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第11回 数えられない名詞もある!

みなさん、こんにちは。
今日は気持ちよく起きられましたか?

私は今、
炭酸水を飲みながら書いています。

無糖でゼロカロリー、
炭酸強めのものです。

炭酸水を飲むと、
頭がシャキッと目覚めるんですよね。

みなさんも、好きな飲み物を片手に
気楽に読んでくださいね。


今回は、
数えられない名詞について学びましょう。



☆これまでの復習☆

名詞とは、物や人の名前を表す語のことです。
(例) dog(犬)    apple(りんご)   
            friend(友達)

第1回 英語の品詞を学ぼう!より


単数とは、「1人」や「1つ」のことです。
単数形とは、名詞単数で使う時ののことです。

第8回 名詞の単数形って何?より


複数とは、「2人以上」や「2つ以上
という意味です。
複数形とは、名詞複数で使う時ののことです。

第9回 名詞の複数形って何?①より



これまで、名詞の単数形や複数形の作り方を
学んできました。

それらは「数えられる名詞
可算名詞(かさんめいし)ともいいます)
だったんです。

「1つ、2つ……」と、
数えることができる名詞ですよね。


でも、英語には

数えられない名詞
不可算名詞(ふかさんめいし)ともいいます)
もあるんです。



数えられない名詞とは?


数えられない名詞には、
いくつかの種類があります。

1.数えられない名詞の種類

①固有名詞(こゆうめいし)
②液体(えきたい)系
③粉末(ふんまつ)系
④かたまり系
⑤その他の素材系
⑥自然系
⑦スポーツ名、教科名など
⑧総称(そうしょう)系
⑨抽象(ちゅうしょう)的な概念など、
 目に見えない物


① 固有名詞(こゆうめいし)
 

