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空き家再生:一棟貸別荘プロジェクト。<その4>不便から生みだすアイデア『森のカフェ』マスターの教え

おはようございます!
本日は、
空き家再生:一棟貸別荘プロジェクト。
<その4>不便から生みだすアイデア『森のカフェ』マスターの教え
といったテーマでお話ししようと思います。

前回、偶然出会った森の中のカフェを紹介いたしました。
一人できりもりするマスター。
その人柄と生き方にすっかり魅了されたのでみなさんにもシェアしたいと思います。

マスターの経歴

『森のカフェ・ダックス』のマスターはおそらく70歳くらいのおじいちゃん。(ご年齢の聞き取りはしていないためあくまでも予想です。)もともとはサラリーマンをされていたようで、大工さんでもコックさんでもありません。定年退職の1年ほど前から余生を楽しむ場所を探索。仕事をしながら休日に何千キロも車を走らせ、自分の足でひたすらたくさんの森を見て回ったそうです。もうこの時点ですさまじいポテンシャル。当時の話をしているマスターの顔が生き生きしているんですよね。引き込まれる。

・「楽しむ」への貪欲さ

前回もお話した通り、建物を0からマスターが建築しています。
信じられます?60歳を超えた、しかも素人のおじいちゃんです。
建物ができあがったら、次は「家具も作ってみよう!」と木工場を設置。

特別に見せてもらいました!


材料いっぱい!次は何つくるのかな?
まるで学校の技術室みたい

もちろん、挑戦の打席が多いほど失敗もたくさんしたそうです。
私が「どうしてそこまでなんでも自分でやろうとするのですか?」
と尋ねると「こんだけ生きててもわからないことだらけ。だから知りたいと思うし、楽しいんだよ。」とにっこり。その言葉に、なんかこう…胸をギュッと握られるような…そんな熱い気持ちになりました。

・死ぬまで「学び」の連続

カルボナーラのベーコン。これも手作り。
燻製器も市販ではなく、自分で本やインターネットで調べ、木工で手作りしたそうです。1に手作り、2に手作り、3、4、5もすべて手づくり!!
これだけ便利でモノが溢れる現代にどうしてあえて手作りするのでしょうか。マスターの答えはこうです。「あえて不便を感じるためだよ。めんどくさいことを体感するからこそ、アイデアが生まれる。毎日が勉強の連続だ」
マスターのもとに人が吸い寄せられるのは自然の原理なのだと思いました。

ベーコン目当ての常連さんもいるんだとか

・温かさが感染する

冒頭の写真にもあるステンドグラス…素敵ですよね?
温かみが伝わってくるようなやさしい輝き。
一目で気にってしまった私は、貸別荘、自宅にも飾りたいな…と「こちらのステンドグラスはどこかで購入できますか?」と尋ねました。
すると「これはね、これだけは売れないの。作者がもういなくなっちゃったから、ここにあるだけしかないんだ。」とマスター。
となりにいたマダムが重ねるように「奥さまの作品なのよね。本当に素敵よね。」とやさしく教えてくださいました。
奥さまへ想いが溢れるような空間。
「ああ、だからここはやさしい空気に包まれているんだぁ」
ここに通い詰める人たちはみんな、この温かさに感染しているのだと思いました。

どれもみな、奥さまの人柄がにじみ出ているような作品ですよね。

まとめ

貸別荘への展開をお話する前に、まずマスターの魅力をお伝えしようと思ったら、いつのまにかまるまる一本の記事が書けていましたっ笑
あえて不便を感じることで生まれるアイデア。
実践することで体感する学び。
「モノ」ではなく「想い」を大切にすること。
どこを切り取っても素敵なマスター。
どうなるかわからない、挑戦をしている私は自然と吸い寄せられ、
会うべくして会った。
会えたのだと思いました。
この出会いを大切にしようと思っています。

最後までご拝読いただきありがとうございました!


プレートも、もちろん手作り