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#114 えんがわ調べ

えんがわ(縁側、エンガワ)とは、魚の部位の通称で、刺身や寿司のネタの一つ。ヒラメ、カレイの鰭(ひれ)を動かすための筋肉のことをいい、コリコリとした舌触りが好まれる。身の形が家屋の縁側に似ていることからそう呼ばれる。
Wikipedia


食べ物の中で、ダントツに寿司が好きなのだが、寿司は寿司でも「新潟の寿司」が好きだったということに、

新潟を離れた去年気付いてしまった。そして何度も、しみじみと感じている。



とはいえ寿司は好物なので、先日、今住んでいる場所でお寿司を食べたのだが、

えんがわが知っているえんがわではなかった。



えんがわが、、えんがわがゴリゴリだった。つぶ貝のようなゴリゴリの歯ごたえだったのだ。


私の知っているえんがわというのは、コリコリまではいかない、すこしだけの硬さをもっていて。それに、じゅわっと広がる旨味成分。想像するだけでお腹が空いてきた。


同じえんがわと名乗って登場したとしても、全く別人ということがあるのだなあと、驚いた。たしかに美味しかったのだが、それは私にとって全くもってえんがわではなかったのだ。


気になって調べてみたところ、


北陸や新潟など日本海側の魚のえんがわの部分は白く、太平洋側の魚は透明に近いそう。

見た目にも違いが出るほどに脂が日本海側の魚の方が多いから、食感に違いも出てくるのではないか。

たしかに、太平洋側のお魚はいつも筋肉質な味がする。体脂肪率が低そう。全員マッチョなのか。



日本海の魚はどうして美味しいのかも調べてみた。

暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる日本海は、暖水性・寒水性の両方の生物が集まる豊かな海です。 この海流がぶつかる境目を潮境といいます。 この潮境ができる海域は、豊かな魚場となります。 これは、寒流に含まれる栄養塩が暖流に暖められ、植物プランクトンが繁殖するためです。

なるほど。日本海はぶつかる海流によって豊かな海となっており、それが脂ののった、ふくよかな魚に繋がっていると。

今まであたりまえに恩恵を受けていて、どうして美味しいのかなんて考えたことがなかったのだが、ちゃんと理由があるんですね。




ああ。新潟のお寿司が食べたい。

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