石田恵海

山梨県北杜市にて、八ヶ岳ガストロノミーレストラン「Terroir愛と胃袋」、古民家一棟…

石田恵海

山梨県北杜市にて、八ヶ岳ガストロノミーレストラン「Terroir愛と胃袋」、古民家一棟貸しの宿「旅と裸足」、ピクニックカフェ「café yusan」を経営。編集・ライターも時々する。13歳、11歳、6歳の三兄弟の母ちゃん業もヒーヒー言いながら、なんとかやってるふりをしている。

マガジン

  • Terroir愛と胃袋オーナーマダムの「里山くらしごと」

    東京から家族で山梨県北杜市に移住してレストランを営む石田恵海が、里山からビジネス視点でわりかし本音で書くもの。

最近の記事

映画『君の根は』を見て。「リジェネラティブ」からの「ホリスティック」からのおいしい役割

ドキュメンタリー映画『君の根は。大地再生にいどむ人びと』を南アルプス子どもの村の中学生たちによる自主上映会で見てきた。 「リジェネラティブ(大地再生)」という世界観に出会って、リジェネラティブ農業による農業・漁業・牧畜に転換した人たちを追った映画なのだが、映画冒頭の放牧畜産をする家族のシーンから「あれ? これ、オレら知ってるぞ」と思った。 不耕起栽培や放牧による畜産など、これ、福岡正信さんじゃん! 西川奈緒子さんじゃん!と。 昆布漁業、これは残念ながら日本の事例は知らな

    • 紅白歌合戦に見る人生のフェーズと「定番を続ける美学」

      今年は紅白歌合戦を椎名林檎あたりから見た。出演者のターゲットを30〜60代に置いた構成に感じた。 それなりにキャリアのあるミュージャンたちを見ながら、人生にはいろいろなフェーズがあるものだなとしみじみとしたのは、わたし自身もいつの間にか半世紀ほど年月を重ねてきたからだと思う。 星野源のステージにあれ?と思った瞬間、すかさず10代の姪っ子たちが「この人なんか変わっちゃったねー」「結婚したからじゃない」と言った。 確かにこの日の星野源には、彼の魅力ともいえる少年のような、子

      • さや香の学び多き失敗

        M1グランプリ2023、今年こそさや香が優勝じゃないかと期待される決勝戦で、さや香はチャレンジ過ぎるネタを選んで大コケするという展開になった。 もう、ここにはたくさんの学びがあるよねー!と、うちのシェフの人とも飲食店営業になぞらえて翌日話をしたのだけど、あらためて言語化してまとめておきたい。 さや香の決勝戦ネタは、四則演算に新たに「見せ算」という計算法を付け加えたいと、その計算法をレクチャーしてくれる理系ネタだった。 まぁ、ぶっ飛んでいたのだが、その前フリの段階で、仮想

        • 白馬プレオープンで95%海外ゲストのなかで考えたこと

          先日、プレオープンしたばかりの白馬へ、今季初スキーに行ってきた。 といっても、わたしは見てるだけだが、いろいろ見ていろいろ考えるのが楽しい。 平日月曜日、9割海外からのゲストで驚く。昨年までとは全然様子が違う。 チケット売り場は窓口2つ、コースはまだ1コース、フードコートのスタッフは極少、出せるメニューも半分。 慣らしなんだと思うが、それでも需要と供給がマッチしてなくて、チケット売り場もリフトもフードコートも長蛇の列(トップシーズンになったらスムーズになると思いたい)

        映画『君の根は』を見て。「リジェネラティブ」からの「ホリスティック」からのおいしい役割

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        • Terroir愛と胃袋オーナーマダムの「里山くらしごと」
          5本

        記事

          老害とお節介のあいだ

          宿の清掃の求人募集に、若い女性が引っかかってきた。 宿泊業をよく知る方から事前に聞いてはいたけれど、宿の清掃の仕事に応募してくる方は、レストランやカフェの接客に応募してくる方と違って、言葉でのコミュニケーションが不得手な方が多かった。 エントリーがあった段階で、メールでこちらから応募動機や働き方の希望などを聞くと、返事もないというパターンが続いた。 接客業に応募される方はしっかり書いてお返事くださるのだけど、清掃を仕事に考える方はそういうの不得手なのだな、面倒と考えるの

          老害とお節介のあいだ