えんじ

いぬくま夫婦の異端児の方。 夫婦でTwitterを主に活動中🐶🐻 一言で言えば変な奴。…

えんじ

いぬくま夫婦の異端児の方。 夫婦でTwitterを主に活動中🐶🐻 一言で言えば変な奴。 それでも自慢のアイアム。 完璧とは程遠いが、あたいにしかなれないあたい、愛すべきアイアム。 たまにふっとあげる程度。 熱しやすく冷めやすいため、いつも唐突なのはご容赦ァ!!

最近の記事

バカ苗の命乞い

この時期になると思い出す。 もう二度と敷居すら跨ぐことを許されない実家での事。 冷たくて、重くて、寂しくて 有刺鉄線で出来た鳥の巣に 無理やりちぎった羽を敷き詰めたような場所 それでも私には生まれた場所で 育った場所だ。 そろそろ、田植えが始まる。 この時期の祖父は普段からせっかちだが ますますピリピリして、無茶苦茶言っては家族を引っ掻き回す。 毎日怯えていた 毎日焦っていた 毎日憤っていた 鉛色と墨色と赤銅色を粘度高めのまま混ぜたような、そんな毎日。 種まきを済ま

    • 切手を貼らない嘆願書

      彼女は、女である事を選びました。 いえ、それに関して否定はしません、他人の人生。私じゃない人の決断。 私は篩から零れた砂 持ち上がった天秤の方。 実現しなかった共にある存在。 沢山悩んで、選んで、捨てたもの。 あなたはまだ、私がおもちゃ箱に入ってるとお思いですか? あなたはまだ、私が生きた人間である事を認識していないのですか? 忘れ去られた玩具をもう一度。 諦めた夢をもう一度。 それと同じように、あなたの気まぐれで拾い上げようとしないで。 生きてるんです、息して

      • ジルコニアの月

        単純な話。 奇麗所だけ寄せ集めて固めた美しいセラミックを作り上げた訳だが。 おかげで中で二極化してしまったんだ。 奇麗所と、クズ傀の間で振り子は揺れる。 こうして睡眠時間を削れば、明日が余計に辛くなるだけだとわかっていて。 力任せに引き寄せた。 結局は獣であり、傷物であり、軟弱者を上手く隠せるようになっただけで、そいつらは出番とばかりにどろどろと腐っては毒を出す。 うるさいな、一緒に居たいんだよ。 うるさいな、今はこうしてぶつけ合いたいんだよ。 理性がどれだけ正論を

        • 気高い貴女

          交わした言葉は多くない。 でも、害がないと判断してくださったのか。 それともたまたま瞬間的にだったのか。 時折発する言霊には そのままが少しだけ溶けていたようだ。 ほんの少しの、その方の色の付いたカケラを拾ったようで。 それはじんわりと私の中で溶けて ぼんやりと浮かんだそのイメージは、私がまた言葉にする事で私の中で形になっていく。 白、では無い。光沢のあるまるで研ぎたての刃物のように、月明かりに照らされて目が眩むほど輝く雪原のような白銀の毛並み。 そして、人を乗せるのが

        バカ苗の命乞い

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          夏のキングスライム

          夏のキングスライム

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          【気まぐれの試み】えんじのこんなよた話

          【気まぐれの試み】えんじのこんなよた話

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          空気に化けたい天邪鬼。

          散々濃い私だ。 初見は痛烈だろうし、傷跡は深いだろう。 下手したら夢にまで出てくるほど。 我と癖が強いと自負している。 物理的にも、それ以外的にも まぁ、目に留まりやすく残りやすい。 それが私だし、誇らしい。 まさに愛すべきアイアムだ。 ただ、生涯多感なお年頃を謳っているからだろうか。 私はとにかく浮き沈みが激しい。 些細な事で一喜一憂できる。 空が綺麗で泣きたくなったり 道端で猫ちゃんに会えたらもうしばらくニコニコできちゃう自信がある。 だからこそだろうか。 【ツ

