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「すずめの戸締り」大好きで埋め尽くす

「すずめの戸締り」を見ながら思った。(三度鑑賞)
新海誠監督はきっと「大好き!」が山ほどある昭和っ子。
映画を大好きで埋め尽くしたんじゃないかって。
(タランティーノの例を挙げるまでもなく、
映画監督はそれをよくやる)



この映画からくる「好きなものは好き!」の感じが好ましい!
こちらもこの「すずめの戸締り」への思い
(好きポイント、引っかかりポイント)を
自由に書いてみる事にした。



新海誠監督の映画「すずめの戸締り」って、
現代が舞台の作品なのに昔話の香りがする。
(昔話が好きです!)




新海監督の描く世界は、新しいようで絶えず懐かしい。
古臭いとまで言いたくなるほどに、どこか泥臭い。
背景に都会のビル群が出てきても、
微かな笛の音が聞こえるよう。
「蛙の笛」っていう古い童謡の歌詞にある
「ササ銀の笛~」あんな感じ。
おばあちゃんが手縫いで作ってくれたハンテンみたい。




この映画の主人公達は、
「足でホシをあげるぜ」
「靴を履きつぶしてナンボ」な
昭和の刑事さんのように
あちこちを泥だらけになって駆け回る。
太陽にほえろのテーマソングが聞こえてきそう。
それも若い新人刑事じゃなく、
山さんとか渋い系笑
そういえば「君の名は」も「天気の子」も
メインキャスト達は泥だらけの
ヘロヘロになってクライマックスを迎えたはず。
(昭和のドラマが好き!)



「すずめの戸締り」のポスターを見た時、
あの扉の隙間から、
「かごめかごめ」や「通りゃんせ」が聞こえてきそうに思えた。
あのドアは韓国ドラマ「トッケビ」からの発想だと
新海誠監督自身が仰ってる。




その話を知っていても、某国民的アニメの
「どこでもドア~!」に見えた!
あのドアの向こうは異次元に繋がっている。
なんなら「トッケビ」のドアだって、
どこでもドアからの連想なんじゃないかと思える。
(藤子不二雄ワールドが好き!)




どらえもんのドアだと思うと、
ドアの向こうが
それほど怖く思えてこなくなるから不思議。
もしもお化けがいても、
走って逃げたらなんとか撒けそうな、
弱点のあるお化けがいそう。
(可愛い子ちゃんに弱い怪物くんとか?笑)


また、すずめが自転車を漕ぎまくって、
うしろ扉が開いた「現場」に向かうシーンに、
「ありえない!」
「女の子にあんな体力があるはずが!」
という声がある。
しかし地方で育った私には、
「あれくらい軽い!」と思える。
他に交通手段ないし学生だとお金もないから。


叔母の環さんだってラストでボロ自転車こいでた。
環さんも自転車ガールだったんだよ、きっと。



劇中歌にも、新海誠監督の好きが盛られてるように思う。
ユーミンの「ルージュの伝言」が劇中で長く流れる。
北へ向かう車の中で。
きっとそれは監督から「魔女の宅急便」へのリスペクト。
車には黒猫も乗っているし。



この歌のリズム、わけもなくウキウキする。
旅の始まり!って感じ。
自分もずんずん進む列車に乗ってるみたい。
彼の浮気を彼のママにチクりに行く歌詞なのに。
言葉を超えて楽しい!



魔法の箒では黒猫のジジ位しか乗れないけれど、
芹澤くんの車なら、
闇深い女二人と猫二匹まで乗り込めた。
車の中は始終雰囲気が悪くて、
明るいのは昭和歌謡の声だけだったけれど。
(昭和歌謡が好き!)



井上陽水の「夢の中へ」
松任谷由実の「ルージュの伝言」
河合奈保子の「けんかをやめて」が流れるのは
ストーリー上、必然性があるけれど、



「ギザギザハートの子守歌」(チェッカーズ)と
「男と女のラブゲーム」と
「スィートメモリーズ」(松田聖子)はただ懐かしい。
ペンギンのお酒のCMと、
フミヤの長い前髪が瞼に浮かぶ。



「飲み過ぎたのは、あなたのせいよ~」
水割り、ゆきずり、古い傷~
歌詞を恐ろしい程覚えてる。
子供がこんな歌丸暗記してどうする笑
古いメモリーが多すぎる!
(テレビが好きだった!)



「これじゃないな」と芹澤くんの指で
はじかれた歌が
斉藤由貴「卒業」と
国生さゆり「バレンタインディ・キッス」だった。




「夕焼けニャンニャン」思い出す。
映画の中で芹澤君は、
「夢の中へ」の歌詞をよく覚えてないのか
ニャンニャンで歌っていた。
ちなみに工藤静香のソロデビューは
「夕焼けニャンニャン」放送の最後の日だった。
デビュー曲は「禁断のテレパシー」




すずめの叔母さんの環さんは40歳位だという。
この世代では「時の流れに身をまかせ」や
「桃色吐息」が、よくわからないらしい。
斉藤由貴だとちょっーと遠くて、
ギリギリ南野洋子や浅香唯とか。
森高千里なら大丈夫みたい。
とにかく環さん世代では「燃えない歌」。
1973年生まれの新海誠監督の年代にはドンピシャだけど。



さらに音楽の話。
ダイジンが四国行きの大型フェリーから
小型のボートに飛び移ったことで、
追っかけっこが終わってしまったシーン、
海に残る船の軌跡の画に流れた音楽は、
まるで「ルパン三世」だった。
(船旅いいね!)




アラフォーにとってルパン三世は
特別なアニメだったと思う。
峰不二子に憧れない女子っていたのかな~。
ちょっとエッチな凄腕泥棒のルパン。
日曜日昼の「ルパン三世」の放送は、
いつも待ちどおしかった。
(ボンッキュッボンの女の人は良いね!)

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と、懐かしすぎて沢山書きました。
映画が公開されてすぐ見た私には「今が旬」なので。



世間様が盛り上がっているタイミングを外して
後にテレビ放送で見て一人盛り上がったけど、
周りは既に熱が冷めている作品て、
過去にありませんでしたか??
私には何度もあります、、。
海外在住のせいでしょうかねえ?




そういう時、過去の誰かのブログ記事を探して
「そーなのよ!」と一人文章に向かって、
こぶし握りしめるワタチ、、、
でもその残ってるブログ記事が嬉しかったです。
で、感想がマニアックだと、より嬉しくて
こぶしに力がはいったりします。


なので浮かれ気味のこの呆けた感想も
ここに残しておこうと思います。
「すずめの戸締り」はきっとジブリ作品のように、
何度もテレビで放送される作品になるでしょうね~。


ありがとうございました。
























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