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フランス革命

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コラム。 娯楽として綴る「フランス革命」です。 家族を介護していた時。 なにかと制約はあったけれど、わくわくできることがないと自分が死んじゃう!と思って。 それまでの守備範囲から… もっと読む
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記事一覧

地球を測る。地球で測る。

伊能忠敬は江戸時代に日本の測量を行った歴史上の人物として有名ですが。 天文マニアの伊能忠…

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革命的カレンダーを作る

常日頃あまり意識せずに使っているカレンダーですが。 本来、時間を認識する手段である暦とい…

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バラの画家〜出世する男は何が違うのか

前回は、ベルサイユの庭師リシャールが革命期をどう乗り切ったのか、というようなお話をちょこ…

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ベルサイユ庭園を革命から守った才覚

ルイ16世は戴冠を記念して。 「王妃、あなたは花がお好きです。そんなあなたにプチ・トリア…

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英雄の真価~ベートーヴェンのカルテ

19世紀初頭。 難聴だったベートーヴェンはトランペットみたいな形状の補聴器を使って、オー…

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王にその死を告げし者

パリ。 チュイルリー宮殿には「赤い男」と呼ばれる幽霊の伝説がございます。 この幽霊は現れる…

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王妃の首飾り///単純な詐欺事件だったハズなのに

2018年11月。 マリー・アントワネットの真珠の首飾りがオークションにかけられ、真珠としては過去最高の41億(3640万スイスフラン)で落札されたというニュースで湧きました。 119粒の天然真珠に、ヘッドにはバロック様の大粒真珠とダイヤモンド、メレダイヤのリボンがアクセントになった、いかにもロココという感じのデザインが素敵です。 高額落札の背景には、昨今の政治経済的な要素が大きいのでしょうが。 ともあれ、200年ぶりに一般公開された計10点のアクセサリーは、写真とはいえ眼福

『 二都物語』に見るフランス革命

ディケンズの『 二都物語』は、フランス革命周辺を調べ始める、ずいぶん前一度に読んでいたの…

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夜の死刑執行人

1793年1月20日付け。 処刑人ムッシュ・ド・パリことシャルル・アンリ・サンソンから、…

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ベルサイユの犬

中世以来ヨーロッパでは、貴族は犬を飼い、猫はあまり好まれなかったと言われます。 貴族たち…

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ダントンさん、ご乱心

ジョルジュ・ジャック・ダントン。 言わずと知れたフランス革命の英雄ですが。 似顔絵とか見る…

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カリスマ美容師、尻をまくる

フランス王妃マリー・アントワネットといえば、押しも押されぬロココのファッションリーダーで…

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バスチーユ襲撃は意外とションボリだった

フランス革命といえば、バスチーユ襲撃。 教科書でそう習った方も多いのではないでしょうか。 …

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暗殺の天使、その手際と殉教

1793年7月13日土曜日。夕刻7時頃のこと。 国民公会議員マラーの家の門前で、家政婦のジャネットが不審な若い女と言い争っておりました。 女はマラーに会わせろと食い下がり、いくら追い払おうとしても立ち去りません。 実はその日、女が来たのは3度目のことでした。 はじめに朝の9時、次に11時頃にやって来て、その度に追い払われていたのです。 ところが門前で言い争っているうちに、別の来客があり、彼らは奥に通されていきました。 それを見た女はさらに騒ぎだし、そこにマラーの内縁の妻が加わ