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指導の引き出し

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自身の職員時代、後進の育成時代、管理職時代などすべてにおける「指導」に関する自身の「引き出し」を1テーマずつ綴っていきます。
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記事一覧

#8〜教育相談のキホン③-先生に向けて-

多くの場面で行われる”教育相談”と呼ばれるもの。 年間300件近くやってきたノウハウをまとめる。 ご覧いただき、ありがとうございます。 久々の「指導の引き出し」ですが、今回の”教育相談の基本”は色々な場面に応用することが出来ると思います。 年間300件近く、保護者・生徒の”相談”に立ちあったノウハウの一部にはなりますが、ご紹介します。 前回までの内容はこちら↓ 何よりも大切にしたい「フロントトーク」 会話を始める時に、何もなく”本題”に入ることを始めていませんか? こ

#7〜教育相談のキホン②-先生に向けて-

多くの場面で行われる”教育相談”と呼ばれるもの。 年間300件近くやってきたノウハウをまとめる。 ご覧いただき、ありがとうございます。 久々の「指導の引き出し」ですが、今回の”教育相談の基本”は色々な場面に応用することが出来ると思います。 年間300件近く、保護者・生徒の”相談”に立ちあったノウハウの一部にはなりますが、ご紹介します。 前回の内容はこちら↓ すぐに本題に入る前に… 私が意識的に行っていたことは、”事前準備の徹底”です。 事前準備の徹底というと、色々なこ

#6〜教育相談のキホン①-先生に向けて-

多くの場面で行われる”教育相談”と呼ばれるもの。 年間300件近くやってきたノウハウをまとめる。 ご覧いただき、ありがとうございます。 久々の「指導の引き出し」ですが、今回の”教育相談の基本”は色々な場面に応用することが出来ると思います。 年間300件近く、保護者・生徒の”相談”に立ちあったノウハウの一部にはなりますが、ご紹介します。 ”教育相談”とは? 私が行っていた教育相談とは、いわゆる入学前面談のことです。 通信制高校に転校をする前、学校見学も併せて、どういった学

問いを立てる力~対集団~

「質問力」のポイントは、どれだけ相手の目線に立てるか。 授業の場合に必要なのは”ファシリテーション力”・”心理的安全性” 研修や授業を行う際に、参加者が積極的に参加できているかどうかは大事なポイント。集団でその参加度を高めるためには、参加者一人一人が”ジブンゴト”化できるかを意識することが授業者・講師に求められます。 今後の社会では、誰もが”講師”・”先生”になることが当然になる時代です。 多くの大人の経験が、参考になりますし 子どもたちの視点が、時代を切り開いていくカギ

子どもたちが職員会議でプレゼンをします!~最終回~

プレゼンで一番伝わるのは”想い”を伝えたとき。 そしてひとつの壁を乗り越えた先に待っていたのは、 ”達成感”と”「もっともっと」という欲”。 前回の内容は、こちら↓ 実際に職員会議を行う際に、教職員側の聞くスタンス、立ち振る舞いの確認をしたうえで、いざ本番です。 伝える術を知り、より高い意欲喚起へ 職員会議が定刻通りに始まり、早速子どもたちの提案発表が始まります。 今回の企画提案、つまりプレゼンを行う場合に大事にしていたこと。 それは、 子どもたちには、大人に負け

子どもたちが職員会議でプレゼンをする時…の教職員側の準備

どのタイミングを見られても、見せられる自分でいれるか。 100点満点ではないプレゼンを受けても、見る側は、そのプロセスを見て、 いかに、次につながるフィードバックをするか。それが指導者の観点。 さて前回は、こちら↓の話をしました。 いよいよ、 を目的としたイベントを、子どもたち主体で企画書を作り上げ、そして「職員会議」にて、プレゼンをするに至るまでの軌跡についてです。 職員に必要なスキル、聞く側に求められる姿勢 その日は午後15:00から会議を開始。 会議を行う場合

子どもたちが職員会議で企画提案をする日~目線のずれ~

誰かに何かを「伝える」ことはできる。でも「伝わる」のは難しい。 そこには相手の納得や、感動を引き起こすことが必要になるから。 まずは”目線を合わせて”想いに寄り添うことからスタートを。 以前は、こちら↓の話をしました。 こちらの内容を受けて、一部の方から直接、生徒指導についての話をしてほしいというご依頼もいただきました。ありがとうございます! 他にも「指導の引き出し」として、過去の記事も参照ください。 前回の内容の話の続きです。 を目的としたイベントを、子どもたち主

