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特別展「ポンペイ」、東京展は今週末まで!

東京国立博物館平成館

イタリア・ナポリ国立考古博物館所蔵のコレクションが大挙して日本にやってきた!
特別展「ポンペイ」、東京国立博物館は2022年1月14日(金)~4月3日(日)、その後4月21日(木)~7月3日(日)に京都・京セラ美術館、7月16日(土)~9月25日(日)に宮城県美術館、10月12日(水)~12月4日(日)に福岡・九州国立博物館へ巡回予定。但し東京展のみ展示の作品もあり。
予習のように、『ポンペイ最後の日』まで再読したのに(感想ここ)、展覧会はふと気づいたら最終週、週末の日時指定チケットは既に売り切れていたので、休暇取って行ってきた。しまった、巷は春休みである。家族連れ多数。とはいえ、入場人数規制しているので、そんなに息苦しかったりうるさくてたまらなかったりはしない(というか「会話はお控えください」の札を掲げた係員大杉)。どの展示も均等に面白く、どこか目玉作品に人が集中していたり、立ち止まって音声ガイド聞いている人が邪魔だったりすることはなかった。
全作品撮影自由で、カメラやスマホ使っている人多数だったが、それでもそんなに鬱陶しいことはなし。

最初にNHKエデュケーショナルの作った映像作品が流れる部屋があり、ヴェスヴィオ山が噴火して、火砕流がポンペイを襲う図をCGで再現していたが、見ているだけですっごく怖い。火山噴火にトラウマのある人はPTSDになっちゃうのではないかと思う位の恐ろしさ。

そして、展示品をどんどん見ていくが、フレスコ画がこんなにきれいな色で残っていることや、モザイク画の精緻さにとにかく圧倒されっぱなし。大理石やブロンズの像が、殆ど破損しないまま出土しているのも驚きだが、わたしはひたすらフレスコ画とモザイクが面白かった。
トップ画像に使った、「ファウヌスの家」のアレクサンダー大王像は、現在もナポリ国立考古学博物館で修復作業中で、現時点では国外に出すことはとても出来ない状態だが、修復が進めば、いつか日本で見ることも出来るようになるかも。今回はファウヌスの家を復元したモデルの床にレプリカが設置されていた。
ブロンズ像やブロンズ製の水道栓などの保存状態の良さに驚くが、逆に鉄製の農具や工具はぼろぼろで、時代を経ての保存の難しさを感じた。

「哲学者たち」のモザイク
黒曜石の杯
カメオ細工のガラスのアンフォラ
モザイクのテーブル。
ガラス製品が割れもせず残っているのは何か感動的。
金庫。結構てっぺんや背後が荒れた感じで、火砕流とかにやられてるっぽさが出ていた。
「メメント・モリ」ってこんな昔からあったのね。モザイク精緻。
書字板と尖筆を持つ女性(通称サッフォー)
炭化したパン。まさか2000年も未来まで残るとは、パン焼いた職人も想像もしなかったことだろう。
パン屋の店先。
パンのある静物。
葉綱と悲劇の仮面、部分拡大図
葉綱と悲劇の仮面
イセエビとタコの戦い、肝腎の戦いの部分のモザイクがはげているのが残念。
ナイル川風景、カバの口元が怖い!
ナイル川にはトキもいたらしい
猛犬注意(本当に注意喚起のために掲げられてたらしい)
綱渡りのサテュロス
ヒョウを抱くバックス(ディオニュソス)。タイトル見てから抱いている動物を二度見。
ユピテルとユノの聖婚


「竪琴奏者の家」のイヌとイノシシ、そしてヘビ型噴水
燭台

映像で、現在も発掘作業が続いている、ナポリ近辺の幾つかの遺跡の様子が紹介されていた。地道で細かい作業だが、災害考古学という学問があり、過去の災害の事例がこれからの災害対策に生きるのだ、という、考古学者のコメントが印象に残った。

炭化したパンのポーチを買ってしまった。1320円。他にマグネットとクッションもあった。
抱き枕。これは買う人いるんだろうか? 6380円。
国立博物館の入り口にポケふたがあった!
上野は花盛り。

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