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息子の彼女が遊びに来た日

年明けに大学生の息子が彼女を紹介してくれた。
韓国にはオリ(鴨)料理の店が沢山ある。町で一番美味しいオリ料理のお店を予約しておいた。家の近くで家族と一緒に夕食を食べてもらった。


「今付き合ってる子がいる」と、息子が彼女の写真を見せてくれたのは、冬の初めだった。可愛い!綾瀬はるかみたいだ。
韓国の写真屋さんて別人レベルの補正入れる。
このまんまじゃないかもだけど、写真だけでも好感を覚えた。
「アッパ(お父さん)には言わないでよ、面倒くさい」「うんうん」と同意した。
けれどその1週間後、息子が父親に自分で言った。黙ってるのも面倒くさくなったのか、嬉しすぎてダダ洩れしちゃったのか。



「彼女」なのに、うちの夫はすぐに「嫁」扱いする。
「うちに嫁に来るときには」とは「将来の舅(シアボジ)としては」とか
すぐ言う。時代錯誤の自覚はあっても、やめられないらしい。
韓国の地方の保守的な頭の50代男性てのは、日本の80代男性位の感覚じゃないかと思う。結婚後はどんなひどい事があっても、女は離婚なんかしないと思い込んでる世代だ。実におめでたい。そんなわけあるか、イマドキ。



オリ料理の店で、横並びの息子と彼女に
私と夫と娘が向かい合って、一緒に鍋を囲んだ。
色んな話をしながら楽しく食べさせてもらった。




ちと骨格のごつい眉の濃い顔の私と娘からすると
色白の丸顔の彼女のふんわりとしたお顔は、
「かわゆい~」としか思えず二人で「可愛いね~!」を連発した。



夫も嬉しいみたいでいっぱい喋ってた。私は
「うちの夫ね、普段もこれ位よく喋るのよ~。
でもあなたが来てくれて嬉しいのは夫も私も本当。
会えて嬉しい。でもこんなに喋る家族で疲れない?」



「うちの家族は、あまり会話がないんです。
私はもっと喋るのが好きなのですけど。
だから今日は嬉しいです。」
と言ってくれ、聞いたことに丁寧に答えてくれた。
なんという嬉しい会食。
夫と私に尻尾があったらどれだけパタパタ振ってただろう。



最終バスの時間があるので食後に息子と彼女は
自分達の大学のある町に戻っていった。



「またいつでも来てね~!」と息子に伝えておいたら
「また行きたい」って言ってたよ、との事。
夫と二人で「良い子だったね~」
二人でこっそりと「このままうちに嫁に来てくれたらいいのに」と企む笑
なんなら家族になりたい。





前の彼女と家族で食事しに行った時は、全然話が弾まなかったなあ。こっちも誰が来ても嬉しいというわけではなく。今回の彼女が好印象で嬉しかったのだ。




息子には言わないけど、あれを一度着てみたいなあ~
韓国の結婚式で両家の母親が着る韓服というのがある。
新郎側母は青系、新婦側母は赤やピンク系になる事が多い。
(絶対それじゃないとダメ!というわけじゃない)

https://blog.naver.com/skfkals00e/223047805849
両家の母親達が並ぶとこんな感じ↑

目の覚めるような青いチマを着たい!




韓国の結婚式では新婦入場の前に両家のオンマ(お母さん)が並んで入場して二人でキャンドルに火をつける、というセレモニーがある。
新郎新婦を育てた一番の功労者は母親達だから
お母さんを前に出すのは理に叶ってるよなあと思った。初めて見た時。




しかし、私が長男を精魂込めて大切に大切に育てたかと言うと、かなーりほったらかしで大きくなった。息子が女の子に優しいのも子供の頃からだし、私が上手に育ててそうなったとはとても言えない~。産んだのは産んだけど元々いい子だった!赤ちゃんの頃から笑 超安産だったし、いっぱい寝てくれて、すごく育てやすい元気な子だった。キャンドル点火やらなくていい笑




と、こんな楽しい青い韓服妄想が出るのも、息子が可愛い彼女連れてきたから。ありがたいなあ息子。また彼女連れて来て~と思った冬の日。



バスターミナルに向かう息子と彼女を見送って、夫と娘とアイスクリームを買いこんで家に帰り、暖かいお茶を飲みながらもう一回ああだこうだと息子と彼女をネタに喋る。たった一度の食事会でこんなに弾むのだから、結婚なんてなったら本当に嬉しくて気絶かも~笑 孫なんて出来たら昇天ものだな笑 楽しい日でした。子供達がパートナー連れてくると嬉しいです。ありがとうございました。





























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