見出し画像

旅には別れと出会いがつきもの-身辺整理の目標はミニマリスト-

筆者が初めてミニマリストという言葉に出会ったのは5年ほど前、偶然SNSで見かけた事がきっかけだった気がする。

Web検索をかけると色々と説明が出てきますが、ここは敢えて引用せずに筆者の言葉で説明したい。

自分の生活に必要な所持品の選定を追求した人

これに尽きます。

なぜいつものように引用しなかったのか?それは、本質を突いている説明が少なく思えたからです。

一例をあげますと
・必要最低限のモノしか持たない人
・とにかくモノを持たない人
等の説明が多くみられますが、筆者には「無関係な人々の表層的な結論」としか思えませんでした。

ミニマリストにとって、最も重要な事は「追求」にあると筆者は考えています。つまり、固定的なモノではなく、ミニマリズムを持ち合わせた各人がそれぞれの個性や生活スタイルから模索した結果が「少ない所持品で生活する」と言う事になるのです。


さて、ここから本題。

以前の記事で筆者は毒親脱出に必要な事として引っ越しをあげました。冒頭のミニマリズムがまさに、引っ越しにおける重要なマイルストーンに繋がります。そう、身辺整理と荷造りについてです。

既に筆者は何度か一人暮らしの経験をしているため、ある程度生活に必要な物についてイメージが湧きやすいです。未経験の方ですと、例えば健全な保護者や親が教えてあげるのでしょうか。

筆者は学生時代、寮住まいが最初の一人(?)暮らしでした。寮なのに一人暮らし?と思われるでしょうが、実態として自分で食事を用意し、洗濯し、風呂に入り、寝起きします。寝坊しても誰かに起こしてもらう事はありませんし、病気になっても自分で対処しなくてはなりません。ただ他の部屋に同じ学校の生徒がいるだけです。顔も名前も知らない他人です。

実質的に、一人で身の回りのことを扱うのであれば、それはもう一人暮らしです。ただ、住む環境がアパートだったり社宅だったり社員寮だったり・・・それだけの違いです。自炊とか掃除とか、追々身に付けて慣れていくだけです。最悪、毒親の住む環境で誰にも頼らずに一人で身の回りの世話をしている方も一人暮らしと何ら変わりません。

兎にも角にも、生活していくために必要な道具は多いですが、それでも整理にはミニマリズムが役に立つのです。

衣類

個人の感覚次第ですが、筆者の場合は衣類は元々少ない、というより大して変化を求めないので
・下着の上下x3-5
・靴下x3
・寝間着x1
・部屋着x1
・作業着上下x1-2
・靴x1
・長靴x1
・冬用防寒具上下x1
・スーツ上下x1
・Yシャツx4-6
・革靴x1

今の筆者の就労先はスーツ着用必須なのでこうなりますが、就労先によって私服okの職場(=制服貸与)なら作業着だけで、というより作業着=私服です。スーツはレンタルするという手もあります。今後の選択肢にいれたいと思います。

個人的に筆者は作業着=私服を推すわけですが、
・洗濯しやすい
・乾きやすい
・丈夫
この3点はとても便利です。衣類は嵩張る事と嵌れば嵌る程無尽蔵に増え続ける欠点があるため、ファッションやお洒落に興味が無い人は是非。慣れると案外気にならなくなると思います。ワークマンだとファッション寄りの作業着が売られているみたいなのでそちらも興味がある人は見てみるといいかもしれません。筆者はファッションに興味が持てない人種なのでグレーとか黒等の地味な色がいいですね。

IT機器

筆者はかれこれワープロ、ノートパソコン、自作パソコン、ガラケー、スマホ、タブレット・・・と順当(?)にIT機器に触れてきました。趣味ですから。特にパソコンはメーカーの量販品を買いたくないというレベルの自作PC好きです。スマホも使いますが、基本的に何でもパソコンを使いたい、そんな人間です。

しかしミニマリストを目指すうえで「デスクトップPCの所持」は残念ながら諦めるしかないでしょう。タワー型、ミドル型は当然としてITX型、Mini-ITX型も荷物に加えるのは厳しいと思います。

パソコンに限った話ではありませんが、引っ越し先又は予め荷物を郵送できる住所があるなら別として、筆者のように逃亡先が未定でかつ極力荷物を減らしたいという場合は大きな荷物を諦めた方が無難です。

ですから、筆者は先んじて中古ノートパソコンを買いました。バッテリーの状態がよくて、画面が大きすぎずかつ小さすぎない14インチ型です。最近はThunderBolt規格に対応した機種も中古市場に出回り始めたので、生活が安定した際には外付けのeGPUBOXを使ってゲーミング化も不可能ではありません(性能はデスクトップには及びません)。

スマホやタブレットは身に着けてもいいですし、そこまで嵩張ることはないですね。個人的には一人暮らしに当たって予備のスマホを一台用意したいくらいですが、それはまた追々でもいいかもしれません。

調理器具及び食糧

人によってどれだけ調理するか、またどんなレベルの調理をするかで変わります。筆者は比較的料理をしたい派なのですが、経済的、時間的理由からあまり高価な調理器具への投資はしませんし数も不要と思います。
それでも、最低限「煮る」「焼く」「水を沸かす」事の出来る道具は一つ持つ必要があると思います。

