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就活に文句を言う会

 これまで、一応「就活」をテーマに、私自身について記事を書いて来た。最後に、私を苦しめたこの就活にありったけの妬みを書いて、このテーマを締めようと思う。

・手書きのES

  このデジタル化進んだ世界でいまだに手書きのESの提出を求めてくる企業がある。意味がわからない。「手書きの方が誠意が伝わるから」という古臭い意見もあるが、そんなもんゴミだ。別に書いている内容は変わらないし、何なら手書き場合スペースが限られるため、書ける量も減る。何より時間も履歴書のコストもかかる。何回書き直して時間と紙を無駄にしたことか。昔ならまだしも、今この時代なら、マイナビやリクナビでネットでESが提出できるし、仮にそういったプラットフォームを使用したくないなら、ワード等でメールで提出させればいい。それなのに手書きを求める意味がわからない。
 そんな感じで、私は手書きのESを求める企業にはそもそも合わないと思い、提出してなかったが、、

・体育会系

 就活において、この「体育会系」が有利なことがある。マイナビなどの就活サイトでは、体育会系の特別ページがあるほど、この体育会系というのは企業に求められやすい。礼儀やマナーがあって、忍耐強く、チーム力やコミュ力もある。そういった能力が社会で生きるのだろう。
 しかし、私はこの「体育会系」というのが嫌いだ。それは私が体育会系とは真逆の性格であるからというのもそうだが、結局この体育会系の人材で喜んでいる、昭和な考えを持つ古臭いおっさん達が見えるのが嫌だからだ。組織に従順で、アクティブで、上司の酒がなくなれば、瓶ビールのラベルを上にして注ぐ。なんて綺麗な社会の歯車なんだと皮肉に感じる。
 体育会系だからなんなのだ。えらいのか。仕事ができるのか。そんなので就活の優劣をつけないで欲しい。体育会系じゃない、上下関係が苦手で、インドアな人達だって、情熱をもち、努力できることだってある。礼儀やマナーがわからなくても、ちゃんと敬意を持って接している、接する努力を彼らなりにしているのだ。むしろ体育会系ではない、情熱や誠意といった精神論ではなく、斬新で型にはまらない、かつロジックなアイデア・人材がこの国には必要なのではないか?

・面接

 私は面接が大の苦手で、そして嫌いだ。こんな数分間で私の何がわかるというのだ、と思っているが、この数分間でいかに自分をアピールするかを企業は見ているのだろう。しかし、面接では自分をアピールできない人だっている。面接なんてただコミュ力がある人だけに向けられた茶番なのだ。
 企業は性格診断や適職診断を軽視してる気がする。これらは人材を探す上でもっともわかりやすい指標であるのに。面接なんかよりよっぽどその人の本質がわかるはずなのに。むしろ面接はこれをもとに行うべきだ。「あなたには〇〇の傾向があるが、思い当たる節は??」など、実際に聞くことで確定していけばいい。もっと正確な性格診断や適職診断が生まれ、それを利用すれば、面接なんかではわからない、その人の秘めた能力を知ることができるのではないか。
 

・求める人材

 企業の求める人材は様々だ。忍耐力のある人、ユニークな人、真面目な人、行動力のある人、企業によって求める人材は異なる。しかし、どの企業も求めている人材もあったりする。
 例えば継続力のある人。継続してな努力することは大事であるし、何より会社に長く勤めてもらえる。企業側にとってはありがたい人材だ。
 しかし、継続的に何かを続けることは、大切だとしてもそこまで求められるものなのだろうか。
 よく面接で「ずっと継続してやっていることはなんですか?」という質問があった。私はこの質問が苦手だった。なんせ、小学校から大学まで部活もバラバラで、そのほかにも何年もずっとやってきたことなんてないからだ。同じ場にいた他の学生は、小学校からずっとサッカーをやってましただとか、ずっと英語の勉強してましただとか、立派な答えが多い。そんな中、何も思い浮かばなかった私はずっと音楽聴いてました、なんてゴミみたいな返答をしていた。
 自己PRを考えた際も、自分の好奇心こそが自分の特徴であるとアピールしたかったのに、それは裏を返せば飽き性ですぐ会社を辞めてしまうと思われる、なんて言われたおかげで、また1から考え直すことになった。
 しかし、飽き性だからなんなのだ。私は、中学、高校、大学と全くジャンルの違う部活を淡々としたが、手を抜いたことなんて一度もない。途中で辞めたこともない。どんなに環境ややる事が変化しても、そこで全力を尽くす事の方が、よっぽど大事だ。また、転職というものが普及し、自分のキャリアを変えていくことが当たり前になった世の中で、同じ事を継続して続けることはそこまで大事なのだろうか。同じ会社でずっと働くことは、もう昔話ではないか。これはあくまで就活生側の意見だが、そう感じてしまった。

最後に 

これから就活をする人へ
いま就活をしている人へ 

 長らく書いてきたこの「就活」というテーマを、一旦終えたいとこの記事で思う。最後に私なりの教訓を一つ、就活する人へ送りたい。というよりは、かつて就活をして、死んだ目をしていたあの頃の自分自身に送りたい。それは、

 「自分を知ること。自分であること」
まずは自分を知る。自分が今まで、何をもとに行動してきたか、感情が動いたかを知ろう。私のように、真理に辿り着くまでやれとはいかないが、まずは自己分析なのだ。自分がわかれば、何が好きで、何が得意で、何がやりたいかが見える。

 そして、その見つけた自分を必死で守って欲しい。就活はつらい。自分にはここしかない!だと思ったとかにだって簡単に落とされる。そうしていくうちに、もうどこでもいいだとか、早く終わりたいだとか思うようになる。そう思ったら、一度就活から離れた方がいい。就活から離れて、また自分を見つけるのだ。別に就職できなくたって死ぬわけじゃない。
 ありのままでいいのだ。
やりたいことも、好きなことを、誰に何を言われようと、どんなに険しい道だろうと、ありのままであることが大切だ。就活本の謳い文句に騙されるな。
君がやりたいような、君なりの、自己PRや志望動機でいいのだ。学生時代頑張ったことなんて無くていい。頑張れないので応援したください!とか、楽しくないと無理です!とかそんなスタンスでいいのだ。

 そしたらきっと、君を応援してくれる、楽しくしてくれる、そんな企業があらわれる。そういった企業が、君に合っている。だからこそ、自分を知り、自分であることが大切なのだ。
 
 ワンピースのサウロの名言ではないが、
「就活してずっと内定0なんてことは、絶対にないんだで!!!」
 



就活で自己分析しすぎた話 完

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