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君に捧げるアポトーシス

愛してるって何度も言った。
吐いても吐いても
言葉と心にずっと乖離はなかった。

君も言った。
愛してると。
でも、どうやら言葉と心は一致していないようだ。

反芻し合う心地よさが、
あると思っていたのは僕だけのようで。

君は仕事に忙殺されている。
だから・・・。
と思っていたのに君は違かった。

もう契りを結んだ中だ。
君が宿りを変えるなら、
僕はどう生きればいいのだろう。

そんな時、ふと思い出した。
子どものころにみた蜘蛛の共食いを。
好奇心のまま不思議に思って調べたら
カニバリズムと言うらしい。
メスが子を生す為に栄養が要るからオスは喰われる。
ということを思い出した。

生きるとは何なのかを突き詰めると、
これもまた生物のシステムとして
当然の感情なのだろうと思った。

さようなら、
愛した人。

左様なら、
君に捧げるアポトーシス。

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表の歴史の業火に焼かれた悲しい恋って今までもあると思うのです。
L'Arc~en~Cielのforbidden loverのような感じと言えばいいでしょうか。
そんなエピソードも書いてみたい。


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