民主党の全国大会でバイデン氏が正式に民主党の副大統領候補となりました。今週は共和党の全国大会です。普通、大統領候補の指名受諾を受ける人物は最終日に登場するのが慣例らしいのですが、トランプ大統領に至っては、毎日出番があるそうで(笑)。

そういえば、カニエ・ウェストも大統領選に出馬するとかしないとか言ってたよね？どうなっとる？と思っていた矢先、ジミー・ファロンの番組にMSNBCのキャスター、レイチェル・マドゥ氏が出演しました。8月21日配信です。

まずはJimmyが1分28秒から質問。

It really does feel like anything can happen, I mean, Kanye West is running for President. Is that real?
（何があってもおかしくない気分だけど、カニエ・ウェストが大統領選に出馬するって本当？）

それに対するマドゥ氏の回答は、以下の通り。

I mean, to put a fine point on it, I think that Donald Trump is running Kanye West for President. It's the Trump campaign and the Republican Party that is—and actually the Trump family that's kind of put Kanye up to it, so that's weird and sad.
（ハッキリ言うと、トランプがカニエ・ウェストを出馬させているんだと思います。トランプ陣営と共和党と、実のところはトランプ家がカニエにやらせているんです。おかしなことだし、残念ですよね。）

 でも、ホントに大統領選に出馬するんだよね？というJimmyの質問に対して、非常に納得のいく解説をしてくれました。さすが Rachel Maddow!

In some states he will be on the ballot as a presidential candidate. That said, he is not actually running to try to become president even if he won all the votes in all of the states where he is on the ballot, he's not on the ballot in enough states that he could get enough electoral college votes to win.
（いくつかの州では、大統領候補として名前が投票用紙に載ります。ですが、彼は大統領になろうとして選挙戦に出るわけではありません。仮に投票用紙に載る全ての州で、全ての票を獲得できたとしても、大統領にはなれません。十分な数の選挙人団を獲得するために必要な数の州で、投票用紙に名前を載せないからです。）

出た、選挙人団。Electoral college. 2016年の選挙で、ヒラリーが総得票数では勝ったのに、選挙人団の数で負けたので大統領になれなかった、という例の、アレです。

And so there is no circumstance in which a vote for Kanye West is anything other than throwing away your vote. You will never—no matter what happens, any conceivable circumstance, there will be no result in which Kanye West becomes President.
（つまり、カニエ・ウェストに投票するということは、自分の一票を捨てる、ということに他なりません。何が起ころうと、どんな状況であろうと、カニエ・ウェストは大統領にはなれません。）

あ～スッキリした。カニエは、バイデン寄りの黒人票や若い浮動層を切り崩すための要員なんですね。それでも・・・なんだかね。トップ画像はGetty Images via BBCから拝借しました。

今日もよい1日となりますように！

いがらしじゅんこ：通訳者

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