          空気に化けたい天邪鬼。

          翼は生やすものだと思った。

          きっとそれは純白ではないだろう。 私は欲張りだから、好きな色を全部使いたい。 私にしか出せない、私だけの黒に染まる。 悪魔に見えるかもしれない。 でも、それは各々の判断に任せようと思う。 誰より自分自身が、自分を推せる。 1番リスペクトできる、そんなあたいでいたい。

          翼は生やすものだと思った。

          いい子ちゃんで居たい。

          なんというか、私は本当に不器用だと常々呆れている。 お釣りも多かったら戻しに行くし、 スーパーでは商品が違うところに置かれていれば戻し。 落し物は届ける。 今日も、仕事の昼休みに家に帰る途中、いつも使う道じゃない方へ曲がらざるを得なくて、ぶつくさ言ってたら道端に雀さんが落ちて亡くなっていた。 横断歩道の入口、人が信号待ちするところだからもう何度か踏まれているようで。 なす術がなくて、一旦通り過ぎて。 その後仕事に戻り、気になってしまい入力ミスをしてやり直したりして、何

          いい子ちゃんで居たい。

          恩返しする時が来たのかもしれない話。

          【ちょっとスピ?な話】 母方の実家とはまだ縁が繋がってる私。あたいを産んだ母だからまぁド派手な人でそんな母を産んだ祖母もあたいはコロボックルかなんかだと思ってる、まじでブッ飛んでてかわちぃ。 今回はそんなコロボックルのさらに母、あたいが1番大好きなばーちゃんの話。 曾祖母にあたるその人は、私が物心着いた時には既に足が悪くなってた。 母曰く、若い時からかなりの苦労人。 2人の孫の面倒を見ながら、更にお盆には関東から遊びに来るもう1人の娘の孫達まで面倒を見て、畑をして、敷地にあ

          恩返しする時が来たのかもしれない話。

          1月11日。

          んー、んんん〜? なんだ、この風、季節の変わり目みたいな強い風が吹いてる そして、暖かすぎる まるで冬の終わりの風みたいだなぁ 息が白くない 毎朝岩のように締まりに締まりあがったデラデラとした雪や氷がもう緩んで滲んでいる 毎朝切り刻まれるように研がれた冷たい風が 嵐の前みたいにもやもやと湿って渦巻いている いつもとちがう、そんな日。

          1月11日。

          取ってつけた天才。

          どうも あたいだよ( ・ᯅ・ ) 本日のえんじの呟きぽつり あたい自身でもわかってる。 器用貧乏な事( ³ω³) 何をやっても1番にはなれない、それこそみんなの話題になったりとかね( ・ᯅ・ ) そりがずーっと短所だと思てたん。 色んなものをかじっては良い線止まりなんよね。 ずっと1個に絞れって、そう言わりては ほぉん、そうだよねぇ( ᷄ᾥ ᷅ ) で、それ止まりw 1個には結局絞れないんよ。 まぁあたいも、多少目立ちたがりなもんでw 1個に絞ってそればっか

          取ってつけた天才。

          馳せる。

          梅雨は明けたと聞いたのは勘違いだったのか。 最近は涼しく湿気る日が続いている。 すっかり減った出勤日。 雀の涙ほどの報酬の為、私は精神を痛めつけに自らの足で処刑場に向かう。 当然体は重く。 私史上最大級の侮辱を受けた人がいるそこで、その歯車になる事と言ったら。 そうでもしないと生活できない惨めさったら。 なぜ私が辞めなければいけないのか、次が決まらないのか、不安しかないったら。 「いけない、いけない。」 胸が締め付けられて呼吸が浅くなりそうだ。 頭を軽く振った時だった。

          馳せる。

          おもちゃ箱にて。

          私は寝るのが苦手だった。 修学旅行や合宿では、1番最後まで起きていたし、もっと幼い頃は、お昼寝が出来ずに保育園を転園したくらいだった。 その時ふと考えていたことがある、箱にしまわれたおもちゃたちもきっと同じ気持ちなんじゃないかって。 人形やぬいぐるみには、瞼がない。 眠ったりしないから、夜はずっとこうしてひたすら朝をまちわびて、自分を必要としてくれる子供たちを待ち続けているのかもしれない、と。 私は誰よりもおもちゃに近いのかもしれない。 感情は、手段でしか無かった。

          おもちゃ箱にて。