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ヲタクであることを思い出した話

私は己がヲタクであることを思い出した。

きっかけは劇場版鬼滅の刃だ。

無限列車編を観たあと、推しである煉獄さんを喪った悲しみが深く、連日pixivで鬼滅の二次創作を漁って読みふけり、悲しみを紛らわせていた。

そうこうしているうちに、腐った方面へのアンテナが復活した。

推しカプを見つけた途端、私の中で何かが弾けた。

原作はまだちゃんと読んだ事はなく、コミックも持っていなかったが全体のストーリーはTwitterのフォロワー達の反応やpixivからなんとなく知っていた。

連載されていた当時、毎週月曜日になるとフォロワー達の絶望、推しを思う呟きが流れていく。

推しがことごとく死んでいくという作品に怖気付き、なかなか読み出す勇気が持てなかった。

なので完結するまで待っていた。

だが私の体調が悪化していくのと、日々の生活で手一杯になってしまい、漫画への興味が持てなくなってしまったことが重なり、鬼滅の刃のことは忘れていた。

4月下旬、休職期間が終わりに近づき、名探偵コナンの劇場版が観たくなったので、せっかくだから鬼滅の刃も観ようと映画はしごをやってみたのだが、これが私の心に火をつけた。

復職後、職場がエライことになっていた為に、原作履修への気持ちが薄れてしまったのだが、推しカプを見つけたことで一気に気持ちが燃え上がった。

そしてこの度、鬼滅の刃1巻〜23巻までの大人買いをした。

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夢中でコミックを読んだ。

ページをめくる指が震えた。

切なくて哀しくて泣きながら読んでいたら、愛兎おはぎが「どうした?!」と言わんばかりの顔で私を見つめていた。

夕方から読みはじめ、気がついたら深夜1時30分だった。

そうだ、この感情だ。

夢中になってストーリーを追いかけ、歓喜し、絶望し、希望を見出す。

時間を忘れ、作品の世界に没頭し、心が揺り動かされる感覚。

私はいつからこの感覚を忘れてしまっていたのだろう。

幸せなことに、これから遊郭編のアニメ放送が控えている。

秋には原画展が開催される。

スピンオフでキメツ学園の連載も決定したとか。

推し作品を追えるこのワクワク感。心が躍るとはまさにこの感情。

仄暗く鬱々とした日々が、鬼滅の刃にどハマりしたことで一気に明るくなった。

いつからか、漫画やアニメから少しずつ離れてしまい、心を揺り動かされる場を少しずつ失なっていき、きっと私のメンタルも消耗していったのだと思う。

推し作品があるって、推しカプがいるって、こんなに楽しかったんだ。

ヲタクって最高に楽しいし、幸せだ。

今年で一番の幸運は、ヲタクであることを思い出したことだと胸を張って言える気がする。

煉獄さんが言っていた、心を燃やせとの言葉をしみじみと噛み締めている。

渇きを満たすかのように、漫画への興味が出てきた。

おすすめ頂いたチェーンソーマンを無料で読めるところまで読んでみたが、これも沼の予感がする。

呪術廻戦も読みたい。

好きなものがあるって、こんなに嬉しくて楽しくて幸せなことなんだと思い出させてくれた鬼滅の刃と、煉獄さんには感謝の思いでいっぱいだ。

さすが400億の男…!!



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