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初めて乳腺エコー検査を体験する

以前、人間ドックの結果が出て衝撃を受けた話を書きましたが・・・。

その続きです。

2月はバイトが入って忙しかったので、3月初日に精密検査の予約を入れ、その間、ひたすら歩く(一時間ウォーキング)ダンベル体操(筋トレ)を頑張った私・・・。食事にも気をつけて「三食バランス良く食べる」&「ご飯おかわり厳禁・一食につき飯は茶碗一杯のみ」&「おやつは食べない、もしくは減らす」そして「禁酒」を心がけました。

バイトがある日も、午後からウォーキングとダンベル体操を継続し、おやつの代わりにお茶を飲んで空腹を満たし、ストイックにコツコツ努力しました。

こうして迎えた検査当日。

朝食抜きで病院に向かい、朝一番で総合受付で手続きを済ませて、内科へ行きました。大きな病院なので、患者さんが朝からたくさん詰めかけています。指定された内科の窓口には長蛇の列が出来ていました。そのほとんどがお年寄りです。アラフィフの私でも「若い人たち」の部類に入るくらいの勢いです(汗)。

内科の窓口で受付を済ませて、指示された診察室の前で待ちました。事前に予約していたので、私はなんと「1番」でした。すぐに名前を呼ばれて診察室の中へ・・・。ベテランっぽい中年男性の先生から人間ドックの結果についていろいろ尋ねられたので、分かる範囲で返答しながら、バックのなかにしまっていた検査結果の冊子をお渡ししました。先生はそれを受け取ると中身を確認し、順番に目を通しながら「血液検査をもう一度しましょうか・・・」と言いかけたところで、私のコレステロールの数値のところで動きを止め、「あれ?そんなに酷い数値ではありませんね。この程度でしたら、再検査をしなくても『次の検診まで様子を見る』で大丈夫ですよ(^^)」と言われました。

「えっ?」何ですって?

私はこの日のために、好きなお酒を断ち、毎日一時間の運動と糖質を押さえた地味な食事を心がけ、自分で自分を褒めてあげたいくらいにストイックにコツコツ頑張ってきたというのに・・・。しかも検査のために前日の夕食を早めに済ませて今朝も朝食を抜き「やる気満々」でここ(病院)に来たのというのに・・・。

検査をしない・・・ですって?

おそらく、この時の私は、漫画『ガラスの仮面』の姫川亜弓(←カッと目を見開いた白目状態でマヤをじっと見つめる緊迫した姫川亜弓)のような表情をしていたと思います。このときの心のつぶやきは「マヤ・・・恐ろしい子」でしょう。「紅天女」を目指して月影先生が出してくる課題をクリアしようと必死に役にのめり込むマヤと亜弓のごとく、私も脱・脂肪肝&悪玉コレステロールを目標に必死にのめり込んで頑張ってきたのです・・・。そう、全ては今日の血液検査のために。少しでも良い結果を出すために、それを楽しみにして今日を迎えたというのに・・・(泣)。

なんてこった~(ノД`)!今日は血液検査しないってかー?!

軽いめまいを感じつつ、前回の人間ドックの時の内科診察に相談した「脇の下のぐりぐり」について、この先生に訴えてみました。

こちらは1月に受けた人間ドックのときのお話↓

ここ↑では濁して書いていますが、実はこの頃、「脇の下にぐりぐり」ができていて、少し腫れていたのです。それで人間ドックの内科検診で先生に相談したら、「私は内科専門なので、申し訳ありませんが、脇の下のグリグリ(しこり)のことは専門外でよく分からないです。これは乳腺外科で調べてもらったほうが良いと思うので、大きな病院を予約して受診し、そこでグリグリのことを相談して診てもらってみてください。もしもこの人間ドックで再検査の通知が来たら、再検査を受ける病院で医師ににこの件を話して、乳腺外科を紹介してもらうと良いですよ。」と先生に言われました。

そこで、この件↑について、目の前にいらっしゃるこの先生に説明してお話し、ここで診てもらえるかどうか?聞いてみました。

「脇の下のグリグリ」と聞いて、それまで温厚そうだった先生の目がキラリと鋭く光りました(汗)。妙齢のオバサンが「脇の下にグリグリがある」と言えば、そりゃあ心配ですよね・・・(゚Д゚;)。

