#114 えんがわ調べ
食べ物の中で、ダントツに寿司が好きなのだが、寿司は寿司でも「新潟の寿司」が好きだったということに、
新潟を離れた去年気付いてしまった。そして何度も、しみじみと感じている。
とはいえ寿司は好物なので、先日、今住んでいる場所でお寿司を食べたのだが、
えんがわが知っているえんがわではなかった。
えんがわが、、えんがわがゴリゴリだった。つぶ貝のようなゴリゴリの歯ごたえだったのだ。
私の知っているえんがわというのは、コリコリまではいかない、すこしだけの硬さをもっていて。それに、じゅわっと広がる旨味成分。想像するだけでお腹が空いてきた。
同じえんがわと名乗って登場したとしても、全く別人ということがあるのだなあと、驚いた。たしかに美味しかったのだが、それは私にとって全くもってえんがわではなかったのだ。
気になって調べてみたところ、
北陸や新潟など日本海側の魚のえんがわの部分は白く、太平洋側の魚は透明に近いそう。
見た目にも違いが出るほどに脂が日本海側の魚の方が多いから、食感に違いも出てくるのではないか。
たしかに、太平洋側のお魚はいつも筋肉質な味がする。体脂肪率が低そう。全員マッチョなのか。
日本海の魚はどうして美味しいのかも調べてみた。
なるほど。日本海はぶつかる海流によって豊かな海となっており、それが脂ののった、ふくよかな魚に繋がっていると。
今まであたりまえに恩恵を受けていて、どうして美味しいのかなんて考えたことがなかったのだが、ちゃんと理由があるんですね。
ああ。新潟のお寿司が食べたい。
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