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#021 | 幼保連携型認定こども園夢の森(社会福祉法人みかり会) | 保育教諭 松岡麻由さん

こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第21回は、兵庫県神戸市 幼保連携型認定こども園夢の森(社会福祉法人みかり会)| 保育教諭 松岡麻由さん 入社5年目 保育教諭 松岡麻由さんにお話を伺いました。



―担当クラスを教えてください。

3・4・5歳児の幼児クラスを担当しています。
当園は縦割り保育で、0・1・2歳児の乳児クラス(0歳児は入園当初は0歳児のみのクラスでゆったり過ごします)と、3・4・5歳児の幼児クラスとなっており、私は入職1年目から幼児クラスを担当しています。
現在幼児クラスは63人の子どもたちを5人の正規職員と、複数名の非常勤職員で担当しているので、1日5人以上の職員が必ず保育現場にいることになります。
 
(入職から5年間ずっと3・4・5歳児クラス!毎年卒園児を見送りですね)
そうなんです。
ちょうどこのインタビューに来る前に、卒園式で入場BGMに予定している「旅立ちの日」という曲をピアノで弾いてきたところです。
やっぱり想像しただけで・・・ (๑•́ - •̀๑)  ってなるんですよ。
*インタビューは3月初旬に行い、嬉しいし寂しい気持ちが伝わってくるジェスチャーいただきました。

(『幼保連携型認定こども園夢の森』ならではの卒園式の特徴はありますか?)
一人ずつに手渡した修了証書をみんなで最後に保護者の方向けて見せたのが「新鮮だなあ」と思った記憶があります。

―縦割り保育ならではの良い面と大変なことを教えてください。

縦割りだからというわけではありませんが、個別の関わり方がとても大事だなと感じます。
5歳児の子が3歳児のサポートをしてくれたり、3歳児がお兄さんお姉さんの姿を見て憧れを抱いたり、子ども同士が互いに影響を受け合って成長している姿を見ると良いなと思います。

―クラス担当以外に役割や係はありますか?

運営法人である『みかり会』では、幼・老・障の共生の取り組みを行っており、各園、施設の職員で教育・保育の質の向上を目的としたいくつかの委員会を設けています。
 
私は地域との繋がりを大切にしていく「地域貢献委員会」に所属しています。
ベビーマッサージ教室や薬膳教室、ヨガ教室を開催し、保護者や地域の方でに催しに参加いただき、地域との繋がりが持てるよう活動をしています。
私は年度初めに各教室の講師と年間スケジュールを組んで、参加者を募ったり、チラシ作成などの準備、薬膳教室のメニュー決め等を行っています。
 
また園舎が横長の造りで、同じ建物内に地域の福祉センターがあるので、福祉センターに顔を出したり、お声がけしながら少しずつ交流する機会を増やしてくことを意識しています。

―就職先を「幼保連携型認定こども園夢の森」へ決めた理由を教えてください。

実習に参加する中で、やらせる保育、一斉保育に少し疑問を持ち始めていたころ、たまたま知り合いのお子さんが社会福祉法人みかり会の園に通っていて、「子どもの良さを伸ばしてくれて、主体的に取り組ませてくれる素敵な園なんだよ」と聞いたことがきっかけで、園見学、アルバイトをし、実際に『幼保連携型認定こども園夢の森』の保育に触れてすごく素敵だなと思い決めました。

―「幼保連携型こども園夢の森」の自慢を教えてください。

日本の伝統行事、例えば「ひな祭り」など、子どもたちに伝えていきたいことは行事として『会』を設けて伝えていますが、運動会や音楽会という行事はありません。
普段の活動の中で取り組んできたこと、子どもたちがもっと探求したい思いが持てるような取り組みを保護者の方に見ていただき、私たち保育者が子どもたちに対してどんな言葉かけをしているのか、どういうアプローチをしているのかを体験していただく『会』を設けています。

例えば、いつも遊んでいる園庭の雑木林に保護者の方にも参加いただく『会』があります。 
服が毎日ドロドロになって申し訳ないですけど、子どもたちがのびのび活動した証しなので、保護者の方は受け止めてくださっています。笑
園庭に起伏があることで、バランス力、体幹が生活の中、遊びの中で培われていくのでそこも素敵だなあと。
そんな園庭も自慢に思います。

