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特別養子縁組に思う

最近、「赤ちゃんを我が子として育てる方を求む」(小学館 石井光太著)を読みました。
フィクションですが、実在の人物がモデルになっています。内容が内容だけに、既に一読されている方もいらっしゃるかなとは思いますが、養子縁組里親さん、特に特別養子縁組にご興味をお持ちの方・実際に縁組されている方にお勧めです。
とてもインパクトの強い内容でした。泣けます。


我が家は「特別養子縁組」を希望していません。
なので、登録も「養育里親」のみです。
そして委託された子も「特別養子縁組」される予定のない「里子」ちゃんです。

里子ちゃんが大きくなって
「パパとママ(私たち夫婦)の実の子供になりたい」ともし言いだしたら…それはその時に考えようね、と夫婦で話しています。養育里親としてできることは限られます。里子ちゃんも私たちも実親さんも、その時どういう状況・気持ちになっているか分かりません。ただ、なんとなく、このまま一緒に暮らしていけば、私たち里親からすればほぼ実子と同じ感覚で接するようになるよねーと思います。赤ちゃんの時から育ててますからね。
里子ちゃんがもう成人したベテラン養育里親さん(実子3人あり)は
「里子だろうが実子だろうが、もうね、関係なくなる」
とおっしゃっていました。
今後、我が家はどうなるのかな…?

我が家は乳幼児の里子ちゃんを受け入れしているため、出会う里親さんは特別養子縁組をされている方が多いです。皆さん、私とは目的もマインドも大きく違います。

ただ、最たる共通点。
子供が大好き♡♡♡ということ!

立場の違う養子縁組里親さんたちとお話をすると、自分の子供との向き合い方に色々考えさせられる事が多いです。
ただ実子を産んで育てていただけだったら、決してお会いすることもなかった方々です。
「もし私達夫婦が子供を育てられなくなって親族も養育出来ない場合、施設でも養育里親でもなくて、特別養子縁組里親さんにお願いしたいな」って思います。(現実は子の年齢的に需要無さそうですが…)
だって、自分が育てられない自分の子供を、実子として大切に育ててくれるなんて、もう感謝しかないよ…。
なんてありがたい存在なんだろう。
こんなふうに色々思えるなんて、社会的養護の世界に僅かでも足を踏み入れて良かったなぁと思うことでもあります。

愛の溢れる特別養子縁組、養子縁組が日本でもっともっとたくさん行われて欲しいな。と思っています。
自分に無条件の愛情を注ぎ続けてくれる「親」を必要としている子どもたちのために。

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