わたしたち「感性デザイン部」とは?
前回の投稿にスキをしてくれた皆さま、ありがとうございます。
感性デザイン部のグルーヴ担当・大島です。
「あなたのノートがスキされました」とメールが来ると、「スキ」が「キス」に見えてドキドキしています。
前回の投稿ではゲリラ的に、「会話体験のアウトライン」をご紹介しました。今回は、わたしたちが普段どのような活動を行っているのかをグルーヴィーにお伝えしていこうと思います。
わたしたちの活動
わたしたちは普段、ストーリーラインのある体験設計を行っています。
例えば、映像やwebマンガのシナリオ、アプリゲームのロジック、AIを活用したwebサービスの設計、などなど。
その中でも特に注力しているのが、会話体験設計です。
スマートスピーカー、AI、ロボット、 チャットボット、対話エージェント、ナビゲーションなど、多くの会話をデザインしてきました。
感性デザインと会話体験設計
感性デザインとは、すごくざっくり言うと、ユーザーの心の動きを考えながら、情報の伝え方をデザインすること。
感性デザイン的な視点からの会話体験設計では、ユーザーの「おや?」や「なるほど」にこだわります。
たとえば、ロボットが「今日は晴れだね」とあなたに話しかけてきたとします。
あなたは、どのように返答しますか?
膨大なパターンがありそうです。
「そうだね」
「晴れてよかったね」
「晴れた日が好きなの?」
「うるさい」
「それがどうした」
「デート日和だね」
「この狂った世界を消して」
などなど。
しかし、ロボットがとても悲しそうに「今日は晴れだね」とあなたに話しかけてきたら……
どうでしょう?
あなたの返答内容は、少し変わってくるかもしれません。
「どうしたの?」
と訊いてみたくなるのではないでしょうか。
ユーザーに「おや?このロボットは晴れなのに、なぜ悲しそうにしているんだ?」と思ってもらうことで、ストーリーが展開していくのです。
「悲しそう」の表現にも、バリエーションがあります。
「今日は、晴れだね(悲)」
「今日は晴れだね、グスン」
「今日は……晴れだね……」
「この狂った世界を消して」
などなど。
ロボットの悲しそうな様子に気が付いたユーザーの返事によって、ストーリーが展開していきます。
ロボット「今日は晴れだね」
あなた「そうだね。……でも、なんでそんなに悲しそうにしてるの?」
ロボット「ぼくを開発してくれた博士が急死したのも、こんな晴れた日だったんだ」
博士……。
思いがけずエモーショナルな物語がはじまりました。
これから
わたしたちは、数年に渡り蓄積してきたこうした知見を、できるだけたくさんの人々にお伝えしていきたいと思っています。
(会話体験設計以外にも「感性デザイン部」が関わっている体験設計がありますので、そちらもスピンオフ的に発信していきますね。)
次回は4/10に会話体験設計の構成要素についての記事を投稿する予定です。
だけどわたしたちはとてもパンクな集団なので、先のことは何もわかりません。
……もしかしたら、noteも「スキ」と「キス」のサブリミナル的な効果を狙って感性デザインしているんですかね。
真相は闇の中ですが。
それでは、うまくいけば、4/10にお会いしましょう。
(文 大島康平)
もしよかったらアレしてください。