「それなら早いほうが良いから、今日、ご都合がつくのなら、ここで診てもらった方がいいですね。」ということで、すぐに動いてくださり、乳腺外科は予約は取れなかったものの、その日のうちに外科を受診して調べてもらえることになりました。

あまりの早い動きに、言い出しっぺの私もビックリしました。でも、これで善し悪しが分かって白黒つくなら安心だし、悪ければここで治療を受ければ良いんだし、これはありがたいことだわ・・・と思いました。

早速、外科に案内され、受付を済ませました。でも、外科もこの日は予約が一杯で混んでいるらしく「予約の患者さんを優先するので、診察はお昼くらいになるかもしれません」とのこと。いえいえ大丈夫です。こちらこそ急に入れていただいて申し訳ないです・・・という気持ちでした。

少し待つと呼ばれて診察室へ・・・。中に入ると予想に反してイケメンの若くて素敵な先生でした(汗)。こんなんなら、もっと可愛い下着を着てくれば良かった・・・と激しく後悔(←朝寒かったからババシャツに股引を着用・汗)

先生に脇の下のグリグリを触診で診てもらい、その後、マンモグラフィーと乳腺エコーの検査を受けることになりました。看護婦さんに説明を受けて、検査室へ向かいます。

マンモグラフィーは毎年、自治体のがん検診で受けているけど、乳腺エコー検査は生まれて初めてです。人間ドックで腹部の臓器をエコーで調べてもらったり、妊娠中や筋腫の検査などで子宮をエコーで診てもらったことはあるけど、乳腺は初めての体験。ドキドキしながら順番を待ちました。

やがて名前を呼ばれて検査室に入ります。まずはマンモグラフィー。これって痛くて大変なんだけど、なんとか切り抜けて無事に終了。

次に、いよいよ乳腺エコーです。ベッドに横になり、ゼリーをつけて乳房から脇をくまなく調べてもらいました。

この時、ベッドで横になりながら、私も一緒に画像を見ることができるのですが、所々で平べったい黒い影が写り、それを検査の先生が繰り返し何度も診て確認し、サイズを計ってデータを保存しています。これが何度も続くので、そのうち私のテンションがみるみる下がっていきます・・・。

えっ?何それ?その黒い影はもしかして悪いヤツ!?(゚Д゚;)

・・・と、私の顔がだんだん引きつっていきます。検査の先生(若い女性の先生)は、念入りに何度も調べながら、いくつもある黒い影をチェックしていきます。

そんな様子を不安そうに見つめながら、私は「もうここまで来たら、腹をくくって自分の身体と向き合うしか無い・・・」と覚悟を決めました。そしてじっと心を強く持ち「頑張ろう」と思った矢先、このタイミングで私のお腹がグー!と大きく鳴りました

えっ?お腹鳴っちゃったよ・・・(ノД`)!

きゃー恥ずかしい(泣)。朝から何も食べていなくて、この時すでに10時過ぎ。静かな検査室に私の腹の虫が鳴り響きます。自分でもおかしくて思わずアハハと笑ってしまったら、検査の先生もつられてウフフと笑いました。そして「検査で朝から何も食べていないのですから、お腹がすいて当然ですよ~。」と慰めてくださいました。この時、不謹慎ながら「イケメンの先生の前でなくて良かった・・・」と少し思ったのでした(笑)。

だけど、こうして初めて乳腺エコー検査を受けてみて、これは絶対に女性はやっておくべき検査だ!と思いました。授乳経験がある女性だと、母乳をあげている間に乳腺炎を体験している人は多いだろうし(私もやりました)、授乳中で乳腺が発達している時は、乳房だけでなく脇の下にも「しこり」みたいなものができやすいし、それに何より、断乳すると乳房の状態が妊娠前と時と比べて別物のように変化してしまうので(形だけでなく乳腺の感じも・・・)、マンモグラフィーだけでなく乳腺エコーで脇の下までしっかり調べてもらうのが安心だな~と感じました。

こうして乳腺エコー検査は無事に終了。マンモグラフィーは数分で済んじゃうけど、この乳腺エコーは始まってから終わるまで15~20分くらいかかりました。でも、痛くもないし、寝ているだけで済んじゃうので、受ける側には簡単で楽なものでした。この後、診察まで時間があるので、病院内の食堂で遅い朝ご飯を食べました。(ギリギリ間に合ったモーニングセット↓)

