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すいすいのこぎかた1 動機

2018年の3月でしたけど、駄菓子屋を始めようと思ったきっかけは3つ。

1 地域に唯一の駄菓子屋「らく楽」さんが閉店してしまったこと
2 自分のこどもたちとの思い出作り
3 地域のこどもたちとの接点作り


1 地域に唯一の駄菓子屋「らく楽」さんが閉店してしまったこと

実店舗の運営と共に、新河岸川でやる乗船体験のお祭り時だったり、南古谷市民センターでやるイベントだったり、地域のあれこれにも時折、出店されていた「らく楽」さん。そして放課後のお店の前には、いつもこどもたちの姿や自転車がありました。

ここのおばちゃんとおばあちゃんは、駄菓子を買うと最後にじゃんけんしてくれて「おまけ」をくださっていたんですが、学用品とか手芸品も売っていたりして、こどもたちの溜まり場だったんですね。

それが、突然閉店というウワサが流れ、3/20閉店のお知らせがあって、最後の閉店日には、本当に多くのこどもたちが集まっておりました。

昔、駄菓子屋で遊んだ小学校時代の楽しい思い出があり、こういった場がなくなってしまうことへの寂しさとこの後どうなってしまうんだろう・・・という絶望感。。。閉店時の長蛇の列に並び、こどもたちの後頭部を見つめながら、あることを思い出していました。

実はそのちょっと前、ある一冊の本を読んでいて、初版が2017年12月6日の「マイパブリックとグランドレベル 〜今日からはじめるまちづくり〜」 晶文社 田中元子著 という、自分ごとで小さな動きからできることがたくさん紹介されている、素敵な内容の本なんですが、読んだばかりに不思議なことが起こったんですね。

読み終えた翌々日だったと思いますが、その本の中で紹介されている各地の色々な動きを紹介してくださるページの一つにあった「カレーキャラバン」にとっても惹かれていたんですが、それを様々な場所でなさっている大学教授の加藤文俊先生から、なぜか僕に、直接電話がかかってくるという珍事が起こります。あれよあれよという間に川越開催が決まり、そして2018年4月14日にカレーキャラバンが開催されました。

カレーキャラバン 川越

オジサンはいくつかの仕事をしているんですが、将来的に、駄菓子屋さんは「いつか自分がおじいちゃんになった時にやってみたいこと」でした。いつか自分がおじいちゃんになった時に・・・ そう思っていたのですが、なぜかこんな言葉を小声で言ってみたんです。

「オジサンが駄菓子屋やったら、みんな来てくれるかな・・・?」

なんでそう言ったか、自分でもわかりません笑 不意に自分の口から出た言葉でした。でも、後頭部が一斉にこちらを向き、叫んできました。

「え〜!?ほんと???」
「いつやるの???」
「やってやってやってー!!」

行列は崩さずも、結構真剣な眼差しを一斉に受け、口ごもったことを思い出します。その時は具体的には、いつ、とか、どこ、とか言えなかった訳ですが、ニーズはある!とか感じてしまった訳です。

その後、らく楽さんは閉店し、その場にこどもたちが集まることはなくなりました。


2 自分のこどもたちとの思い出作り

オジサンには4人のこどもがおります。男・女・女・女の4人。
2024年現在、大学生、高校生、中学生、小学生と見事に並んで成長しておりますが、その一番下の娘が、その時ちょうど川越市立牛子小学校に入学する時期だったんですね。その時に少し閃(ひらめ)いたんです。

あ、自分のこどもたちが小学校時代である時間限定で、自分ごとでやってみようかな、と。

自治会長 1年 やって、できた(何とか!)
PTA会長 2年 やって、できた(何とか!!)
なら
駄菓子屋 6年・・・ちょっと長いかもしれないけど、続けられるかな。6年経ったら、もしかしたら、駄菓子屋がどこかに復活するかもしれないし、地域の状況が変わっているかもしれない。。。そんな期待を持ちます。


3 地域のこどもたちとの接点作り

いつからそうなったのか、詳しくは思い出せないんですが、20代はそんなではなかったと思いますが、オジサンが歳を重ねるにつれ、まちなかで遊んでいるこどもたちが好きになりました(何か怪しい言い方だな・・・笑)

でも、今の世の中では年々、知らない人と話してはいけない、名札を見せない、ついていっちゃいけない等々、学校の教えもあり、気軽に公園で話しかけようとすると下手すれば不審者扱いになります。それでも、自分でもよく分からんのですが、特に小さい子であればあるほど、公園とかではこどもの方から話しかけられたりもするし、一緒に遊んでオーラを放っている子もいるし、実際に自分のこどもたちとはじめましてのこどもたちとオジサンが一緒にサッカーする、とか結構ありましたので、不審者にならない自信はありました笑 どうすれば、見ず知らずのこどもたちと自然と仲良くなれるかななぁ・・・と考えた先にあったのが、駄菓子屋、というスタイルでした。

きっと、駄菓子屋をすると、こどもたちの方から寄ってきてくれるはず!らく楽さんでもたくさんのこどもたちが集まっていたように、こどもたちの方から、自然に立ち寄ってきてくれるはず!と期待をした訳です。


以上、3つが駄菓子屋をはじめた動機 となります。


そして、大事な店名「すいすい」ですが、


これは、結構、悩みに悩んで考えましたが、特に意識したのは、小さな子でも、言いやすいコトバであり、オジサンは新河岸川とか水辺が好きだったこととか、閉店した「らく楽(らく)」さんのような、2回続けて言えるワードとか、それらの条件を照らし合わせて生み出した店名です。自分のこどもたちとも店名を考えてましたが、店名が決まった時に、ロゴと文字を娘たちが考えてくれて、それがそのまま、ロゴと店名文字になりました。長女のなっちゃんは独特の美的センスがあり、どこか笑ってしまう、あのとんがり頭のすいすいが誕生した訳です。


読んでくださり、ありがとうございました。

さてさて、次回は、
「2 何をどこまで準備する? 開始準備」
をご紹介したいと思います。 お楽しみに!



埼玉県川越市を中心に、個人的なことから、一級建築士事務所maao、リノベーション会社80%、coworking & shareoffice ダイクマチ・ロッケンマチ、三輪駄菓子屋すいすいなどの情報を投稿させて頂きます!