【連載小説】僕らの未来 7話 彼女と過ごす時間
#僕らの未来 #一次創作 #連載小説
あんまりお金お金と僕は言いたくない。いやらしい感じがして。でも、かかる経費は現実だ。礼子にばかり負担をかけるわけにはいかない。彼女はビールをゆっくり呑んでいる。それでいいんだ。焦って呑んでも美味しくないだろう。30分くらいかけて飲み干した。礼子は空き缶をもって立ち上がり、
「さあ、カレーライス作るよ」
と、彼女は言った。
「おう、よろしくな」
礼子は久しぶりにビールを呑んだからか、少し足元がふらついている。まあ、大丈夫だろう。