Japanや Osaka、 Taro のように、
人名地名を表す語を、固有名詞といいます。

固有名詞の最初の文字は、大文字になります。

第1回 英語の品詞を学ぼう!(1)より

固有」というのは、
1つしかない、特有の」ものを意味しますね。

日本も大阪も1つしか存在しません

太郎という名前の人は沢山いても、
どの太郎さんも他に代わりのいない、
特別な人
ですよね。

人間は、一人一人が替わりのいない存在です。

1つしか存在しない、固有の人や物
数えることができません。

なので、
「 a / an 」も「 -s / -es 」も付きません。


②液体(えきたい)系

water (水)、 milk (牛乳)、
coffee(コーヒー)などの液体は、
数えられない名詞です。

「1滴(てき)、2滴……」と
数えることはありませんよね。

なので、
「 a / an 」も「 -s / -es 」も付きません。


③粉末(ふんまつ)系

sugar (砂糖)、 salt (塩)、
flour (小麦粉)など粉末状のものも、
数えられない名詞です。

「1粒、2粒……」と数えることは
普通ありませんよね。

なので、
「 a / an 」も「 -s / -es 」も付きません。


④かたまり系

butter (バター)、meat (肉)、
bread (パン)など、かたまりになっている物も
数えられない名詞です。


ちょっと想像してください。

バターは、
小さく切り分けてもバターですよね。

肉も、パンも、
どんなに小さく切っても肉やパンです。

なので、
「バターが1つ」「肉が2つ」という
数え方はしません。

これも、
「 a / an 」や「 -s / -es 」が付かない名詞です。


⑤その他の素材系

paper (紙)、wood (木材)、
iron (鉄)などの素材
数えられない名詞です。

これらは、いろんな形や大きさがありますね。

どんな形や大きさでも、
紙は紙、木材は木材です。

「1つ、2つ」と数えることは
ありません。

これも、
「 a / an 」や「 -s / -es 」が付かない名詞です。


⑥自然系

nature (自然)、weather (天気)、
rain (雨)などの自然に関する名詞も
数えられない名詞です。

なので、
「 a / an 」も「 -s / -es 」も付きません。


⑦スポーツ名、教科名など

baseball (野球)、tennis (テニス)、
volleyball (バレーボール)などの
スポーツ名も、数えられない名詞です。

それから、

math (数学)、music (音楽)、
history(歴史)などの教科名も、
数えられない名詞です。

これらの名詞にも、
「 a / an 」や「 -s / -es 」は付きません。


⑧総称(そうしょう)系

総称とは、
ある種類のものをまとめて呼ぶ言葉です。

1つ1つのものではなく、
全体をとらえる語を指します。

money (お金)や furniture(家具)などが
これに当たります。

「 yen (円)」や「 dollar (ドル)」など
1つ1つの通貨は
単数形にも複数形にもなります
が、

それらをまとめて
「 money
(お金)」という時には、
数えられない名詞になります。

同じように、
「 sofa (ソファ)」や「 table (テーブル)」、
「 bed (ベッド)」など、個別の家具は
単数形にも複数形にもなります
が、

それらをまとめて
「 furniture (家具)」という時
には、
数えられない名詞になります。



⑨ 抽象(ちゅうしょう)的な概念など、
  目に見えない物

「抽象的」とは、
「具体的(ぐたいてき)ではない」という意味です。

information
(情報)、love (愛)、
peace (平和)など、

目に見えない物抽象的な概念などを、
「1つ、2つ」と数えることはできませんよね。

なので、
「 a / an 」も「 -s / -es 」も付きません。



2.数えられない名詞を数える方法

①~⑨の説明を読んで、
数えられない名詞について
なんとなくイメージがわいたでしょうか?

「じゃあ、『パン1切れ』って言いたい時は
どうするの?」

……と思った方。鋭いですね。


実は、
数えられない名詞を数える方法
あるんです!

ヒントは、「1切れ」という部分。

「パン1切れ」は、
「 a slice (スライス) of bread 」
と言えばいいんです。

「コーヒー1」は、
「 a cup of coffee 」になります。

「(冷たい)牛乳1」は、
「 a glass of milk 」です。

冷たい飲み物にはglass (コップ)を、
 温かい飲み物には cup (カップ)を
 使うのが基本です。)


数えられない名詞自体は数えられなくても、
slice 」、「 cup 」、「  glass 」などの
単位になる名詞は数えられるので、

「 a ○○ of ~」を前に付ければいいんですね。


紙の場合は、
piece (枚)」を使って
「 a piece of paper (1枚の紙)」
となります。


3.迷ったら辞書を引こう!


実際に英語を使うときには、

「これって数えられる名詞だっけ?」と、
判断に困ることがたくさんあると思います。

そんな時は、どんどん辞書を引きましょう


紙の辞書でも、電子辞書でも、
ネット上の辞書でもかまいません。

英和辞典であれば、なんでも良いです。
英英辞典も勉強になります。)


知りたい名詞を英和辞書で調べると、
意味の前に「 C 」や「 U 」というマークが
付いていることが多いです。

C 」は
「a countable noun (数えられる名詞)」を、

U 」は
「an uncountable noun (数えられない名詞)」を
意味しています。

発音は、
「a countable noun」
(ア カウンタボー ナウン)と

「an uncountable noun 」
(アナンカウンタボー ナウン)です。


count(数える)+ able (~できる)」
 = 数えられる

un(否定)+count (数える)+
able (~できる) 」
= 数えられない

という成り立ちの形容詞

noun (名詞)」という名詞
くっついてできた文法用語です。

可算名詞」や「不可算名詞」と
書いている辞書もあります。


ケンブリッジの「Grammar in Use」
という文法学習本では、

「 a count noun(数える名詞)」、
「 a noncount noun (数えない名詞)」

というシンプルな表現が
使われています。


また、同じ名詞でも、
意味や使い方によって

数えられる名詞になったり、
数えられない名詞になったり、

扱い方が変わることも多いです。


ですから、迷ったら辞書を引きましょう。

辞書を引くことは、語学に必要不可欠です。

Consult your dictionary!
(コンサルト ヨー ディクショナリー!)
辞書を引きましょう!



いかがでしたか?

今回は、
数えられない名詞について学びましたね。


名詞って奥が深いですよね。

ある人や物を見て、
「数えられる」か「数えられない」かを
英語圏の方々はどうやって区別しているのかを
学ぶことで、

日本語とは違う、物の見方や概念
知ることができます。


なんだか視野が広がった気がしませんか?

外国語を学ぶことは、
その国の物の見方を学ぶことでもあります。

言語はただの道具ではなくて、
考え方や世界観にも影響するものなんです。


そういった意味でも、

これからも楽しみながら英語を学び続けて、
自分の世界観を豊かに広げていってほしい
と思います。


次回は、

英語の代名詞(だいめいし)について
解説します。

また読んでいただけたら嬉しいです。


みなさんのスキやフォローが
私の励みになっています。

最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。


英文法学び直しCafe

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