ご飯を食べたらエネルギーチャージで、ようやく脳が働き始めました。

〆のコーヒーを飲みながら、スマホで乳腺エコーの画像を検索し、軽く確認してみました(←診断前に事前の予習)。私の場合、悪いモノでは無いのかもしれない・・・けど、一応は覚悟しておこう・・・。そう思いました。

まっ、今のご時世、何が起きてもおかしくない時代です。私だっていつ何が起きてもおかしくありません。もしも治療が必要な状態であっても、素直に現実を受け入れて治療を体験していこう・・・。そう心を決めました。

朝食を終えて、外科外来に戻り、受付で食事を済ませて戻ってきた旨を伝えました。指示された待合席に座っていると、やがて私の名前が呼ばれました。

ドキドキしながら診察室へ・・・。このイケメン先生が私の主治医になるのかな?・・・と思いながら椅子に腰掛けました。

先生曰く、「調べた結果、何も問題ありませんでした。実は触診でもしこりがよく分からなかったんですよ。そこで検査してみたんですが、しこりと思われるものは見当たらないので大丈夫です。マンモグラフィーも診ましたが、乳腺はきれいだし影はないし大丈夫です。ただお乳に所々「水」が溜まっていますが、心配するものではないし、全く問題ありません。」・・・とのこと。そして、私にマンモグラフィーの画像を見せてくださいました。

あらまあ、本当だ。なんの曇りもないサッパリとした乳だわ・・・。

そう感じました。

そうか・・・。乳腺エコーの時、写っていた黒い影は「水」だったんだ~。

最初「水」と聞いて、「えっ?みず・・・?」と思ったけど、そういえば、夫は内臓のどこか(←聞いたけど忘れた)に「水胞」がありますね・・とエコー検査で言われたと言っていたし、そういうことはよくあるのかもしれないな・・・と思いました。

そして、脇の下のグリグリですが、人間ドックの時には大きくなって腫れた感じだったけど、この日は探すけどわからないくらいに小さくなっていました。じゃあ、あれって一体何だったんだろう?

「じゃあ、あれ(グリグリ)は、あのときに風邪を引いてか何かで腫れていたんでしょうか?」と先生に聞いてみたところ、

「んー。それはちょっとここでは分からないですが、たまたまそのときは腫れていたのでしょう。今は何とも無いので大丈夫だと思いますよ。脇のリンパ腺に強く触れないように気をつけてくださいね。」とのお答え。

なんとまぁ~。仕事柄たくさんのガン患者さんを診てきた先生が、触診をされて、検査結果も見て、そこから総合的に「これはガンではありません。心配ありません。」と仰るのだから、今は100%大丈夫!ってことだ。つまり「大丈夫」の太鼓判を押された・・・ってことか~。

あっけない幕引きに拍子抜けしてボーとしている私に向かって、先生は爽やかなイケメンの笑顔で、「大丈夫ですよ。安心してください。」と仰いました。

そこで私もようやく笑顔が出てきました。

先生曰く、「一応、国では『2年に一回、マンモグラフィーと乳腺エコーを組み合わせて検査すること』を推奨しています。これからも定期的に検査されると良いですよ。」とのこと。

なるほど。確かにそうだな~。

実際に、今回、自分が受けてみて「マンモグラフィーだけでなく乳腺エコーもやっておくべきだ」と実感したし、自治体の簡易的な検査だけでなく、時々、こうして大きな病院で定期的に検査を受けておくことも必要だな・・・と思いました。「車検」や「家のメンテナンス」のためのお金の他に、自分の身体の検査のためのお金も、コツコツ積み立てて貯めておくことが大事だな~と感じました。定期的に検査を受ける方法を先生に聞いて確認し、私の診察はこれで終わりました。

心配は杞憂で終わり、スッキリした気分になった私は、「これで安心しました。診てもらって本当に良かったです。どうもありがとうございました。」とお礼を言いました。先生はまた爽やかな笑顔で応えてくださいました。

内科に戻って外科の診察が終了したことを伝え、これで全ての検査と診察が終わりました。時計を見ると、もうお昼ご飯の時間(汗)。会計を済ませて病院を後にしました。

長い半日だったけど、なかなか有意義な時間でした。

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