子どもたちが職員会議で企画提案をするまで~目的思考の練習~

”任せる”は、不安との闘い。その不安は、未知がゆえの不安。 大丈夫、環境と方向性の修正さえできれば、失敗はない。 人の成長は、人の想像を超えるから。 さて、今回より題名を少しアレンジしました。 「指導の引き出し」よりも、もう少しわかりやすく。 そもそも「マガジン」化しているので、ならば…です。 以前の内容もぜひご覧ください。少しでも参考になればです。 とある通信制高校の学習センター長だったときの話。 高校3年生は、人によっては既に進路決定をしている12月ごろから今回の話

指導の引き出し⑦〜質問力〜

会話が上手い人は、話し上手ではなく、聞き上手である。 正しく聞くことが出来れば、自分の主張を通すことが可能になる。 さて第7回は「質問力」と名付けました。 ”指導”と”営業”は共通する部分が多く、そのメソッドを活用することは非常に有効です。 どこが共通するの? それは、”根幹の想い”です。 「人の役に立ちたい」 この想いがあるかどうかです。 教育という業界に長くいると、その忙しさについつい忘れがちになってしまうことです。その世界に入ろうと決意した当初、おそらくこの想い

指導の引き出し⑥-2〜第三者話法の注意点編〜

以前、「第三者話法」についてお話をしました。それがこちら↓ 最後に予告した「応用」について、今日はご紹介していきます。 こちらについては、使い方には気を付けて「注意点」になります。 前回は「第三者話法」の活用ということで、その効用や、使う場合を 『誉める』というところから考えてみました。 『指導の引き出し』がテーマなので、相手の行動変容や心情変化などをプラスの方向に持っていければいいという方向性で話をしています。 ただ「第三者話法」は、色々な使い方も出来ますし、使い方

指導の引き出し⑥〜第三者話法の使い方〜

今回は、会話テクニックなんでしょうね。指導の場面でも、何かを伝える際にも多用している(恐らく日常的に)ことを改めて整理してみたいと思います。 色々な場面で応用することもできる内容にしていけるよう、是非参考までにご一読いただけると幸いです。 第6回目のテーマとしては「第三者話法の使い方」 ※イラストはテーマと関係なさそうですが、「あ!いいな!」と思って使用させていただきました(笑) 「第三者話法とは?」 まずそもそも「第三者話法」の定義から、確認してみましょう。 いわ

指導の引き出し⑤〜役割は成長へ〜

さてここでは、元通信制高校の職員、そして後進の育成に携わった経験を活かし、指導をしていく際に自身が意識したことや、実践したことを元に私の引き出しを少しずつ開示していければと思います。 色々な場面で応用することもできる内容にしていけるよう、是非参考までにご一読いただけると幸いです。 第5回目のテーマとしては「役割は成長へ」 社会で活躍していく中で、誰もが何かしらの役割を担うことになることと思います。 ただその役割を持っていることをどれだけ意識しているか。 役割が、行動を変

指導の引き出し④〜当たり前を徹底的に〜

今回は、実は子どもたちだけの話ではなくて、私が別のところでに出向をして、管理職として組織のヘッドを経験している際に行ったことを紹介したいと思います。 色々な場面で応用することもできる内容にしていけるよう、是非参考までにご一読いただけると幸いです。 第4回目のテーマとしては「当たり前を徹底的に」 実は、私の中でこれをどれだけできるかによって、組織の土台が変わると思っています。少し事例も紹介しながら、ご紹介できればと思います。 何かがおかしいチーム。原因は? 私が新たな

指導の引き出し③〜目線合わせ〜

さてここでは、元通信制高校の職員、そして後進の育成に携わった経験を活かし、指導をしていく際に自身が意識したことや、実践したことを元に私の引き出しを少しずつ開示していければと思います。 色々な場面で応用することもできる内容にしていけるよう、是非参考までにご一読いただけると幸いです。 第3回目のテーマとしては「目線合わせ」 これも実は私の先輩から教わったことなんですが、日常の中でも心がけることのできるものだと思います。 一般的に「目線合わせ」というと、 ・相手の立場に立っ