なぜ小学校の体育の指導は難しいのか___8_

スポーツと音楽は一体化している。【体育×音楽の可能性】

ENGINEは最初のアクションで「体育」の課題解決と発展を目指していますが、「音楽」がもう一つのテーマになっています。

それは教科としての「音楽」という意味だけではなく、体育×音楽のコラボという視点も可能性としては考えられます。

スポーツの世界では、音楽は欠かせません。プロスポーツの試合会場では必ず音楽がかかっていますし、一般のスポーツジムなどでも無音のところはほとんどありません。

しかしながら、体育の授業中や部活の練習中に音楽をかけることはあまりありません。

先日の白旗教授・佐藤氏の対談の中でも、こんな会話がありました。

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■体育と音楽

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(佐藤)
外部の力を借りるという点では、科目間の交わりというのもあると思うのですが、体育において音楽を使用するなど、体育に新しい可能性が加わることもあると思います。

現にスポーツという目線でみると、世界のスポーツの現場では必ず音楽とセットになっていますが、日本の部活の大会では無音の中で試合をしていますし、もちろん体育でも音楽をかけながら授業をやるケースは少ないです。

体育における音楽の可能性については、どうお考えでしょうか?

(白旗)
まず運動に大事なのは「リズム」ですよね。スポーツ選手も入場曲などリズムを大切にしますし、体育でも良い授業というのは音楽を上手く活用しているケースがあります。

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例えば、同じ3分というのを計る場合でも、タイマーで計って、笛で知らせて、次の活動に移るよりも、曲を3分に編集しておいて、曲が切り替わったら次の活動に移るなど、音楽を上手く活用したほうが、子どもたちにとっても受け入れやすいし、高揚感もあります。

私はアフリカでも仕事をしていますが、スポーツと音楽は一体化しているなと感じることがあります。彼らは普段体育をやっていないので、何かを指示したり、整列させることも難しい。ただ、音楽は大好きで、音楽をかけるとリズムに乗ってどんどん動き出す。リズムに乗って楽しくなると、話を聞いてちゃんと並んでくれる。

音楽も「聞く」とか「演奏する」だけではなくて、身体のリズムをつくるという点で考えてみると、体育と親和性が高いです。

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ENGINEは「体育」がテーマですが、様々な分野ともコラボをしながら、新たな可能性を探していきたいと思います!

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