音を楽しむワークショップ

島根県民会館で、音を楽しむワークショップが開催された。
母と一緒に参加したが、母は見学していた。
参加者の年齢は幅広く、子供から高齢者まで。
私を含め目が見えない方、知的障がいのある方も参加した。

事前に、スマートフォンのボイスレコーダーを使って音を録音すると聞いていた。
目が見えないから、iPhoneをボイスオーバーを使って操作している。
iPhoneには標準で、ボイスメモというアプリが入っているが、ほとんど使っていなかった。
ワークショップの数日前に、ボイスメモを録音する練習をした。
すごく近くの音しかとれないけれども、きれいに録音できた。
ライトニングに接続できるマイクを付けると、もっときれいに録音できるらしい。

講師は打楽器奏者のハブ ヒロシ先生。
会館の中で、音を探しに行くことになった。
探しに行く前に、サポートの先生方が、事前に集めてきた音を流した。
いずれも周りにあるものの音だったが、何の音か全くわからなかった!
答えを聞くと、へえ!と素直に驚いた。

全員にマレットが配られた。
マレットは、打楽器を叩くためのヘッドが着いたばちだ。
やきとりの串みたいな木の棒の先に、シリコンの球が付いていた。
音を探しに行くときには、マレットで手すりなどをたたいて良いと言われた。
グループに分かれて、館内の音を探しに行った。
仲間が手引きをしてくれた。
他のグループとは違う音がほしくて、リーダーになったサポートの先生に、他のグループがいない場所に行くようにお願いした。
給湯室に潜入した。
換気扇のシューシューという音を録音した。
エレベーターの手すりを叩いて、キーンキーンという音を録音した。
自動販売機のボタンをみんなで押して、グニュグニュという音を録音してもらった。
気が付いたら、7個の音を録音していた。
大人ばかりのグループだったけど、みんなが童心に返っている様子がおもしろかった。

集めた音の中から、一つを選んで発表した。
大ホール周辺や自動販売機周辺の音が多かったが、それぞれ違う音を見つけて来て興味深かった。
私は、丸い模様が入ったコンクリートの丸い柱を、ばちの木の部分でこすったら、キシキシキシと独特な音がしたから、これを選んだ。
みんなから驚きのリアクションが返ってきた。

最後に、部屋の中を歩きながら好きなタイミングで音を再生してセッションした。
音が重なると、とても新鮮できれいだった。

先生方、島根県民会館のスタッフのみなさん、音を楽しむワークショップに参加したみなさん 本当にありがとうございました。

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