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大変な時だからこそ・・・

今日、久しぶりに息子と電話で話をした。

息子は同じ市内に住んでいるのだけど、職場の近くに部屋を借りて、そこで一人暮らしをしている。

2月にコロナ騒動が始まって以降、今も仕事が全然休めず、今日も出勤なんだそうな・・・。

このゴールデンウィークも、連日お仕事らしい。

そんななか、少しだけ電話で話をした。

休日出勤で職場にいる息子のケータイに電話を掛けたので、少ししか話せなかったけど、声の様子では元気そうだった。ここで私はホッと安心する・・・。

実は、最近、ずっと夜遅くまで残業している息子のために、おかずやご飯を差し入れしている。というのも、息子から「夜遅すぎてスーパーは開いていないし、飲食店も自粛で閉まっているから、何か作ったものを差し入れてほしい」と要請があったからだ。

そこで、少し多めに作ったおかずをタッパーに詰めたり、また、多めに炊いたご飯を一食分ずつ冷凍しておき、それを朝、息子の部屋まで夫に届けてもらっている。

夫が自分の職場に行く途中に、息子の部屋に立ち寄り、朝の支度をしている息子に差し入れを渡して、代わりに空になったタッパーを回収してくる・・・こんな感じで、何回か夫に運んでもらった。

我が家も、こうして互いに助け合いながら、なんとか頑張っている。

息子には、

「毎日、頑張っているよね。ご苦労様。今は忙しくて大変だけど、休めない分、やるべき仕事がたくさんあって、その分、お給料ももらえるんだし、そこはプラスに受け止めるといいかも・・・。
逆に、リモートワークでずっと家で仕事をし続けるのも、それはそれで辛いと思うんだよね。
あなたの性格だと、何日もずっと家の中に閉じこもって仕事をし続けるのは、絶対に耐えられないでしょう? 
それを思えば、今は忙しすぎて身体は疲れて大変だけど、外に出て出勤して、家の外にある職場で一日を過ごして、いろんな人と接しながら仕事をしている方が、あなたの性に合っているし、精神的にも健康的でいいかも・・・よ。」と話した。

息子も、そこは同感だったみたいで、「ボクもそう思う。」と答えていた。息子は、性格的に「引きこもり」が絶対にできない人なので、今の仕事に就いたのはラッキーだったとしみじみ思う。

息子は障害者枠で今の仕事に就いたのだけど、人手不足の中、健常者と同じ内容と量の仕事をこなしているので、その点だけが「身体を壊さないか」と心配ではある・・・。

でも、長い目で見た時、今のこの体験は、何物にも代えがたい貴重な人生経験になると思う。だから、身体を壊すほどの無理はして欲しくはないけど、可能な範囲で、このコロナ禍の中で、様々な現場体験を大いに積んでほしいな・・・と思っている。

息子の話だと、大学時代の友達の多くは、このコロナ禍で会社をリストラされたそうだ。

「もう、みんな、収入が無くなって、家にずっと籠もっているみたい。すごく困っているよ。早く10万円支給して欲しい・・・って言ってた。」とのこと。

まだ入社して、この春で3年目の子達・・・。

「そうか・・・。それは大変やなぁ・・・」としか言えなかった。

感染した者だけでなく、感染していない者に対しても、その強烈なエネルギーをもって、社会を撹乱し、人々の人生に多大な影響を与え続けているコロナ。

まさに「恐ろしい子・・・」だ。

でも、これを機に、みんながそれぞれに「自分の人生」について、じっくり見つめ直すのも良いかもしれない。

本当はどう生きたいのか?

本当はどんな人生にしたいのか?

案外、コロナを前にしたら「本当はこんなこと、やりたくなかった!」と本音が飛び出すかもしれない。ならば、ここから先は、自分の本当の気持ちに従って、正直に生きていけば良いのではないか・・・。

もう、親の意向に振り回されたり、世間体を気にして我慢したり、自分に無理を強いて頑張る必要は無いのだよ。

もしかしたら、明日、感染してコロッと死んじゃうかもしれない・・・と思ったら、もう無駄な我慢や辛抱をしている場合では無い。やりたいことをやって自由に生きていかないと、後悔しか残らない。

息子の友達も、就活時は焦って希望じゃない所に無理して入った・・・という話を聞いていたから、考えようによっては、「リストラ」という形で会社を辞めたけど、コロナのお陰で今回は支給金が出るのだし、日本全国いや世界中の人がリストラで職を失っているのだから、何も恥ずかしがることはない。

むしろ、この禍のエネルギーに便乗して、人生をリセットできたのだから、見方を変えれば「ラッキーなこと」なのかもしれない。

だから、今は気持ちを切り替えて、疲れた心身を癒やして英気を養い、エネルギーを充電して、次のステージに備えて準備をしてほしいなぁ・・・と思った。

こうしている間にも、社会では様々なことが起きている。

日常を「非日常の世界」にしてしまったコロナ。

その渦中を生きている私たち。

またこれからも、前代未聞のスゴいことが起きるかもしれないなぁ・・・と感じつつ、でも、あまり難しく考えないで、いつも通り、明るくポジティブに乗り越えていきたい・・・と思う。

いろいろなことを思いながら、息子との電話を終えたのであった。

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