見出し画像

「ん」からはじまる言葉がない?

7月にNHKで放送された「チコちゃんに叱られる!」で、面白い内容が取り上げられていたのでご紹介します。


この放送でのお題はこれ
「ん」からはじまる言葉がないのはなぜ?


■音が変化して「ん」が生まれた

チコちゃんの話によれば、平安時代に「ん」の音が生まれ、鎌倉時代以降に文字ができたとのこと。
だから平安時代以前の書物「古事記」や「日本書紀」「万葉集」などには「ん」の文字はでてきません。

では、どのようにして「ん」の音ができたのでしょうか?

なんか学生の頃の古典の授業を思い出します…笑


撥音便とは、語中・語尾の音が撥音(「ん」の音)になることです。
現代日本語の動詞の活用では、マ行・バ行・ナ行の五段活用の動詞(「み」「び」「に」の音)が、「~た」「~て」と接続するときに「ン」の音になります。

「旅する応用言語学」サイト記事より


「本」や「ごはん」は中国からはいってきた言葉。
「ほぬ」「ごはぬ」と呼んでいましたが、なんだか読みづらい・・・。
そこで平安時代に読みやすいように音を変化させて読みはじめ、それから後、鎌倉時代に「ん」の文字ができ、現在の形「ほん」「ごはん」になったそうです。

日本でも、一部ですが「ん」から始める言葉はありました。
「んま(馬)」、「んめ(梅)」は「ん」で発音していましたが、「ん」の文字ができる前に「う」という文字を当てはめて使われるようになったので、「ん」の文字から始める言葉は無くなっていきました。


■「ん」からはじまる言葉を話す地域

世界には「ん」(に似た音)から始まる言葉はありますが、日本にも「ん」ではじまる言葉を今でも使う地域があります。

それは沖縄です!

沖縄にはもともと文字がありませんでした。
沖縄に文字が伝わった頃には、既に「ん」の文字が存在していたので、「ん」から始める言葉が残っているそうです。

んみゃー 「ようこそ」「いってらっしゃい」(宮古島)
ンジャナバー 沖縄の島野菜
ンブシー みそ煮(調理方法)
ンムクジアンダギー サツマイモを練って油で揚げた沖縄の人気おやつ
ンキャフ 海ブドウと(宮古島

もっと「ん」がつく言葉を知りたい方はこちら↓


「ん」が頭につく言葉、身近に無いだけでいろいろありましたね。

これで『しりとり』にかなり強くなれます!!
しかも「ん」がつく言葉を知っているだけで、子供のスゴイ!!がもらえること間違いなしです(笑)

そんなひらがなのなかでは新しい音の「ん」。
発音の音が複数あるのをご存じですか?
次回は「ん」の音の発音について、お話したいと思います。



最後まで読んでくれてありがとうございました。




もっと英語絵本が好きになる
リズムに乗れば声に出すことが楽しい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?