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壁の元となる合板を貼った時のこと。

クギは「CN50」というものを使った。
近所のホームセンターに買いに行ったが、ワイヤーで連結された電動釘打ち機用のものしかなかった。

今どき金づちでクギを一本ずつ打つ人はそうそういないのだろう。

玄能と呼ばれる金づちで一本ずつ手打ちするため、使うには全部切り離さなければならない。

すぐに必要だったのでとりあえずそれを買った。
事前にネットで買っておけばよかった。いつもこんな感じでガックリ。

一本ずつニッパでちまちまはずすという気が遠くなりそうな作業だったが、こういう内職もたまに新鮮でよかった。

はずした数なんと1,500本。
ふーっ。

クギを打つときの音色が面白く、 ♪ ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド ♪ のように低音から少しずつ高音に変化していく。
この音色が聞こえるとしっかり奥の柱に打てていることがわかった。

ひとつひとつの作業にストーリーがある。
辛い、しんどいと思う中で楽しいことを見つけると、疲れがふっと軽くなる。
気持ちの持ちようなのか。

「こんな面白いこと大工さんに任せたらもったいないよ。」と言ってた人がいたが、頷ける。

暑いせいか弱気になることも増えてきた。
そんな時は完成を夢見ておしゃれな家が載っている雑誌やネットを見まくった。

よーし、がんばろう!

次に「透湿防水シート」を下から上へぐるりと巻いていく。
これは、中からの湿気を外に逃がし、外から水の侵入を防ぐという優秀なシート。

「タイベック」がよいとのことで、とりあえず幅50cmのものを2本ネットで注文。

あっという間に使い切ってしまった。

建築士さん曰く、幅は1mがいいとのこと。
同じ素材のものが見つからず、今度は「タイベックシルバー」という銀色のものを購入。

統一感がなく見た目がちぐはぐになってしまったが、外壁に隠れてしまうので全く問題ない。

高いところは足場ができてからにしようとのことで、脚立で手が届くところまで貼っていった。

シートは模造紙の巻物のような形をしている。
右端を少しずつ開きながら「タッカー」と呼ばれるホチキスのようなもので貼り付けていく。

私がシートを持ち、夫がタッカーで貼っていった。

長時間、高いところで重いシートを持つのが結構しんどかった。
肩・ウデの想定外の筋トレに「早く貼ってくれー!」と口には出せなかったが心で叫んでいた。

いよいよ足場をどうするか決断を下すときがきた。
他にも使い道があるのではとのことで、単管パイプで自作することにした。

ネットやYouTubeをお手本にホームセンターで必要な本数を購入。
いざ組み立てようとしたら、アレコレ足りないものが続出。
2、3度買いに走り、試行錯誤しながらやっと完成。

初めて作った足場に恐る恐る乗ってみた。
多少揺れたが意外にしっかりしてる!とひと安心。

これで残りのシートを貼ることができた。

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