スペンサー・ジョンソン著『チーズはどこに消えた?』感想 変化は悪化なんかじゃない。
はじめに。
こんにちは。けむりです。
スペンサー・ジョンソン著『チーズはどこに消えた?』を読んだので感想です。
などなど様々な声があると思いますが、
とりあえず読んでみました。
以下、ネタバレが含まれます。未読の方は、読んだのちご覧頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
〇プロット
この話は、物語形式でわかっちゃいるけど本当に大切なことを改めて心に刻んでくれるお話です。初めに、どんな場面でこの物語が役立つか。をクラスのみんなにプレゼンテーションしているような場面から始まります。そして、四者の登場人物が会話を繰り広げて、[変化]というキーワードに対して、人間の生き方を見直していく上で非常に有効に作用します。以下、登場人物についてまとめます。
〇登場人物
この物語には、二匹のねずみと二匹の人間が登場し、同じサイズでいたらどのような違いの行動がみられるかによって、それぞれの特徴を示しています。二匹のねずみは、いい意味で単純です。つまり、迷いがありません。障害にぶつかったとしても、それを考えずに次の好機を獲得するため、行動し続けます。一方で、そんなねずみを人間側は馬鹿にするような場面もあります。頭が[良い]人間は、考えすぎてしまって、恐怖に囚われてしまうのです。そこからいかにして脱出していくかがこの物語のキーであり、変化の様相です。
〇動物的動きかた+人間的論理思考
みなさんは、レフ・トルストイの『イワンのばか』という童話をご存じでしょうか。この主人公イワンは、あまりよく物事を考えず、仕事に専心しています。周りからは馬鹿にされますが、悪魔に散々誘惑されながらもそれを無視して、やるべきことに全集中しています。
今回のねずみは、まさにそんなイワンのような働きをして、事実は事実として捉えるんだけれども、そこで恐怖心に囚われてスマホでググって解決案を探るのではなく、次の場所。次次!!とどんどん進んでいきます。
作中にも登場してきますが、
恐怖心が無かったらあなたはどうするでしょうか?
なんでもやりますよね。たぶん、すべきこと。やりたいことを。
そこなんです。人間は、多分豊かな思考機能を持つがゆえに逆に雁字搦めになってしまっている。変化に対する人間の思考が終着するのは、最悪の結果の想定になるってよくありませんか?僕、結構あるなあーって思いました。
以前、私が書いたレファレンス能力の記事もこれに類似しているかもしれません。↓
何にせよ。
この本では、豊かな思考を巡らすアイデア思考と恐怖への捉え方を変えた動物的思考が究極的に作用すんじゃね?=怖がってないで動いたほうよくね?という当たり前で最強の方法に行きつくのでした。
自分も最近、選択に迷いが生じていたことがあるなと読みながら感じていました。即決能力は割と武器だと思ったので、このまま貫き通したいと思います。それを更に楽しんでいければ最高。とワクワクしました。
※スマブラの作者の桜井さんも似たような事を述べている気がします。
おわりに。最強で無敵の思考=無恐怖心で変化Love
いかがだったでしょうか。この本は薄くてすぐ読み終われるんで、実際に四者の性格と自分を振り返って読むと、必ず誰かしらに当てはまる部分があるのではないかなと思います。
あなたの知見と人生が
より豊かなものになれば幸いです。
では、また。
けむり
よかったらコーヒーでも奢って下さい。