結論として鍋かフライパン形状になるのですが、キャンプ用のメスティンや飯盒がコンパクトで丈夫ではないかと思います。

飯盒ですから、湯を沸かす、煮炊きができますし、蓋がフライパン代わり(?)になります。

ミニマリストを目指すうえで、キャンプ用品はとても参考になって面白いです。限られた容積のバックパックを背負いって遠征するキャンパーは、必要な道具を効率よくする収納する術や知識に長けています。今後、ミニマリストを続ける事を考えるならキャンプ用品を調達する事も考慮したいと筆者は考えます。

寝具

日本人は布団が好きですよね?筆者も今はベッドの上に布団を敷いて寝ています。願わくばもう目を覚ましたくないと祈りながら寝た事もあります。

しかしベッドや布団はどう考えても大きすぎますしなによりも重いです。
しかし寝具を一切用意せずに夜を超すことは中々に難しいと思います。

筆者がミニマリストについて調べた際に一番気になった事がまさに布団なのですが、
・床に直接
・折り畳みマットレスに寝袋
・段ボール
・座椅子

まあ色々出てきますが、いずれも難易度が高そうに思えます。
住み込みで働ける場所であれば布団を貸してもらえるかもしれませんし、レンタルできるかもしれません。家具付きの部屋ならベッドがあるかもしれません。

筆者は寝具について今もまだ悩んでいますが、とりあえず寝袋を用意するつもりです。というのも、世の中面白い商品があるもので、いわゆるセパレートタイプの寝袋があるんですよ。(アフィリエイトをするつもりが無いので商品の説明はしません)。多分この説明だけで「あっ、あれか」とわかるくらい有名(?)な寝袋らしいです。

しかし寝袋があってももう一つ問題があります。設置場所です。
防災関係の勉強をすると、避難所における寝床について学ぶ機会があります。特に寒冷地だと、床で寝ると温度が低すぎて寝れないという問題です。

冷気は床から伝わってきますし、低い所だと冷気が下りてきます。逆に熱気は高い所に上ります。

そこで、避難所には「段ボールベッド」なる商品の導入や、既存の段ボールをベッド代わりにしようという話が出ます。段ボールベッドは東京五輪でも選手村で使用されたらしいですが、正常に使用した場合は1000kgまでは耐えられるそうです。

なら、空き段ボールを搔き集めて組み合わせれば段ボールベッドとして使えるのではないかと言うのが筆者の考えですが、それでも問題があります。

そもそも段ボールベッドは一時的な使用を想定しており、長期間の使用には向いていないという点。湿気に弱い点。害虫の温床になるという点。

中々むずかしいようです。素直に床に寝袋を敷いた方が簡単かもしれないです。試行錯誤していくしかないですね。

洗濯

難題です。というのも、完全に住む部屋によるからです。

例えば家具付き賃貸の部屋であればまずついていると思います。冷蔵庫や電子レンジもですね。他にも住み込みの労働環境であれば、一人一台でなくても共用できる者が用意されていると思いますし、有料のランドリーみたいなものが設置されているかもしれません。

一番の問題は何もない空き部屋を借りる場合です。当然何も備えられていないので、自分で用意するか、ランドリーに通うかしないと洗濯できません。

手洗い・・・筆者は考えていないのですが、できれば勘弁してほしいです。が、最悪風呂だけ使える部屋ならお湯と洗濯洗剤しかないかもしれないですね。

風呂

これも部屋次第です。基本的に家賃の安い部屋には安い風呂設備、高い家賃なら高い風呂設備があるでしょう。

できれば徒歩圏内に銭湯が欲しい所です。なにせ部屋のボイラが―壊れたら風呂どころか給湯が一切できなくなります。筆者は部屋付きの派遣業に就いて2か月目に部屋のボイラ―がイカれた経験があります。運よく近くに温泉があったので1週間(お金はかかったが)苦しまずに済みました。

まだ道半ば、しかし猶予はない

ここまで筆者の生活に必要なものについて書き連ねてきましたが、これでもまだまだ不安要素がいっぱいです。なにせ目標は「大きなボストンバック」ひとつに全て収納して脱出、ですからね。

今回使用するボストンバックは、容量150リットルほどのかなり大きめの鞄です。参考までに、

サイズの目安は、1泊=10L(リットル)。 そのため、2泊3日ならば20Lが目安となりますが、旅先でお土産を買って荷物が増えることを考慮して、30L~40Lのサイズのものを選ぶのがおすすめです。

SAC’S BAR ONLINE STORE

長旅に使う大きめのスーツケース(=航空機に預けられる一般的な3辺158cm)でも80~90リットルが目安です。

今回の引っ越しに先駆けて、筆者は当初100リットルで3辺158cmに収まるスーツケースのを探しました。が、何件かヒットするものの満足のいくものが見つかりませんでした。

そこで選んだのが大きめのボストンバックです(ここでも実際の商品は掲載しません)。丁度手元にあるのですが、たんすの引き出し3~4段分入りそうな容量です。

これに必要な物を徹底的に選好して納めるのが課題になりますが、元々筆者は私物が少ないのでなんとかいけそうじゃないかという淡い期待を持ちつつ挑戦したいと思います。

しかしこのボストンバック、本当にただの「袋」で自立しないし荷物の収容自体大変そうなので、DIYして骨組みを作ろうかと画策しています。
多分アルミ丸パイプでラック状に組み立てると色々捗りそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?