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神保町と高円寺

駅から地上に上がると

片側にびっしり古本屋。
そういえば、日が差し込まない側に集中しているとか、なんか理由をどこかで聞いたような気がする。
平日、お昼時だから人が多い、のか。
めぼしの本は一つ。
夏に偶然行くことになった「かんてんぱぱミュージアム」で知った野村陽子さん。植物細密画家。本当に細密。植物を美術的、学問的に捉えているし、その生々しさまで感じさせる。気骨。明治の文豪を連想させる。
「ボタニカルアートレッスンブック」
植物を見ながら絵が描けたらなんと素敵な時間が重ねられるだろうか。絵心が皆無ながらも憧れてしまった。前々から植物画をやってみたいな、とは思っていた。youtubeで検索するとご本人が本を見ながら動画を作られている!私も生徒になりたい。添削されたい。
出版社に在庫なし、重版の予定もない。多分見つけられないだろうけど
神保町ってところは本好きの聖域。随分と前から気になってはいた街。
情熱は出不精の私を動かし、電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ、来たけれども。
端から見ていくには、時間がない。
今日は15時からモグライダー単独ライブで、14時販売開始のグッズを厳選して買うつもり。物見遊山、3か所くらいめぐって高円寺に行くか。ご飯だって食べときたい。
1軒目、おしゃれカフェと本屋の一体型、入りやすい。
絵本とか児童書が多めの感じだった。
2軒目、王道の古本屋さん。
それぞれに得意分野があるんだな、ってことに気づく。やみくもに回るのも違うのか。古本屋の雰囲気ってドンキのワクワク感っぽくもある。
3軒目、お店の人に聞いてみる。
「この本の、お取り扱いありますか?」スマホ画面を見せてる自分が刑事ドラマの聞き込みみたいで心の中で吹き出しそうになる。
4軒目、看板に「植物画、美術系」3F。細めの階段を上り通路まで品物が置いてある店内に入り、一周。惜しいなぁ。植物画はあるけど植物画の教材本はないか。見つけられないだけかも。聞いてみる。やっぱり無いか。
「やっぱ、ないよな。あったところでプレミア価格だったら買えないかもしれない。」
4軒回ったし、お茶の水駅に向かうかー。・・・。
でももうちょっとここらへん、深掘りたい。路面電車の駅に向かいながらもう少し見るか。あ、ボンディ?あれ?メガネびいきで聞いたな。カレー屋か!!食べてみるか、あ、すごい並んでる、却下。
古本屋に入ってはその匂い、店員さんの雰囲気までを堪能し、品物の在庫を尋ねるを繰り返す。
「このお店のすぐそこ。スズラン通りに本の案内所ってところがあるから、そこで聞いてみたら?いろいろ探してくれるよ。」と貴重なアドバイス。
親切って、人を元気にさせるよな。
ランチを諦め自販の甘いカフェオレ一気飲みでカロリー摂取。
案内所では先客が問い合わせている。
どうも古い少女漫画か雑誌を探しているみたい。待つ。
順番がやってきて刑事の聞き込み写真か、印籠みたいにスマホを出して伝える。どんなデータベースを使っているのかわからないけど、いろんなワードで調べてもらう。ドンズバな本はなさそう。だけど、得意そうな本屋を何件か教えてもらって地図に印もつけてもらって、案内通りに2軒ほど回ってみる。
1軒目 確かにやみくもに回っていたのとは雲泥の差の品ぞろえ。ありそう、2周してみる、聞いてみる。残念。
2軒目 小さなビルの3階。入口入ってすぐに、それっぽいジャンルのが置いてある。一周。うーん、やっぱないか。もう一回入口付近、今度はしゃがみこんで見てみる。店員さんに聞いてみる。残念。
もう時間ギリギリ、駅に。
とその時に、もう一人の店員さんが「あら、地図をもっていらっしゃったの?」「そうです、本の案内所で教えてもらって、初めての神保町で全然わからなくて。見ているうちに時間があっという間に」少し会話が続く。「また来てくださいね」
目当ての本はなかったものの、未開の地を冒険できた達成感・親切に接してくれた人たちへの感謝、心は満腹。大満足で高円寺へ向かう。
座・高円寺は駅から徒歩5分。電車から見えてた。行く途中でコンビニ寄りたい。14時15分、腹ペコを実感。
会場着、すぐ先にコンビニ発見。花より団子。腹が減っては戦はできん。色気より食い気。
全身食い気満載の私の前を今日の主役の花がさりげなく過ぎて行った!
芝君だ!マジか!。ほそ。顔、ちっさー。知り合いの人と話だしてる。
見とれていては恥ずかしい。そそくさコンビニへ。イートインでおにぎり、バームクーヘン、ミルクティーを流し込んで冷静になる。少し待って写真撮ってもらえば良かったかな。ちょっと後悔。お腹が減っていると判断が鈍るよね。ちぇ。気を取り直して、会場へ。ポスターを撮影。グッズ鑑賞。ショルダーバッグとアクスタ購入。20代、30代、40代、学生も業界人も色々いそう。平日昼間、有給取得の同志はどのくらいだろうか。
昨年末のM-1で虜に。
その1週間前の三四郎のANNでゲストで出ていたからちょっと見てみるか、の軽いノリだったものの振り返ってみたら私的には1番面白かった。
そして見れば見るほど、二人とも面白い。
勢いと実力、人柄が揃ってないと人気って続かない。
ライブあるあるのネタとネタの間を映像でつなぐ、の手法はなし。休みなくお客さんからのリクエストに応えてネタをやっていく硬派ぐあい。
間違いなく売れっ子なのに貪欲。M-1にかけるネタを探し、ブラッシュアップ?そう思うともう年末が待ち遠しい。今年はきっと一番引いても決勝3組に行ける気がする。

せっかく取った有休、フルで使いたい!もったいない精神から始まった1日。普段疎かになりがちな自分の心の動きに注目できて、学びが多かった。家でyoutube観るもの、ラジオを聴くのも大好きだけども、出歩くのも刺激がある。
初回のnote、何を書いて良いものか悩んでたけれども、そんな気負わなくて良いや。気負ったところで大したことはできない。
とにかく何でも、何か書いてみよう。






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