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[NFTプロジェクト分析レポート#2]- OpenSea/TofuNFT(1)

皆さんこんばんは!enmaiです。
本日の分析はOpenSeaとTofuNFTについてです。

OpenSeaとは?TofuNFTとは?

まずはプロジェクトの説明から
とは言っても両方とも超有名NFTマーケットプレイス。ここでは簡単な紹介にとどめさせていただきます!

OpenSea

OpenSeaは、Devin FinzerさんとAlex Atallahさんという2人の共同創業者によって2017年に設立されたNFTマーケットプレイスです。彼らはOpenSeaの前にWifiCoinというプロジェクトでY-Combinatorに採択されました。
長らくNFTマーケットプレイスの王者として市場に君臨しており、現在もMagicEdenやLooksRare等競争激化しているものの、22年6月の月間取引量が約1,190億円(8億9,000万ドル)を誇ります。

出典:CoinPost様 https://coinpost.jp/?p=371878

出典:The Block

TofuNFT

tofuNFTは創業者である沼崎悠氏が運営する30以上のEVM互換チェーンに対応する世界最大のマルチチェーンNFTマーケットプレイスです。

2021年10月にBSCでスタートし、12月から同チェーン上で最大規模NFTマーケットプレイスに成長。また、Arbitrum、Metis、Boba、Aurora、Moonbeam、Astarでもすでに最大のNFTマーケットプレイスとなっており、その他のチェーンでもトップ3以内の取引量を持ちます。2022年9月に世界で最も出来高を持つNFTマーケットプレイスであるX2Y2との提携を発表し、直近2022年10月5日には日本発ゲーム特化型ブロックチェーンのOasysと戦略的パートナーシップを発表したことでも話題となりました。

個人的には以前TofuNFTの戦略として「OpenSeaがやらない事を全部やる」を掲げていたインタビューがとても印象に残っています。

"「OpenSeaがやらない事を全部やる」日本発NFTマーケットプレイス「tofuNFT」の戦略" インタビュー動画
https://www.neweconomy.jp/features/connect/216284

NFTマーケットプレイスの売買トランザクション分析

昨年、2021年の夏、Solana Summerを横目に完全NFTに乗り遅れたことがトラウマとなりw、海外&国内ともにNFTバブルを完全に白い目で眺めていました。毎日ATHしていくNFT達。。。。
実際どのくらいの人がどの位の回数売買していたのでしょう??

OpenSeaのコントラクトには売買が成立した時だけ発行されるEventが存在する

こちらはイーサリアムブロックチェーン上にDeployされているOpenSeaのコントラクトです。コントラクトに目を通すと、OrdersMatchedという売買が成立した時のみ発行されるEventが存在することがわかります。

event OrdersMatched (bytes32 buyHash, bytes32 sellHash, address indexed maker, address indexed taker, uint price, bytes32 indexed metadata);

https://etherscan.io/address/0x7be8076f4ea4a4ad08075c2508e481d6c946d12b#code

前提知識として、OpenSeaのコントラクト全体像についてわかりやすく記述してある記事はこちらです。

もしやこのEventがemitされた回数を数えれば良いのでは、、、!?
数えた結果がこちら。

OpenSeaの日別売買実行回数(全チェーン)
TofuNFTの日別実行回数(全チェーン)

2021年の冬から翌年の前半にかけて大変なNFTバブルだったことがわかります。1日の売買回数が100,000回達成している日も、、、!!!グラフで表示させると明確になりますね。

OpenSeaのNFTを売買時のトランザクションのLogというタブをEtherscanで見てみましょう。ApproveしてTransferした後、オーダー確定時に発行されるOrdersMatched Event関数がOpenSeaのコントラクトによって実行されていることがわかります。
Addressの横に表示されているコントラクトが関数を実行したコントラクトアドレスです。ブロックチェーン上にはTopics 0の横のようなハッシュ値としてEvent関数が刻まれ、このハッシュ値はフォークされたコントラクトであっても同じハッシュ値となります。
https://etherscan.io/tx/0xF934F2E657B9749437CA44A144E00153F07F32B279431076CF61A29BB74FD150

Etherscanより OpenSeaのOrdersMatched Event関数

ちなみに、上のグラフは特定のOrdersMatched Event関数を取得していますが、関数を実行したアドレスとチェーンは絞っていません。(とはいっても、フォークが本家に勝つことはほぼないですが、正確にやるのであれば関数を発行したコントラクトを特定するべきです)

TofuNFTはBSCで確かに強かった

OpeaSeaもTofuNFTもどちらもマルチチェーン展開しているマーケットプレースです。

OpenSeaの日別売買実行回数の各チェーンにおける割合
TofuNFTの日別売買実行回数の各チェーンにおける割合

OpenSeaもTofuNFTも、特に2022年に入ってからPolygon上で売買実行される割合が明らかに増加していることがわかります。TofuNFTはArbitrum上でもよく使われているようです。
AstarNetworkとBSCでは全体の売買に対して占める割合は減ってきています。今回は2種類のマーケットプレースだけの比較となりますが、他のマーケットプレースとも比較すると、マーケットプレースを介したNFTの取引が実際に行われているチェーンが一目で確認できます。

まとめ

今回はOpenSeaとTofuNFTの売買を中心に分析を行いました!
こちらのnoteは学習も兼ねて書いている面もありますので、フィードバックやコメント、リクエストなど頂けますと嬉しいです!!
冬の時代だからこそゆるゆるとオンチェーン分析を学んで、次のバブルで勝ちに行きましょう💖

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