園庭の雑木林

また、キャラクターものは置かずに子どもたちが落ち着けるような環境や、家庭的な雰囲気をすごく大事にしていることも自慢です。

園舎内の様子

ー思い出深い出来事を教えてください。

入職1年目の出来事ですが、情緒が不安定でお友達を傷つけてしまうことが続いてしまった子がいて・・・
その子にじっくり関わりたいと意識して接していく中で、どんどん穏やかになっていき、友達との関わり方も上手になっていくという事がありました。
あの頃は私も1年目で、何事にもがむしゃらな感じでしたが、諦めずに関わったからこそ、その子が「素直になってもいいんだ」と思ってくれたのかなと印象に残っています。
その子はもう卒園しましたが、兄弟が園に通っているのでたまに保護者の方と一緒にお迎えに来てくれます。
小学生になった今も「おいでー」「おかえりー」と腕を広げたら照れながらも「ただいま」とか「先生に会いに来たよ」って言ってくれて『ぎゅう』とさせてくれるんです。
卒園後の姿も見られるというのも、この仕事ならではの喜びなのかなと思います。

ー保護者対応で意識していることはありますか?

笑顔で明るく話す、コミュニケーションを多く取ることを大事にしています。
私自身、なんでも言い合える関係でいたいと思うので、なるべく自分から話しに行き、どんな些細なことでも子どもの様子をお伝えしています。
保護者の方と毎日お会いしていると表情の違いも分かってくるので、そういった瞬間を見逃さず、ちょっとしんどそうだなと思ったら「お母さん、大丈夫ですか?」など、お母さんのことにも触れるようにしています。

ー自分で一番成長したなと思えるところを教えてください。

最初は、保護者の方はもちろん、上司、同僚ともどう関わっていったらいいのかとても悩みました。
子どもの話だけでなく、雑談やプライベートの話など、自分から話しかけ、たくさん話をするようになってから、関わり方や自分のキャラクターが確立していき、積極的に挑戦できるようになってきたのかなと思っています。
 
それと、私はピアノを始めたのが高校一年生の時で、ピアノの授業では楽譜にドレミを書かないと読めないレベルでしたが、保育士を目指していたのでピアノ教室にも通い頑張って練習しました。
子どもたちとこんな表現をしたい!と思い、今も練習を重ねて弾けるようになってきたので、ピアノは成長したなと思っています。

ー新人の時にはなかった苦労はありますか?また、それをどう解決していますか?

一番は後輩指導かなと思います。
話しかけやすい雰囲気を作るためにも笑顔で明るくいることを意識し、ゆっくり会話をする時間を大事にしています。
 
また、後輩に仕事を頼む時に「わからないことがあったらいつでも聞いて」と伝えるようにしています。
その一言があるだけ救われる部分があったので、自分の1年目の頃を思い返しながら、後輩と関わるようにしています。
 

ー最後に、これから保育士を目指す学生さん・求職者に向けて一言!

初めは緊張や分からないこともいっぱいだと思いますが、私たち職員はいろいろなことを学んでほしい、一緒にやっていきたいという思いがあります。
「苦手だからやめておこう」ではなく、「苦手だけどこの方法ならいける」という切り口を、同期や同僚の先生と一緒に見つけながら、保育を楽しんでいただけたら嬉しいです。
先ずはやってみるという気持ちを持って、色々なことに挑戦してもらえたら嬉しいなと思います。


松岡さん、ありがとうございました。
苦手なことも努力して克服され、何事にも前向きな姿勢を持たれている方だと感じました。
とてもお話ししやすく、明るい松岡さんでした。

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取材日:2024年3月6日
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今回お話をお伺いした、兵庫県神戸市 幼保連携型認定こども園夢の森(社会福祉法人みかり会)の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。
園見学も受付中です!



インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄


幼保学生・求職者のみなさまへ 

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*直接聞きにくい事もえんみっけ!が間に入ってお聞きします。
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