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健康経営コラムvol.14 健康を“楽しむ”警備会社。他とは違う、オモシロイことをやってみたい

※本記事は2分で読むことができます。

「健康経営優良法人」企業の取り組みインタビュー
株式会社美警 様

■ 取材企業 ■

・企業名:株式会社美警
・業種 :警備
・従業員:120名(期間警備員含む)
・所在地:北海道
・認定部門:中小規模ブライト500
・会社HP:http://www.bikei-946.jp/?_fsi=jF4AP3ac

警備会社が野菜イベント!? 健康はまず“食”から

地場産品のフキ、シイタケなどを使ったけんちん汁に、炊き込みおにぎりが従業員に振る舞われる。定着しつつある月に一度の“野菜イベント”も、株式会社美警の大切な取り組みのひとつだ。
北海道釧路市で警備業を行う同社は、今年3月に健康経営優良法人2021ブライト500に認定された。釧路市からはブライト500の第一号。従業員の健康管理への取り組みといえば、健康診断の受診促進やストレスチェックなどが一般的だが、美警ではこれらに加えて、ユニークな取り組みが行われている。

野菜イベントもその一環で、地元産の野菜をたっぷり使った食事を従業員や取引先に提供。「食の大切さを知って欲しい」と語るのは、この取り組みの中心となっている工藤経営推進室長だ。陸上自衛隊で食糧担当として培った知識と経験をもとに、自ら栄養管理やイベント企画に奔走。行政に働きかけ、市の保健師に従業員のデータを分析してもらい、専門的な指導もスタートさせた。さらに、社内で独自に“健康アンバサダー”を任命して従業員との面談も行っている。
“面談”というのは半分名目で、「色々な施策を打っても一過性のものになってしまう。コミュニケーションが大切です」と、社員との関係作りも目的のひとつだった。ほかにも『健康維持ウォーキング』や『メタボラリー』など、個性的な取り組みが目を引く同社。その背景には、人材確保に関する深刻な問題があった。

進む雇用の高齢化、健康は“楽しみながら”

同社従業員の半数以上は60歳以上。少子高齢化が進む中、とくに高齢の従業員への健康管理は向き合わなければいけない問題だった。「これからは70歳、75歳まで働くような時代になってくる。高齢者雇用にも力を入れる中で、社員の健康を考えなければと思っています」。

本格的に活動をスタートした二年前は、循環器や肝臓に関する数値、メタボリックシンドロームなどの項目で引っかかる従業員も多かった。今では様々な取り組みが功を奏し、中には25キロの減量に成功、血糖値の改善が見られた従業員もいるという。「健康経営優良法人認定ありきではなく、元気に長く働いてもらうために、会社の成長のために取り組んでいきたい」と、長期的な目線で盤石な基盤づくりを目指している。一方で、「みんなと同じことをやっていては面白くない。変わったことをやりたいですね」と、楽しく健康を考える根っこが、同社の一番の強みなのかもしれない。

※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)


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