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私は子どもの話を聞けているのだろうか? ~自分への問いを通じてわかったこと~

「子どもの話を聞けていますか?」

そう問われたときに何と答えるだろうか? 「聞けていない時もあるけど聞けているときもある」とか「ある程度は聞けている」なんて思うかもしれない。

私も「ある程度聞けているほうだろう」と思っていた。でも、次のように質問されたらどう思うだろうか?

「子どもが話したいことは何だろう?」

そう問われると、私は子どもの話を聞けていないと思った。子どもが話したいことではなく、私が聞きたいことだけ聞いているような気がする。

子どもが話したいことを想像してみるとわかる。わが子が話したいのは、自分の好きなゲームのこと、YouTubeで知った面白いこと、アニメで思わす笑ってしまったことなど……。

でも私はそういう話を聞いてもよくわからないし面白くないので、薄い反応をする。そうすると、彼は私が聞いてくれそうなことしか話さなくなる。

それは、話を聞けていると言えるのだろうか?

「味方学®」は自分に質問を重ねていくワーク

昨年から、「子どもを思う味方学®」というワークショップを主催している。もともとあった「味方学®」というワークショップ形式を、「子どもを思う人」限定にしたものだ。

「味方学®」のワークショップを担うにはコーチングの資格が必要なのと、私は開催するより受講したいので、資格のある講師をお招きしている。だから私は「主催」兼「参加者」という不思議な立ち位置でもある。

冒頭の「子どもが話したいことはなんだろう?」は、「味方学®」のワークを通じて自分に問うことになった質問だ。これに私は衝撃を受けて、質問の偉大さを改めて感じることになった。

「子どもを思う味方学®」の少し前から、コーチの方が主催している「味方学®」のワークに参加させてもらっていた。毎回自分で「誰の味方になりたいか」を設定する時間があり、私は毎回「子どもの味方になりたい」として参加していた。

私が変わり、子どもが変わる

ときどき、日々の忙しさをわきに置いて、大切なことを思い返す時間。それは、「味方学®」でなくてもいいのかもしれない。でも、ひとりでその時間を捻出するのは難しい。本を読んで「教わる」ことはできても、自分自身で深く内省していくのは簡単ではない。

「味方学®」に参加させてもらうようになり、私は変わったのだろうか。はっきりとはわからないが、子どもは着実に変わってきたと思う。

私が怒鳴らなくなった

子どもに怒鳴ることが少しずつ減ってきた。ただ、「突然価値観が変わった!」なんて稲妻が落ちるようなことはない。

いったん怒鳴らないように気を付けて、また気が緩んで怒鳴ってしまい、また「味方学®」で思い出して気を付ける……。その繰り返し。でも毎月思い出して繰り返すことで、少しずつ身についていくのだ。

子どもも怒鳴らなくなった

私が怒鳴らなくなると、子どもも怒鳴らなくなっていった。

ゼロではないかもしれないが、お互いにキツイ言い方をしてしまった時には「さっきはごめんね」と言う。

相手が悪い、と思うことがないわけではないが「自分がいつもよりキツイ言い方をしてしまった」とわかるようになったのだろう。

子どもの話を聞くようになった

冒頭に書いた「問い」からだろうか、以前より子どもの話を聞けるようになったと思う。

次男は、以前書いた「ゲームdeコーチング」の効果もあるとは思うが、いろいろと話をしてくれるようになった。仕事中にも、お風呂の時にも、寝る前にも。目をキラキラさせて話してくるときと、なんだかぼんやりと元気がない時があるが、その違いもよくわかるようになった。

長男は、食事の最中などによく話をしてくる。以前は「弟の話ばかり聞いて俺の話聞いてない!」と怒ることが多かったが、最近はほとんどない。つい先日「最近、次男のほう優先してない?」と言われ、もちろんそんなつもりはないのだが「そうかな? ごめんね気を付ける」と言ったところ。

勉強を見るようになった

子どもたちは不登校なのでずっと勉強できていなかった。

親が子どもの勉強を見るのはかなり難しいと言われていて、私はこれまで何度も喧嘩したことがあり、塾などに行ってもらうか、自分で学習できるサービスを見つけるかしかないと思っていた。

でも、「子どもを思う味方学®」を通して子どもへの接し方を少しずつ改善しているつもりでいる私は、またチャレンジしてみようかなと思った(いつも少しずつ、ダメ元で、何か小さなチャレンジをするようにしているから、うまくいかないことだらけではある)。

「タブレットの通信講座を体験してみようか」と兄弟に言うと、「まあ、ちょっとやってみるだけなら」とやりはじめた。

以前別の講座をやった時には、横で見ているときも、放っておいたときにも、なんだか上手くいかなかった。今回は「子どもの横にいる」ことだけを決めた。

子どものために時間を作れるようになったのは、「味方学®」を通して日々の行動に変化が表れたことが大きいと思う。

習いごとでそばにいるようになった

小2の次男がオンラインの習い事を始めた。体験を経て「まあやってみようかな」というのでスタートした。

そこでは「やりたくなくなったらいつ辞めてもいい」と言っている(心は苦しいけれど)。

さらに、習い事の時間は隣にいて見守るようにしている。これは、彼が「ひとりでやりたい」と言ったら離れるつもりだ。子どもがやっていることを理解したいとともに、寂しい思いを持たないでいてほしい、という思いがある。

「時間がもったいないからその間に仕事しよう」という考えだったが、そうすると、わが子の場合は満足度や充足感が少ないようだった。子どもの様子を観察して、今のやり方に落ち着いた。

どんな子どもにも当てはまるわけではないし、我が子でも成長の度合いによって違うだろう。ただ今の私は「よく見る」「待つ」をするようになるった。これはやはり、「味方学®」を通して内省していることが大きく関わっていると思う。

そんなことに役立つワークを、4月から全7回で開催

私が内省し、気づき、学ぶペースメーカーになっている「子どもを思う味方学®」を、4月から開催する。

ご興味ある方は下記から見てみてください。

日程:毎月第2水曜日、または第1土曜日(※どちらかをお選びください) 
時間:14:00~15:30
【初回ワークの申込締切】水曜コース:4月4日(月)、土曜コース:3月24日(木)

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