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冬ごもり

子どもの頃、こんな絵ばかり描いていたことがありました。

雪の地面の下、竪穴を潜っていくとたくさんの部屋があり、動物たちが身を寄せ合って過ごしています。
パンやスープや果実のジュースはひと冬を越すのに十分な量蓄えられ、ブランコ設置の遊具室まである地下ハウスです。
枯れ葉のベッドはふかふか、地上の厳しい季節もここには入り込むことができません。
毛布のぬくもりを感じながら安心できる場所、冬ごもりの家。。

今でも時々冬眠できたらと思うことがあるほど(それが酷暑のさなかであっても)、強く心ひかれるイメージです。 ごくプライベートな空間を持ちたいという願望は、子どものみならず大人にも共通のものなのでしょう。

今度のグループ展に、「ぼくのいえ」という新作絵本を出品しています。
描く動機は毎回色々で、決してひとつではないけれど、今回はこの子ども時代の憧憬が関係しているのかなとふと思い出したのでした。

作品が自分の手を離れて他の方の目に触れるとき。これが毎回楽しみでなりません。
お近くにご用の際は、寄っていただければ嬉しく思います。

第9回 StuDioえ・ほ・ん展
2019年5月28日(火)~6月2日(日)
11:00~19:00(最終日15:00) 
GALLERY LE DECO(ギャラリールデコ) 3、4階(受付3階)
JR渋谷駅東口より徒歩5分
入場無料

http://studio-ehon.net/

画材費、展示運営費、また様々な企画に役立てられたらと思っています。ご協力いただける方、ぜひサポートをお願いいたします。