「休むこと」は「何もしない」こと

GW、いかがお過ごしですか?

私はフリーランスとなったので、毎日少しずつ働いています。
劇的なこともなく、平成と令和をまたぎそう。

8年前のGWに、引っ越しをした。。。実家へ

GWといえば、8年前のこの時期に一人暮らしを終えて実家に戻ってきました。
西宮北口の新築マンション・・・・立地も部屋も最高で、楽しい楽しい一人暮らしでした。(※西宮北口は関西エリアでは『住みたい街NO.1』に選ばれています)

その年の2月、体調がどうにもならなくて病院へ行き、翌日から休職に入りました。
なので、3カ月ほどは一人暮らしで何とかやっていたことになります。

当時の仕事では、商品企画をしていたんだけど、「アイデア出しは自宅に持ち帰ってすること」「飲み会は絶対参加すること。終電が無くなったら同じ方向の部長とタクシー帰宅」「店舗リサーチは土日or平日夜に行くこと」という闇ルールがあったため、「羽を伸ばせる時間」が本当になかった。

そんな人間が「しばらく休みなさい」と言われるとどうなるか・・・。

→「休むって何?」

「何もしなくていい」という主治医の言葉

これまで「仕事を忘れて遊ぶ」ってことができなかったので、自由に時間が使えると思うと、本を読んだり、少し離れたパン屋さんへ買い物に行ったり。「突然飲みに誘われてもいいように」と晩ごはんを作ることが少なかったけど、自炊もするようになった。
家で寝てばっかりではいけないと思って、何もなくても散歩がてらブラブラ歩いてみたり…。
だって、窓の外は青空なのに、布団から出ないなんて、罪悪感があったから。

なんか、人間らしいなぁ、と新しい世界に来たみたいだった。
(薬はたくさん飲んでいたけど)

当時は週一回、心療内科へ通っていたので、診察の時に主治医の先生に伝えた。「なるべく毎日外の空気を吸っています!」と。

そのとき、先生から返ってきた言葉は・・・
「休むって、そういうことじゃないんですよ。『休む』って『何もしない』ってこと。一日横になっていたらいいんです」

ハッとした。

そうか、しんどいときは「しんどい」と思ってる自分を受け入れたらいいのか。「無理して頑張るのが偉い」ってわけじゃないのか。
会社で、「病気になったけど、それでもオレ頑張ってるん、すごいやろ」と得意げな先輩を「すごいですね!」と言っていた自分・・・その人、全然すごいことないで(と、今なら思える)。

以来、朝起きて…起きられなかったらそのまま寝てるし、「一日三食食べるべき」という子どもの頃からの習慣も気にせず、お腹が空いてなければ無理して食べることも無くなった。
ちょっと楽になった気がした。

ヨガで習った「体の声を聞く」

その後、実家に戻って、良くなったり、ガクンと悪くなったりを繰り返したけど、ヨガを習い始めて、少しずつ安定してきた。

ヨガでは「体の声を聞く」ということを教わるけど、体が無理をしないように「休みたいのか、しんどくないのか」自分に問いかけることがようやく身についてきた。

とは言え、30年以上も「世間に合わせてこうあるべき」と生きてきたので、そう簡単には「心と体のまま」とはいかないけれど…。
毎日、少しずつ自分と対話するように心がけている。

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