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INFPという性(就活③)

就活の際、なかなか内定が出ない私は、
自分に向いている職業は何なのか、自分の性格はどのようなものなのか知りたくて、MBTI診断を受けた。
その結果、私はINFPという性格であることがわかった。


INFP 
「仲介者」型の性格
INFPとは内向型 (Introverted)・直観型 (INtuitive)・感情型 (Feeling)・知覚型 (Perceiving) の頭文字を表す。
内向的:他人と過ごすより、1人で過ごすことでエネルギーを得る。
直観的:直感的事実や証拠よりもアイデアや概念を重視する。
感情的:考えるよりも感情を元に物事を決める。
知覚的:日々の活動において計画を立てず、自然な流れで行動することを好む
全人口のうち約4%が該当


もちろん全てが当てはまる訳では無いが、自分自身を鑑みた際、ほぼINFPで間違いなかった。(同じ診断を3〜4回受けたが、毎回INFPだった)
ジョンレノンや太宰治、尾崎豊、エヴァのシンジや東京喰種の金木研など、INFPと言われている(もちろん諸説あるが)。こういった有名人やキャラクターなどの生き様や作品に憧れや感情移入しやすいのも、必然である感じた。
個人的な見解だが、このnoteにも他の性格の人と比較して、INFPの人やそれについての記事が多い気がする。多分、我々はこういった自己表現の場が無いとたまらない人種なのだろう。

話は戻り、INFPに向いている職業とは何か。
気になりGoogleで調べてみれば、INFP空白の後に「生きづらい」「クズ」「死ぬしか無い」など酷い言い草であった。
蓋開ければ、INFPに向いている職業は、ライターやデザイナー、俳優や映画監督など、文系経済学部の私とは現実味離れしている職業ばかりだった。唯一現実味帯びているのはカウンセラーぐらいだった。
まあなんとなく感じてはいたが、我々は一般的に普通と言われる職業は向いていないのである。これは確かに死ぬしか無い。

ただ前述した職業が魅力に感じない、と言うのは嘘になる。昔から絵を描くことや学級新聞などを作ることは好きであったし、自分はそういったクリエイティブなことが得意である、自信もあった。
だがここで問題なのは、この自信は何の根拠のない自信なのである。別にそういったクリエイティブ系の学校に通っていた訳ではないし、表彰された実績もない。まさに抜け殻のような自信なのである。にも関わらず、自分はクリエイティブな人材で、創造力こそが強みである、と感じてしまうのである。しかし、それは妄想の中の世界であり、この社会という実績・経験ベースの世界では通用しないのである。まあ、正直に言うのであれば、自分の考えたアイデアや作品などは、おそらく誰の役にも立たないのである。役に立たないものなど、企業が欲しがるわけない。

結局、高校の時に適当に決めた文理選択の時点で、私の人生は殆ど決まってしまった気がする。
その時点で、自分のやりたい事や強みに気づいて、挫折したとしても、その道に進んでいれば今見ている景色はもっと違ったのでは無いかと思う。
それなのに、学校では国語か数学どっちが好きかとか、そんな理由でしか文理選択を選ぶ基準がなかった。しかしそれで、人生の約半分は決まったのだ。

ちなみに私は、数学の方が得意だったが、文系に行って優越感を味わいたいという理由で文系に行った。(もちろん日本史を学びたいとかそういう理由もあったが)
結果、大学受験で国語がオオゴケし、第一志望の大学には落ちた。そして、経済学部という、別に本で学べるようなことを学ぶ学部に行った。次第に授業に飽き、遊んでばかりで何もせず、気づいたら就活が始まっていた。そしてキャリアの人に就職相談をしたら、「君は理系っぽい、何か作るような仕事のほうが向いてるね」なんて言われた。

時すでに遅し。
就活は相変わらず上手くいかず。
全ては一つのシナリオ通りに動いていたみたいだ。
そう考えると、自分の人生とこの世界が、酷くつまらなく感じた。
しかし、この性格の生きづらさというものは、単に進む道がない、という言葉で片付けられない気がした。
もっと根本的な、何かがある気がした。
そしてまた私は、自分探しにでるのであった。

つづく


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