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越後妻有大地の芸術祭(3)香港ハウス/越後妻有「上郷クローブ座」~奴奈川キャンパス

10月10日に大地の芸術祭オフィシャルツアー「モモンガ滑空コース」に参加した記録、清津峡渓谷トンネル磯辺行久記念清津倉庫美術館[Soko]~たくさんの失われた窓のために~ポチョムキンに続き、津南エリアに向かい、廃校になった津南町立上郷中学校の建物を用いた上郷クローブ座と、それに隣接する香港ハウスを見学し、その後、奴奈川キャンパス(廃校になった十日町市立奴奈川小学校の建物を使用)内TSUMARI KITCHENで昼食及び展示作品鑑賞。

上郷クローブ座はパフォーマンス会場にもなっていて、わたしが訪問した日の夕方にもニブロール「距離のない旅」が上演されることになっていたが、ツアーではそれは見られず。


ニコラ・ダロ「上郷バンドー四季の歌」人形たちのパフォーマンスと不思議な音楽が大変印象的。
校長室だったらしき部屋の中に設置された、カン・タムラ「シネマ上郷」


暗闇の中のピアノが自動演奏されており、時々レーザー光線が光る。

香港ハウスは、又一山人(アナザーマウンテンマン)の陰を切り取って写真を撮った作品集と、一碗一画という、日中の器に植物をしたてたものを展示する作品の二本立て。最初見た時はとりとめない印象だったが、しばらく眺めているうちにじわじわと心に迫ってきた。


影をこのボードに映して写真を撮る、painting by god


学校の古い机や椅子が展示台になっている。


それから奴奈川キャンパスに移動、TSUMARI KITCHENでランチ、越後妻有の旬の野菜の前菜、スープ、妻有ポークロースト蕗味噌赤ワインソース、棚田米ご飯(おかわりOK)、地元のブルーベリーのソースをかけたパンナコッタ。

食後は校内の作品を見て回る。

カボチャのポタージュスープ
日大芸術学部の学生さんたちが彫刻刀で広い壁面に森の絵を彫りつけていたのが大変印象的だった。
「大地の贈り物」というタイトル


女子サッカーチームFC ECHIGO-TSUMARIは棚田保全プロジェクトにも参加している。
教室を用いたインスタレーションが幾つも展開されていた。
ウー・ケンアン


コウ・ユウ「天井大風」もすごい迫力。

朝からの詰め込み状態で、頭の中が飽和してきた感じ。過疎化が進む新潟県の山間部で、人を呼べる企画を考え、近隣の自治体に粘り強く交渉し、農業があまり忙しくない時期に田んぼの中に作品を設置させてもらうところから少しずつ規模を広げて行った企画者の方々の尽力を思うと頭が下がる。
大地の芸術祭は2000年から1年おきに開催。夏場の短期間の開催だったが、少しずつ話題を呼んで、お客さんが増えてきて、一昨年開催できなかったので久々の開催となった今年は春~秋の長丁場の開催となった(2022年4月29日~11月13日)。大変広大な地域での開催で、全部を見て回るのはかなり大変だが、是非また訪れてみたいと思う素晴らしい企画だった。
新潟県の中でも屈指の豪雪地帯であり、屋外の展示作品は冬は屋内に退避させ、また春になったら外に出すということである。

たぶん次回でリポート完結、の予定。

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