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骨格模型考ー弘法は筆を選ばず

#アレクサンダーテクニーク #トレーニー日記 #骨格模型

 アレクサンダー・テクニークのトレーニングやレッスンの時、骨格模型を使うことがあります。模型はあくまでも模型ですので、人間の本物の骨格に似せてあるだけです。だからどれだけ探しても、本物の人間の骨格は手に入れられません。

 骨格模型を使って人間の身体の仕組みを説明するのは、講師の技量だとわたし考えています。わたしは人間の骨の現物を見たことも触ったこともありませんが、想像はつきます。
 解剖学で勉強したこと、看護師時代に皮膚の上からだけど触った骨の感じ。あのプラスチックだか樹脂だかの感触とは全く違います。

 人間の骨は全部同じ硬さ・長さではなく、しっかりと支える骨、柔らかく動きやすい骨など場所によって違います。例えば、肋骨は呼吸するたびに肺の膨らみや筋肉の動きに合わせて動くので、しなやかで折れやすいです。

 骨は血液を作る場所で、古い骨を分解し新しい骨を作ります。年齢によっても骨は違います。赤ちゃんのこれから成長する・まだ柔らかい骨、大人の完成した血液を作り骨の新陳代謝が活発な骨、高齢者の役割を終えた脆い骨。

 力なくだらんとぶら下がった骨格模型を、どう説明するかも技量です。ぶら下がっているのは支えがないからです。本当なら筋肉や腱などが支えているので、だらんとぶら下がりません。
 動かないのは、筋肉がないし指令を出す場所がないから。だから扱う人が動かします。骨同士をネジで固定してあるのは、外れないためです。筋肉や関節を包む袋(関節包)があり、腱があり、骨を支えています。
 なぜ骨格模型がだらんとしているのか説明できるようになるには、骨を支えているものが何か理解しておかなければなりません。

理想の骨格模型はどこにもありません。今は各社がこぞって人間の動きに近い骨格模型を作っています。椎骨が柔らかく動くように、肩甲骨がスライドするように、固定して動かない場所がないように作ってますが、本物は作れません。

 手元にある道具でレッスンやトレーニングができるように、知識を増やし自分の体を知り、わたしも精進していきます。

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湧活塾ーアレクサンダー・テクニーク教師への道


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