてもらえることで
ひとりひとりが本当に面白いなと思わせてくれる。

「誰でもみんな死ぬ。だからこそ、今を楽しく生きる」

あれ……ACIDMAN大木さんじゃん…www
何かを追求し、悩んで、もがいて今と向き合ってきた人の思考は
同じところにとつながりがみえてくる。
楽しく生きるために、自分がどういう状態であるといいか。
きっと、そこに自分(その人)がある。

同じようで違いがあり
違うようで同じであることを楽しむような

我が儘や自分勝手とは違う、自分の本質の追求。
そこに人間の面白さがあるんだろうな。

人はいつか死ぬのだから
死ぬからこそ、今できることを
楽しかった、面白かったと生きれるように。

「生きるということは、人といかに関わっているかを知ること」

自分の人生を振り返ると、たくさんの人と場所と出会ってきた。

カフェ、パン、料理、珈琲、古民家、旅、音楽、雑貨、服、自然……
自分の好きと面白いの好奇心からのつながり。

病気になって自分と向き合う時間ができたことで
うまれたつながりも多くある。

記事の冒頭のことばにあった。
「こんなこと、ある?」と
日常に偶然のつながりがつながりをうむことは
自分の周りでは多いと思っていたが
これは普通ではないのかと、この記事に出会い感じた。

そういう人たちが身近にたくさんいることが
私の生きるを楽しくさせてくる。

出会った頃から月日を重ね
環境や状況が変化するひとつひとつを感じさせてもらい
大変だったね、頑張ったね、良かったね
めちゃくちゃ嬉しいなどなど、たくさんの感情をもらえる。

面白い空間に存在している。
そんな、自分って面白いなって
思える、思われる日々をこれからも楽しもう!


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