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スイカが沸く

今年は酷い猛暑で、今年の夏野菜の出来はイマイチらしい。

いつもなら、毎年、ただで大量にいただいているご近所さんの夏野菜も、今年はさっぱり…。

キュウリは6月からすでにいただいていたけど、あの豪雨の後、雨が全く降らい上に酷暑のため、キュウリが全然生らなくなってしまったそうな。

トマトは、プチトマトは結構たくさんいただいていて、おやつに食べても美味しい。しかし、普通の大きさのトマトは、やっぱり生らないらしくて、たまに頂いても、実を切ると中身は固め。瑞々しさが少なくてあまり美味しくない。

そしてナス。ナスは8月に入ってから時々いただくようになったけど、やはり水不足のため、実に艶がなく皮が固い。しかも、実を切ると種がいっぱい詰まっていて、アクも強くて、なんだか秋ナスという感じ…。

うちに野菜をくださるご近所さんは、皆さん「野菜作りの名人」であり、とても質のいい野菜が大量に出来るので、「うちでは食べきれないから、良かったら食べて~」と我が家におすそ分けしてくださるのだけど、そんな野菜名人であっても、今年の夏野菜は一様に「ダメ」とのこと…。

しかも、今年は特に、スイカがダメなんだとか…。

スイカも、毎年、ご近所さんから甘くてみずみずしい美味しいスイカをたくさんもらうので、いつもありがたく感謝していただいていたのに、今年はサッパリだ。

何でも聞く話によると、この酷暑のせいで、畑で実らせている間に、太陽の熱で実の中身が沸いたようになってパカンと割れたり、割れていないものでも切って見ると中身が腐っているそうな…。

そういえば、8月に入ってすぐに、「畑で割れていたから、これ食べて!」と大きなスイカの1/2をいただいたけど、なんだかジュクジュクしていて甘みがなく、傷みかけ寸前…みたいな感じだった。

見た目は何とか食べられそうだったけど、口にしたら「う?」となり、とても全部は食べきれなかった。

このスイカを下さったオバサン曰く、「あれが唯一食べられたスイカで、あとは全てダメ」だったらしい。

この酷暑のせいで、夏の野菜は本当に残念な結果だった。


雨が降りすぎてもダメだけど、雨が全く降らないのもアウト。

そのあたりのさじ加減が、野菜作りではとても大事なんだけど、今年の異常気象を前にしたら、人間の力など全くの無力である。


それにしてもなぁ…。


畑でスイカの実が沸いてボンと割れる…。

なんとまぁ、すさまじい酷暑なんだろう。

人間が熱射病になって倒れて命を落としても、全く不思議ではない。そんな暑さだったということだ…。

前人未到の暑さを体験した平成最後の夏。地球はこれから一体どこに向かっていくのだろうか…と不安になる。


そして今日は立秋。

暦の上では秋だけど、確かに、暑さの中に「秋の気配」を感じられるようになった。

この夏の狂気じみた暑さがこれから徐々に和らぎ、穏やかで静かな秋が訪れることを心から祈る。


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