今日はなんだか胃がもたれてる。
理由は簡単。
昨日の食事会、なんだか気まずくて食べ過ぎたから。

私は彼にふさわしい彼女だろうか。
そんなことをふと思ってしまう。
きっと、
私のそんな気持ちを彼は知っているんだと思う。

だから
弟くんカップルとご飯に行こう、
なんて言ったんだと思う。

弟くんの彼女はあのことを知っているのだろうか？
彼女じゃない誰かと手を繋いでたこと。
私だったら知ったらどうするかな？
知らないふりして、気にしてないふりをするんだろうな。

化粧もしてないラフな格好の弟くんの彼女は
なんだかとってもかっこよかった。
すごく美人っていうのもあるけど。

弟くんはなんだか、
雰囲気が変わってしまっていて、
明るく柔らかい部分が一切なくなってしまってた。

とっても話しづらくて、
刺々しい感じに怯えてた。
だから、そんなことがばれないように
一生懸命いっぱい食べた。

大好きな彼の弟くんを嫌ってはいけない。
私なんかが、
避けようとしてはいけない。

だけど、弟くんの彼女には
もっと素敵な人と付き合ってほしいと思った。

私の窮屈な気持ちを知ったのか、
帰り道、彼は私の手をずっと握ってた。
そこに弟くんがいるのに。